日立は、世界で深刻化する環境課題の動向と自らの経営方針を踏まえ、長期視点でめざす社会の姿を明確にした「環境ビジョン」を定めています。この実現に向け、「脱炭素社会」「高度循環社会」「自然共生社会」の構築を掲げた環境長期目標「日立環境イノベーション2050」を策定し、推進しています。
日立は、「環境ビジョン」の実現と環境長期目標「日立環境イノベーション2050」の達成に向け、環境経営に関する意思決定と実行を支える体制をグローバルに構築しています。
2022年度から、Chief Sustainability Officerを議長とし、各ビジネスユニット(BU)および主要グループ会社などの責任者を主なメンバーとする「サステナビリティ推進会議」を設置し、環境を含むサステナビリティに関する重要施策の議論および情報共有などを行っています。
脱炭素社会の実現に貢献する脱炭素ビジネスをお客さまとの協創を通じて推進するとともに、製品・サービスの使用時CO2排出量削減のための取り組みを進めています。また、自社の事業所(ファクトリー・オフィス)において2030年度までにカーボンニュートラル、バリューチェーンを通じて2050年度までにカーボンニュートラルを達成するための取り組みを進めています。
製品・サービスによる
CO2排出削減貢献量
2024年度目標:1億トン/年
見通し:1億2,610万トン/年*1
*1 2024中期経営計画期間3年平均
事業所(ファクトリー・オフィス)
CO2総量削減率(2010年度比)
2022年度目標:32%
2022年度実績:40%
お客さまや社会とともに水・資源循環型社会を構築するために、日立グループ内で使用する資源・水の利用効率を2050年度までに2010年度比で50%改善する目標を定めています。より少ない資源・水を用いてより高い経済価値を創出するとともに、環境負荷の低い生産活動を推進していきます。
埋立廃棄物ゼロ達成事業所数*2
2022年度目標:90事業所
2022年度実績:199事業所(58%達成)
*2 各地域の規制や条件に適合している場合の取り組み。0.5%未満
水使用量原単位改善率(2010年度比)
2022年度目標:22%
2022年度実績:27%
自社の事業活動に関して、温室効果ガスや化学物質の大気への排出や廃棄物の発生などを「負のインパクト」、生態系の保全に貢献する自社の製品・サービスの提供や、生物多様性や生態系の保護活動などを「正のインパクト」として分類、数値化し、2050年までに正負のインパクトの差を最小化するための取り組みを促進しています。
化学物質大気排出量原単位改善率(2010年度比)
2022年度目標:5% 2022年度実績:21%