日立健康保険組合向け保健事業支援や大手生命保険会社との共同研究などを通じて得た医療ビッグデータ分析ノウハウを生かした、生活習慣病に関わる将来のリスクを予測するAIをAPIで提供します。
生命保険会社における査定業務への適用をはじめ、健康保険組合や健康増進産業での保健指導業務への適用など、健康状態を扱う多様な業種・業務でご利用いただけます。
日立は従来より、日立健康保険組合の保健事業高度化を支援する目的で健診・レセプトデータの高度な分析ノウハウを蓄積してきました。また、大手保険会社との共同研究を通じて保険会社特有のデータ分析やニーズにも精通しており、これらのノウハウを製品に反映しています。
健康診断データやレセプトデータに基づく分析モデルを活用。細かな健康状態と疾病を結び付けてトレース可能な健保データの特性により、生命保険会社がこれまで蓄積してきたデータのみでは得られなかった知見の獲得を支援します。
医療ビッグデータ分析の推進で大きな課題となっているお客さま自身による分析データの準備や、データ分析に関するノウハウ・技術が必要ありません。また、データ購入費や分析委託費といった投資を抑えながら、日立健保の保健事業支援で培われた分析ノウハウを生かしたリスク予測AIを、すぐにご利用いただくことが可能です。
健診の数値情報(年齢や性別、血圧や血糖値など)や過去の病歴情報を入力すると、将来5年の間に発生する8大生活習慣病にかかる入院や医療費などを予測し返却するAPIサービスです。提供モデルは以下の4種類です。
年齢や性別、糖代謝や肝機能、脂質などに関わる検査数値、生活習慣や既往症の有無など200以上の項目を入力し、将来の生活習慣病に関わる入院リスクをシミュレーションするモデルです。
予測対象の疾病は、糖尿病、脳血管疾患、腎疾患、心血管疾患、高血圧性疾患、膵疾患、肝疾患、悪性新生物の8つです。
年齢や性別、健診結果の判定区分*1 などを入力し、将来の生活習慣病に関わる入院リスクをシミュレーションするモデルです。シミュレーションにおいて過去の病歴情報が不要なため、入院リスク予測モデルと比較してより簡易な入力でリスクのシミュレーションが可能です。
予測対象の疾病は、入院リスク予測モデルと同様です。
年齢や性別、糖代謝や肝機能、脂質などに関わる検査数値、生活習慣や既往症の有無など200以上の項目を入力し、将来の生活習慣病に関わる医療費をシミュレーションするモデルです。
予測対象の疾病は、糖尿病、脳血管疾患、腎疾患、心血管疾患、高血圧性疾患、膵疾患、肝疾患、悪性新生物の8つです。
健診結果の判定区分*1および10種の病歴情報などを入力し、将来の身体機能、精神状態、痛みなどの健康に関わるQoLの低下を予測するモデルです。
病名や薬剤名を含む任意のテキスト入力に対し、リスクシミュレーターへの入力に適合するICD10コード*2や標準病名へ変換結果を返却するAPIサービスです。
例えば「高血圧」と書かれたテキストを入力すると標準病名として「高血圧」、対応するICD0コードとして「I10」が出力されます。
現在のラインナップは以下3種類です。
各モデルでの主なユースケースは以下の通りです。
モデル種別 | 業種 | ユースケース |
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入院リスク予測モデル | 保険会社 |
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入院リスク予測モデルLite版 | 公的医療保険運営者 (健康保険組合、共済組合、都道府県・市町村など) |
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医療費予測モデル | ||
HRQoL予測モデル |
健康状態(健診数値や既往症など)をリスクシミュレーターに入力することで、8大生活習慣病に関する入院発生や医療費をシミュレーションし、リスクを予測します。
具体的なサービスイメージとして、生命保険会社と公共団体での活用例を掲載します。
保険申込時の告知情報をリスクシミュレーターにインプットすることで、将来の入院リスクを予測します。予測結果をもとに引受可否を決定いただくことで、引受査定を自動化できます。
引受自動化の更なる推進により、コストダウン、アンダーライターなど専門人材の獲得育成負担の軽減を実現します。
企業や健保の被保険者集団全体のデータをリスクシミュレーターにインプットすることで、集団全体の総入院日数を予測したり重点的に対策すべき疾病や因子を可視化できます。
指導対象者に対する介入優先度付けによる保健師リソースの有効活用にも貢献します。