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2020年9月25日
日立ABBパワーグリッド社
日立ABBパワーグリッド・インド社(ABB Power Products and Systems India Limited)は、インド国営送電会社であるPower Grid Corporation of India Limited(パワー・グリッド・コーポレーション・オブ・インディア社)(以下、POWERGRID)向けの800kV超高圧直流送電(UHVDC)プロジェクトにおいて第一期工事の納入を完了しました。
本プロジェクトは、インド中部チャッティースガル州ライガルから南部タミル・ナードゥ州パガリアまで、容量6,000MW、約1,800kmのUHVDCで相互に連系するもので、インドの8,000万人以上の人々への電力供給能力を有しています。完成後は、南部で風力が弱い時には北部の火力発電で南部の電力供給を支え、南部の風力発電に余裕がある場合には北部に送電するなど、大量の再生可能エネルギーを電力消費量が多い地域へ送電することで、インドにおける再生可能エネルギーの導入拡大を支援します。
2016年に、当社と国営のエンジニアリング会社であるBharat Heavy Electricals Limited(バーラト・ヘビー・エレクトリカルズ社)とのコンソーシアムがPOWERGRIDから受注し、当社がUHVDC変換所の設計、エンジニアリング、設置、試運転や、800kVのコンバーター用変圧器、冷却システム、制御および保護装置などの主要機器の供給を担当しています。
日立ABBパワーグリッド・インド社の代表で、日立ABBパワーグリッド社の南アジア担当役員であるVenu Nuguri(ベヌ・ヌグリ)は、「当社は、2016年から本プロジェクトに携わっており、今回の第一期工事の完成を誇りに思います。COVID-19がもたらした困難を乗り越え6,000MW、800kVのUHVDCプロジェクトの第一期工事を完成したことで、インド国内の多くの人々にクリーンで信頼性の高い電力の供給が可能となります。当社は、すべての人に24時間365日の信頼できる電力を供給するという政府の目標に貢献します。」と述べています。
日立ABBパワーグリッド社のHVDCが必要とする敷地面積は、一般的な変電所の3分の1であるため、土地を保全するのに役立ちます。今回の場合、バンガロールの3分の1の広さに相当する、約244平方kmの削減が可能です。
日立ABBパワーグリッド社は、1989年にヴィンディヤチャルプロジェクト*で納入して以来、30年以上にわたりインドにHVDCを納入しています。本プロジェクトは、インドにおける6番目のHVDCプロジェクトであり、2番目のUHVDCの納入です。
また、本プロジェクトは再生可能エネルギーの容量を450GWに増加させるというインド政府が掲げる目標に合致する重要な取り組みの一つであり、さらに、「すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」という国連の持続可能な開発目標の達成に貢献します。
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。
日立ABBパワーグリッド・インド社は、ABB Power Products and Systems India Limitedという法人名で運営されており、インド証券取引所(National Stock Exchange of India Limited、NSE)およびBSE Limited(BSE)に「POWERINDIA」(Scrip code 543187)として上場しています。
以上
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