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日立グループ

2016年1月4日
株式会社日立製作所

標準型近郊車両「AT-200」が
「2015年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞

[画像]2015年3月に受注した標準型近郊車両「AT-200」のイメージ図
2015年3月に受注した標準型近郊車両「AT-200」のイメージ図

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭、以下/日立)は、このたび、標準型近郊車両「AT-200」(以下、「AT-200」)にて、株式会社日本経済新聞社(以下、日本経済新聞社)の「2015年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞しました。

  日本経済新聞社が主催する「日経優秀製品・サービス賞」は、毎年1回、特に優れた新製品・新サービスを表彰するもので、1982年に「日経・年間優秀製品賞」として始まり、1987年から現在の名称となりました。生産財や消費財のみならず、金融やレジャーなどのサービスも対象とし、今回、この1年間に日本経済新聞、日経産業新聞、日経MJ、日経ヴェリタスなどに掲載された新製品・新サービス約2万点の中から選出されました。

  「2015年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞した「AT-200」は、英国市場向けに開発したセミ・オーダータイプとなる標準型の鉄道車両です。セミ・オーダーの標準型車両とは、鉄道車両メーカーが大量生産による部品の共通化や生産効率の向上を目的とし、基本的な仕様をあらかじめ策定した標準型車両に対して、鉄道事業者が出力や電源、最高速度、車内のインテリア、外装などを決定し、完成させていく車両です。

  2015年3月に受注が決定したスコットランドの路線向け車両は、最高速度は時速160km、車両長は23m、車両耐用年数は35年で、テーブルやトイレ、LED照明および空調を標準装備とし、乗客が快適に移動できる車内環境をめざして設計されており、すべての座席に電源コンセント、Wi-Fiを備えることで通信環境も整備しました。さらに、通常の荷物スペースに加えて、片支えシートの下にも荷物を置くスペースを設置し、車両後方部と連結部分に乗客が利用できる広いスペースを確保していることが特長です。

  今回の受賞では、日本の新幹線車両などで培った信頼性をベースに、IoT、ビッグデータ解析まで含めた日立グループの技術力を結集し、信頼性、保守のしやすさ、コスト競争力で世界トップを実現した点が高く評価されました。

  今後、日立では、セミ・オーダーメイドタイプの標準型車両であるグローバルA-trainのラインアップを拡充させ、英国市場だけでなく、欧州市場や新興国市場にも展開していく予定です。

参考資料

2015年3月12日付ニュースリリース

2014年7月22日付ニュースリリース

以上