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2017年8月9日
Node-REDコミュニティへの貢献と、IoTプラットフォーム「Lumada」への活用をめざす
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、ソースコードの記述(コーディング)を行うことなく、プログラミングが可能なツール「Node-RED*1」の機能拡張に向けて、多様なシステム間での処理・データ連携を、容易に実現する技術を開発しました。日立は、今回開発した技術を「Node-RED」の新機能としてNode-REDコミュニティに提供するほか、「Node-RED」初心者向けの書籍*2の発売などを通じて、Node-REDコミュニティへの貢献をめざします。また、今後「Node-RED」をIoTプラットフォーム「Lumada」上で活用することで、お客さまへのアプリケーション開発・提供の迅速化をめざします。
IoT*3の進展に伴い、さまざまなシステムと連携するアプリケーションを迅速に開発するため、直感的なシステム開発が可能なコーディングレスプログラミング技術や、システム間のデータ連携技術が求められています。「Node-RED」は、画面上に「ノード」と呼ばれる処理部品を配置し、「ノード」間を接続するだけでプログラムを容易に作成できるツールであり、コーディング不要でアプリケーションの開発やカスタマイズが可能であることから、企業での活用が進められています。しかし現在、システム間での処理やデータ連携を行うためには、個別の処理「ノード」を対象システムごとに開発する必要があることが課題となっています。
そこで日立は、多様なシステム間の処理やデータ連携を簡素化する技術を開発しました。具体的には、「Node-RED」と他システムとの連携パターンを一般化できることに着目し、システム間の接続インターフェース(API*4)を統合管理する技術(Flow Connection Gateway)を開発しました。Flow Connection Gatewayは、システム接続機能を標準で提供するほか、接続先システムのAPIを参照することで必要な設定を簡略化できるため、「ノード」の開発を効率化し、迅速なアプリケーション開発を可能にします。
日立は、今後もNode-REDコミュニティへの貢献を続けるとともに、「Node-RED」を「Lumada」上で活用し、社会やお客さまの課題を解決するアプリケーションを迅速に開発・提供することで、社会イノベーション事業を推進していきます。
日立は、「Node-RED」の将来的な活用を見据え、Node-RED日本ユーザ会*5に2015年10月の発足当初から参加し、多言語対応などの技術開発を通じてNode-REDコミュニティに貢献してきました。2017年6月にリリースされた最新版(Version 0.17)の「Node-RED」における開発への貢献度は、トップのInternational Business Machines Corp.(IBM)に次ぐ順位と評価されています。
日立がIoTプラットフォーム「Lumada」上で「Node-RED」を活用することについて、JS Foundationを代表してとてもうれしく思います。今後も、Node-REDコミュニティに対する日立の貢献や、「Node-RED」に向けた新機能の提供に期待しており、Node-REDプロジェクトの長期的な成功に向けて、日立と継続的に協力していきます。
株式会社日立製作所 研究開発グループ 研究管理部 [担当:小平、安井、石川]
〒185-8601 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地
電話 : 042-323-1111 (代表)
以上