2019年9月25日
オンプレミスとパブリッククラウドでのVDI環境を統一した運用ポリシーで利用可能とする
「ハイブリッドクラウド型VDIソリューション」を提供開始
株式会社日立製作所(以下、日立)は、このたび、オンプレミスとパブリッククラウド双方のVDI(Virtual Desktop Infrastructure)環境を、統一した運用ポリシーで利用可能とする「ハイブリッドクラウド型VDIソリューション」を9月30日から販売・提供開始します。
具体的には、オンプレミスVDI基盤を提供する既存のサービスに加え、パブリッククラウド上にオンプレミスVDI基盤とセキュリティなどの運用ポリシーが同じVDI環境を準備する、クラウド拡張オプション*1を提供します。これにより、開発プロジェクトなどにおける急なVDIユーザーの増員の際に、パブリッククラウドを活用してコストを抑えて同じ運用ポリシーのVDI環境を準備することが可能になります。
今後、災害対策用のVDI環境にパブリッククラウドを利用できるメニューを追加するなど、ハイブリッドクラウド型でのVDI環境の利用シーン拡大に対応していきます。日立はこれからも、お客さまの仮想ワークスペース整備を支援し、企業のワークスタイル変革に貢献します。
近年、テレワークなど多様な働き方の進展により、企業内のシステムにどこからでもアクセス可能なVDIの普及が進んでいます。VDIの導入においては、企業の社内システムと同じオンプレミス上に構築する方法とクラウド事業者が提供するDaaS(Desktop as a Service)を利用する方法がありますが、用途によってオンプレミスとパブリッククラウドを使い分け、導入や運用のコストを低減したいといったニーズが高まってきています。しかしこれらを併用する場合、DaaSで提供されているVDIの運用ポリシーが企業のITガバナンス方針と合わないなどの課題がありました。
日立はこれまで、日立グループのうち11万人超が利用するVDIシステムの運用や、多くの企業へのVDI導入ノウハウを元にパターン化した、導入が容易なVDI基盤の提供や、各企業のクライアント環境の構想策定を支援するコンサルティングサービスなどを通じ、さまざまなニーズに対応してきました。
今回、VDI環境をハイブリッドクラウド型で統一的なITガバナンスで利用したいニーズへの対応として、オンプレミス向けの従来サービスに加え、クラウド拡張オプションを提供開始します。これにより、業務アプリケーション開発や各種のプロジェクトなどでのVDIユーザーの増員に対応し、一時的に利用するパブリッククラウドのVDI環境をオンプレミスの増設に比べてコストを抑えて準備することが可能です。
なお、オンプレミス上で普段利用しているVDI環境が災害などで利用不可能となった場合に、パブリッククラウド上の災害対策用VDI環境に切り替えることで業務を継続可能とする災害対策用メニューを2019年度第4四半期から提供するなど、順次強化する予定です。
クラウド拡張オプション導入時に、オンプレミスとパブリッククラウドでVDI環境の各種管理情報を引き継ぐことで、セキュリティ関連のソフトウェアアップデートやパッチ適用などについて同じ運用ポリシーを適用できます。また、各種開発プロジェクトなどのユーザー設定をグループごとに共通化できるため、ユーザーの使い勝手を統一できます。さらに、インターネットの接続経路など、社外接続ポリシーの統一も可能です。
クラウド拡張オプションでは、設計・構築済みのパブリッククラウドVDI環境を初期費用なしで*2、リソース利用量やデータ通信量の使用実績に応じた月額料金で提供します。このため、開発プロジェクトなどの人員増減といった利用量の変動に柔軟に対応でき、コストを抑えて利用することが出来ます。また、お客さまとクラウド事業者間の契約が不要なため、契約管理などの手間も抑えることが可能です。
オンプレミスとパブリッククラウド双方のVDI環境に対し、共通のお客さま専用サポート窓口を設定することでIT部門の運用負担を軽減します。VDI環境の監視や障害発生時の警告発信などを日立が実施するほか、専用サポート窓口がお客さまのシステム構成を事前に把握しているため、万が一の問題発生時にも迅速な対応が可能です。
図:ハイブリッドクラウド型VDIソリューションの概要
新ソリューション | 名称 | 概要 | 価格 | 提供時期 | |
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ハイブリッドクラウド型VDIソリューション | オンプレミスVDIサービス | かんたんPrivate DaaS (提供形態:月額課金) |
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個別見積 | 提供済 |
かんたんVDIモデル (提供形態:売り切り) |
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クラウド拡張オプション for Microsoft Azure |
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9月30日 |