ステータス情報表示機能にクロスサイトスクリプティング脆弱性(CVE-2007-6388)が存在します。
脆弱性の内容
不正なスクリプトが含まれたリクエストを受信した場合,Hitachi Web Serverが生成するステータス情報表示画面にその不正なスクリプトが追加され,それがクライアント上で実行されることがあります。
悪意のある第三者からの攻撃により,上記の問題が発生する可能性があります。影響を受けるバージョンを下記に示しますので,[暫定回避策]による回避,または対策版の適用をお願いいたします。なお,ステータス情報表示機能を使用していない場合は,本脆弱性は発生しません。
対象製品
(凡例)
対象製品名 : 脆弱性が含まれる製品名
対象バージョン :
- プラットフォーム
- 脆弱性が含まれるバージョン
対象製品名 : Hitachi Web Server
対象バージョン :
- HP-UX(10.20以前)
- 01-00 - 01-02-/D(*1)
- HP-UX(11.00以降)
- 01-00 - 01-02-/D(*1), 02-00 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01
- HP-UX(IPF)
- 02-02 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01
- Windows
- 02-00 - 02-04-/D, 03-00 - 03-00-03, 03-10 - 03-10-01
- Windows(IPF)
- 02-03 - 02-04-/A(*2)
- Solaris
- 01-00 - 01-02-/D(*1), 02-00 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01
- Linux
- 01-01 - 01-01-/D(*1), 02-00 - 02-00-/A(*1), 02-02 - 02-06-/A, 03-00 - 03-00-01, 03-10
- Linux(IPF)
- 02-02 - 02-04-/C, 03-00 - 03-00-01, 03-10
- TurboLinux Server 6 for MP Series
- 01-01(*2)
- TurboLinux 7 Server for AP8000
- 02-00(*2)
- AIX
- 01-02 - 01-02-/E(*1), 02-00 - 02-04-/B, 03-00 - 03-00-01, 03-10
- *1
- 本バージョンをお使いの方は,後継製品へのバージョンアップをお願いいたします。
- *2
- 本バージョンをお使いの方は,サポートサービス窓口へご相談願います。
また本問題は,Hitachi Web Serverがバンドルされる下記のCosminexus製品にも該当します。Cosminexus製品に含まれるHitachi Web Serverのバージョン,及びCosminexus製品の対策バージョンについては,サポートサービス窓口へご相談願います。
■Cosminexus V7
対象製品名 : uCosminexus Application Server Enterprise
対象製品名 : uCosminexus Application Server Standard
対象バージョン :
- HP-UX
- 07-10 - 07-10-01
- HP-UX(IPF)
- 07-00, 07-10 - 07-10-03
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-03, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
- Solaris
- 07-00 - 07-00-01, 07-10
- Linux
- 07-00 - 07-00-02, 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-01, 07-60 - 07-60-01
- Linux(IPF)
- 07-10 - 07-10-01, 07-60 - 07-60-01
- AIX
- 07-00 - 07-00-01, 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-02, 07-60 - 07-60-01
対象製品名 : uCosminexus Service Platform
対象バージョン :
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-03, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
- Linux
- 07-00 - 07-00-02, 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-01, 07-60
- AIX
- 07-10 - 07-10-01, 07-50 - 07-50-02, 07-60
対象製品名 : uCosminexus Developer Professional
対象製品名 : uCosminexus Developer Standard
対象バージョン :
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-03, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
対象製品名 : uCosminexus Developer Light
対象バージョン :
- Windows
- 07-60 - 07-60-02
対象製品名 : uCosminexus Service Architect
対象バージョン :
- Windows
- 07-00 - 07-00-03, 07-10 - 07-10-01, 07-20 - 07-20-02, 07-50 - 07-50-03, 07-60 - 07-60-02
■Cosminexus V6.7
対象製品名 : uCosminexus Application Server Enterprise
対象バージョン :
- HP-UX
- 06-70 - 06-70-/D
- HP-UX(IPF)
- 06-70 - 06-70-/K
- Windows
- 06-70 - 06-70-/D, 06-71 - 06-71-/D
- Windows(IPF)
- 06-70 - 06-70-/A
- Solaris
- 06-70 - 06-70-/D
- Linux
- 06-70 - 06-70-/E, 06-71 - 06-71-/F
- Linux(IPF)
- 06-70 - 06-70-/F
- AIX
- 06-70 - 06-70-/I
対象製品名 : uCosminexus Application Server Standard
対象バージョン :
- HP-UX
- 06-70 - 06-70-/D, 06-72 - 06-72-/B
- HP-UX(IPF)
- 06-70 - 06-70-/K
- Windows
- 06-70 - 06-70-/D, 06-71 - 06-71-/D
- Windows(IPF)
- 06-70 - 06-70-/A
- Solaris
- 06-70 - 06-70-/D
- Linux
- 06-70 - 06-70-/E, 06-71 - 06-71-/F
- Linux(IPF)
- 06-70 - 06-70-/F
- AIX
- 06-70 - 06-70-/I
対象製品名 : uCosminexus Developer Professional
対象製品名 : uCosminexus Developer Standard
対象製品名 : uCosminexus Developer Light
対象バージョン :
- Windows
- 06-70 - 06-70-/D, 06-71 - 06-71-/D
■Cosminexus V6
対象製品名 : Cosminexus Application Server Enterprise Version 6
対象製品名 : Cosminexus Application Server Standard Version 6
対象バージョン :
- HP-UX
- 06-00 - 06-00-/E, 06-50 - 06-50-/F
- HP-UX(IPF)
- 06-00 - 06-00-/E, 06-50 - 06-50-/E
- Windows
- 06-00 - 06-00-/I, 06-02 - 06-02-/G, 06-50 - 06-50-/F, 06-51 - 06-51-/K
- Windows(IPF)
- 06-00, 06-51
- Solaris
- 06-00 - 06-00-/A, 06-50 - 06-50-/C
- Linux
- 06-00 - 06-00-/D, 06-02 - 06-02-/F, 06-50 - 06-50-/C, 06-51 - 06-51-/E
- Linux(IPF)
- 06-00 - 06-00-/B, 06-02 - 06-02-/D, 06-50 - 06-50-/B, 06-51 - 06-51-/B
- AIX
- 06-00 - 06-00-/I, 06-50 - 06-50-/H
対象製品名 : Cosminexus Developer Professional Version 6
対象製品名 : Cosminexus Developer Standard Version 6
対象製品名 : Cosminexus Developer Light Version 6
対象バージョン :
- Windows
- 06-00 - 06-00-/I, 06-02 - 06-02-/G, 06-50 - 06-50-/F, 06-51 - 06-51-/K
■Cosminexus V5以前
対象製品名 : Cosminexus Application Server Version 5
対象バージョン :
- HP-UX
- 05-00 - 05-00-/C, 05-02 - 05-02-/E, 05-05 - 05-05-/H
- Windows
- 05-01 - 05-01-/L, 05-05 - 05-05-/P
- Linux
- 05-05 - 05-05-/I
- AIX
- 05-00 - 05-00-/S, 05-05 - 05-05-/N
対象製品名 : Cosminexus Developer Version 5
対象バージョン :
- Windows
- 05-01 - 05-01-/L, 05-05 - 05-05-/P
対象製品名 : Cosminexus Server - Standard Edition Version 4
対象バージョン :
- HP-UX
- 04-01
- Solaris
- 04-01
- AIX
- 04-01
対象製品名 : Cosminexus Server - Web Edition Version 4
対象バージョン :
- HP-UX
- 04-01
- Solaris
- 04-01
対象製品名 : Cosminexus Server - Enterprise Edition
対象製品名 : Cosminexus Server - Standard Edition
対象製品名 : Cosminexus Server - Web Edition
対象バージョン :
- HP-UX
- 03-00 - 03-05
- Solaris
- 03-00 - 03-05
対策版の提供
(凡例)
対象製品名 : 脆弱性の対策済み製品名
対策バージョン :
- プラットフォーム
- 脆弱性の対策バージョン 対策版提供日
対象製品名 : Hitachi Web Server
対策バージョン :
- HP-UX(11.00以降)
- 02-04-/F 2009.01.05
- 03-00-07 2012.05.07
- HP-UX(IPF)
- 02-04-/E 2008.04.28
- 03-00-04 2008.11.17
- Windows
- 02-01-/B 2011.08.17
- 02-04-/F 2009.01.28
- 03-00-05 2010.06.18
- 03-10-03 2009.03.17
- Solaris
- 02-04-/F 2009.05.07
- 03-00-07 2011.12.05
- 03-10-04 2010.01.22
- Linux
- 02-06-/F 2009.01.30
- 03-00-06 2011.03.09
- 03-10-04 2009.09.14
- Linux(IPF)
- 02-04-/F 2009.04.10
- 03-00-06 2011.04.15
- 03-10-09 2011.04.22
- AIX
- 02-04-/E 2008.06.03
- 03-00-05 2010.06.29
- 03-10-09 2011.02.23
セキュリティ対策版は改良版にて提供いたします。
「改良版の提供について」のWebページをご参照いただき,手順に従ってご入手ください。
(改良版の入手にはサポートサービスの契約が必要です)
暫定回避策
この脆弱性に対して下記の暫定回避策があります。対策版を適用するまでの間,以下のいずれかの暫定回避策を実施していただくようお願いいたします。
- ステータス情報表示機能を無効にする。
- 1.ができない場合,以下の設定例のように,LoadModuleディレクティブおよびHeaderディレクティブを指定する(*3)(*4)(*5)。
(設定例)
UNIX版 :
LoadModule headers_module libexec/mod_headers.so
<Location /server-status>
SetHandler server-status
Header unset Refresh
Order deny,allow
Deny from all
Allow from 192.168.0.1 (管理者用端末のIPアドレス)
</Location>
Windows版 :
LoadModule headers_module modules/mod_headers.so
<Location /server-status>
SetHandler server-status
Header unset Refresh
Order deny,allow
Deny from all
Allow from 192.168.0.1 (管理者用端末のIPアドレス)
</Location>
- *3
- Hitachi Web Serverのバージョンが03-00以降の場合のみ,実施可能です。
- *4
- この指定を行った場合,ステータス情報表示機能のURL指定において,「refresh=更新間隔」が機能しなくなります。
- *5
- ステータス情報表示機能を使用する場合,上記設定例のようにOrderディレクティブ,Denyディレクティブ,Allowディレクティブを指定し,管理者以外がステータス情報表示機能にアクセスできないように設定してください。
更新履歴
- 2014.05.14
- CVE番号に関する情報を追加しました。
- 2012.05.14
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.12.28
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.10.19
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.04.26
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.03.23
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2011.02.28
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2010.07.12
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2009.06.04
- [対策版の提供]を更新しました。
- 2008.11.12
- 暫定回避策を修正しました。
- 2008.07.04
- このセキュリティ情報ページを新規作成および発信しました。
- 弊社では,セキュリティ対応に関して正確な情報を提供するよう努力しておりますが,セキュリティ問題に関する情報は変化しており,当ホームページで記載している内容を予告なく変更することがありますので,あらかじめご了承ください。情報ご参照の際には,常に最新の情報をご確認いただくようお願いします。
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