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企業情報ニュースリリース

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2018年9月25日
株式会社日立製作所
株式会社日立ビルシステム

油圧式標準型エレベーターリニューアル「Y_Select(ワイセレクト)」を販売開始

価格や工事期間短縮のニーズに対応したメニューを追加し、お客さまに応じたリニューアルを実現

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)と、株式会社日立ビルシステム(取締役社長:関 秀明/以下、日立ビルシステム)は、このたび、老朽化したエレベーターの機器を最新のものに更新することで、安全性や快適性を高め、高度な保全サービスの提供を実現する油圧式標準型エレベーターリニューアル「Y_Select(ワイセレクト)」を9月25日から販売開始します。「Y_Select」は、価格や工事期間の長さの問題により、従来のメニューではリニューアルが実施できなかったお客さま向けに、更新部位を極力抑えることで、低価格かつ短期間の工事でリニューアルを実施できる2種類のメニューを新たに追加し、ラインアップを体系化したもので、お客さまのニーズに応じたリニューアルを実現します。

  設置後20年以上が経過したエレベーターのリニューアル需要が高まる中、日立と日立ビルシステムは、エレベーターの安全性・快適性・メンテナンス品質の向上を実現するリニューアルメニューを継続的に拡充してきました。これまでにロープ式エレベーターを中心に、国内で約45,000台のリニューアルを実施し、現行法規に準拠した防災対策をはじめとする安全性の向上や、かご内のデザイン刷新などによる快適性の向上、稼働データの分析による高度な保全サービスの提供を実現しています。油圧式エレベーターについては、2008年に製造を終了しており、ロープ式エレベーターへのリニューアルを実施していますが、価格や工事期間の長さなどの問題により、断念するケースがあることから、このたび、メニューのラインアップを強化し、「Y_Select」として新たに体系化しました。

  「Y_Select」は、従来提供してきた油圧式標準型エレベーターの全撤去(全ての既設機器を撤去して最新のエレベーターを据え付ける)リニューアル、準撤去(既設機器の一部を活用し、その他の機器を撤去して新設する)リニューアルの2メニューに、価格や工事期間短縮のニーズに対応した2メニューを追加し、お客さまの多様なニーズに対応するものです。全撤去リニューアルを「セレクト4」、準撤去リニューアルを「セレクト3」とし、新たに、「セレクト3」では撤去する各階の乗場ドアを一式活用することにより、「セレクト3」比で15%程度の価格低減と20%程度の工事期間短縮を実現する「セレクト2」と、さらに価格や工事期間短縮のニーズが高いお客さま向けに、既設の油圧式エレベーターのまま、制御盤などの主要機器を入れ替える「セレクト1」を追加しました。

  日立と日立ビルシステムは、日立製の油圧式標準型エレベーター約11,000台を対象に、「Y_Select」を提案し、エレベーターの安全性、快適性の向上、高度な保全サービスの提供を図ります。

「Y_Select」の特長

1. 安全性の向上

  現行の建築基準法および昇降機耐震設計・施工指針に準拠した「初期微動感知地震時管制運転」や「停電時自動着床装置」、「耐震構造強化」を標準仕様*1とし、地震時における利用者の避難・早期救出を可能とします。

*1
セレクト1については、有償付加仕様となります。また、最新の昇降機耐震設計・施工指針(2014年版)ではなく、昇降機耐震設計・施工指針(2009年版)に基づいた対応となります。

2. 快適性の向上

  かご内の天井や内装、乗場のインジケーターなどのデザインの刷新*2により、かご内や乗場の快適性を高めます。

*2
セレクト1については、基本仕様では、かご内の操作盤と乗場のインジケーターのみの対応となります。

3. 高度な保全サービスの提供

  お客さまのエレベーターを遠隔で監視、診断し、1台1台の稼働データを収集することで、それぞれのエレベーターに最適な保全計画を構築します。さらに、遠隔点検機能により、保全品質の向上と保全作業に伴う停止時間の最小化を両立した高度なデータ活用保全サービスを実現します。
  また、震度5程度までの地震によって運転が休止した際に、自動で安全かつ迅速にエレベーターを仮復旧する「ヘリオスドライブ」*3や、エレベーター制御、かご内液晶情報表示をそれぞれ遠隔で設定できる「ヘリオスコントロール」、「ヘリオスインフォメーション」など、最新の多様な保全サービスの利用が可能になります。

*3
セレクト2〜4で対応可能となります。

「Y_Select」の各メニューの概要

メニュー名 概要 工事期間*7
全撤去リニューアル
(セレクト4)
全ての部品を撤去*6し、最新のロープ式機械室レス標準型エレベーターに更新。 最短31日
準撤去リニューアル
(セレクト3)
建物の躯体に関わる部位(三方枠や敷居など)を活用し、他の部品を撤去*6して、最新のロープ式機械室レス標準型エレベーターに更新。 最短24日
【新メニュー】
準撤去リニューアル・短工期
(セレクト2)*4
建物の躯体に関わる部位に加え、各階の乗場ドア一式を活用し、他の構成部品を撤去*6して、最新のロープ式機械室レス標準型エレベーターに更新。 最短19日
【新メニュー】
制御リニューアル
(セレクト1)*5
既設の油圧式エレベーターのまま、制御盤などの主要機器を更新。 最短6日
*4
1982年〜1989年製造のエレベーターが対象です。ただし、寝台用エレベーターおよびトランク付エレベーターは対応できません。
*5
1975年〜1989年製造のエレベーターが対象です。
*6
機械室内の機器は撤去せず、残置を標準とします。
*7
休日および検査などを除いた実働工事期間です。

お問い合わせ先

株式会社日立ビルシステム カスタマー・サポートセンター
TEL : 0120-7838-99(フリーダイヤル)

以上

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