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2020年9月11日
日立ABBパワーグリッド社
洋上風力発電向け変圧器「WindSTAR」で台湾の再生可能エネルギープロジェクトに貢献
日立ABBパワーグリッド社(CEO:Claudio Facchin(クラウディオ・ファキン))は、デンマークの洋上風力発電設備会社であるMHIヴェスタス(MHI Vestas Offshore Wind A/S)と、同社が台湾で取り組む洋上風力発電プロジェクトにおける変圧器の供給に合意しました。今回供給する変圧器「WindSTAR」は、風力タービン内に収まるように設計され、風力発電機の強力な振動、突然の動き、可変的な負荷に耐えることができ、軽量でエネルギー効率が良く、生分解性かつ安全なエステル絶縁液を使用したものです。
日立ABBパワーグリッド社は、今回の供給により台湾の洋上風力市場に本格的に参入します。参入にあたり、台湾の現地企業である士林電機(Shihlin Electric & Engineering Corporation)と「WindSTAR」の主要な構成品の供給に関するパートナーシップを締結しました。
台湾は、2025年までに約5.5GWの新たな洋上風力発電の導入を計画しており、現在、建設中、開発中、または計画中の14の洋上風力発電プロジェクトがあります。「WindSTAR」は、コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(Copenhagen Infrastructure Partners)が開発している、台湾中部の彰化県、芳苑郷(ほうえんきょう)の海岸から約11キロ離れた台湾海峡に建設予定の589MWのチャンファン(Changfang)およびシーダオ(Xidao)プロジェクトなどで供給される予定です。
日立ABBパワーグリッド社は、技術標準とプロトコルを設定するために世界中で協力し、1世紀以上にわたって変圧器技術を開拓してきました。2020 年7月1日の日立ABBパワーグリッド社設立以来、日立の先進的なデジタル技術における実績を生かし、電力ネットワーク向けのインテリジェントなソリューションを通じて、持続的な価値を生み出すことができるようになっています。
また、MHIヴェスタスとの長年にわたるパートナーシップにより、英国やオランダ、ポルトガル共和国など、数々の洋上風力発電プロジェクトで「WindSTAR」と同様の変圧器を納入し、何百万もの人々へのクリーンなエネルギーの供給に貢献してきました。
日立ABBパワーグリッド社の変圧器ビジネスユニット担当役員であるBruno Melles(ブルーノ・メレス)は、「MHIヴェスタスならびに台湾の現地メーカーとのパートナーシップは、クリーンなエネルギーシステムを実現し、地域社会に大きく貢献するという我々の掲げる目標と合致しています。我々は、すべての人に手ごろでクリーンなエネルギーを提供するために、グローバルパートナーシップを構築していきます。」と述べています。
MHIヴェスタスの台湾担当役員であるMaida Zahirovic(マイダ・ザヒロビッチ)は、「これらの高圧変圧器は、電力を最大限に供給し、エネルギーコストの平準化を推進するために不可欠です。日立ABBパワーグリッド社と現地メーカーとの協業は、主要な洋上風力発電技術の現地化が、世界クラスの変圧器の生産と並行して継続されることを意味します。当社は、台湾における洋上風力発電の現地化を進めるために努力してきましたが、今回の合意は台湾のサプライチェーンにとっても重要な成果です。」と述べています。
日立ABBパワーグリッド社は、日立とABB社で合わせて約250年の歴史を持つグローバルテクノロジーリーダーであり、90カ国で約36,000人の従業員を擁しています。スイス・チューリッヒに本社を置き、エネルギー、インダストリー、インフラ産業のバリューチェーンに加えて、モビリティ、スマートシティ、蓄電やデータセンターなどの新分野にも事業を展開しています。日立ABBパワーグリッド社は、グローバルトップの導入実績やフットプリントを生かし、お客さまの社会的価値、環境価値、経済価値のバランスを向上させます。また、より強じん、よりスマート、よりクリーンなグリッドを実現するためのパートナーとして、革新的なデジタル技術により"Powering Good for Sustainable Energy"を実現していきます。
以上