毎日、太陽は「東」の空から昇って、夕方になると「西」の地平線にしずんでいく。当たり前だと思うかもしれないけど、みんなは理由を説明できるかな?そのひみつは、地球が1日に1回転していることにあるんだ。
地球から見ると、太陽の方が動いているように見えるけど、実は地球の方が回っているんだ。地球を北極の真上から見下ろしているとすると、地球は時計の針と反対回りに、1日で1回転しているよ。太陽の光が当たるところは、少しずつ動いているから、東の方から太陽が昇るように見えるんだね。
月は夜空で一番明るい星だよ。太陽の光に照らされて、いつも光っているんだけど、月が地球のまわりを回っているから、地球から見る角度によって満ち欠けしているように見えるんだ。
日食は、太陽と月、地球が一直線に並んだときにおこるめずらしい現象だよ。太陽全体が見えなくなる「皆既日食」、太陽の一部が欠けて見える「部分日食」、太陽がリングのように見える「金環日食」の3種類あるんだ。下の写真は皆既日食で、真ん中の黒い丸が太陽と重なった月。ひろがっているのは、太陽をとりまいているコロナだよ。
太陽と月のあいだに地球があり、一直線に並んだとき「月食」が起こるよ。地球の影が月をすっぽり隠してしまうんだね。少しずつ月が欠けていき、全部欠けると暗くて赤い色の月が浮かびあがる。これは太陽の光が地球の大気を通るとき、夕焼けと同じように波長の長い赤い光だけが月を照らしているからなんだ。
太陽と月、地球の関係、みんな理解できたかな?意外にも太陽が動いているのではなく地球が回転していることや、太陽の光が照らしているから月が輝いていることがわかったね。それと、日食や月食がおこる理由も、みんなわかってくれたかな。こうしたふしぎな現象を友だちに説明できるようになってくれるとうれしいなあ。