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企業情報ニュースリリース

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2016年11月22日

システム構築から運用までを一括して提供する
高信頼なSAP HANAのクラウドサービスを販売開始

顧客ごとに担当エンジニアチームを編成し、ワンストップできめ細やかなサポート体制を実現

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、システム構築から運用までを一括して提供する高信頼なSAP HANA®*1のクラウドサービスを、11月24日から販売開始します。本サービスでは、日立がグローバルに培ってきたSAP HANAのシステム、クラウドサービスの構築・運用管理ノウハウに基づき、高信頼なSAP HANAのクラウド環境構築から運用までを一括して提供します。これにより、迅速かつ容易なシステム導入や、システム運用負担の軽減を実現します。加えて、顧客ごとに担当エンジニアチームを編成し、問い合わせなどにワンストップできめ細やかに対応するサポート体制を用意することで、顧客は安心かつ容易にクラウド環境を利用することが可能となります。

*1
SAP HANA:SAP SE社の高速インメモリプラットフォーム(メモリ上で高速なデータ処理を実現するソフトウェア)。

  近年、多様化する市場や顧客ニーズへの迅速な対応が企業には求められており、構築や課金、運用面での柔軟性が高いクラウドサービスの利用が拡大しています。加えて、セキュリティ技術の進展によりクラウド環境の信頼性も向上し、ERP*2など基幹システムにおいても、クラウドへの移行の機運が高まりつつあります。また、ERPソフトウェアで世界トップシェアを有するSAP SE社(以下、SAP社)は、SAP HANAに最適化しデータの高速処理が可能なERPソフトウェア「SAP S/4HANA®」を2015年2月に発表しています。これらにより、クラウド環境におけるSAP社のERPソフトウェアとSAP HANAを組み合わせたシステムの運用に向けた検討が進みつつあります。

*2
ERP(Enterprise Resource Planning):企業の資源(人材、資金、設備、情報など)を統合的に管理するシステム。

  日立はこれまで、SAP HANA環境に最適化した統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform for SAP HANA」をグローバルに提供しているほか、2015年3月に米国子会社であるHitachi Data Systems Corporation(日立データシステムズ社)を通じて、SAPシステムやクラウドサービスの豊富な実績・経験を持つoXya Corporation(以下、オキシア社)を買収するなど、SAPシステムに関するノウハウを培ってきました。

  新サービスは、これら日立がグローバルに培ってきたSAP HANA向けプラットフォームやシステム、クラウドサービスに関する構築・運用管理ノウハウに基づき、高信頼なSAP HANA環境の構築から運用までを一括してクラウドサービスとして提供します。具体的には、導入時のクラウド基盤の設計構築を提供する「Technical Consulting for SAP® Solutions」と、クラウドリソースや運用サービスを提供する「Cloud Delivered Service for SAP Solutions」の2サービスにより、容易かつ迅速なシステム導入と運用負担の軽減を実現します。
  加えて、日立のエンジニアを顧客ごとに担当チームとして編成し、担当チームが顧客環境の設計・構築から運用、問い合わせ対応までをワンストップでサポートすることで、顧客は安心かつ容易にクラウド環境を利用することが可能となります。これらにより、近年機運が高まるERPなどの基幹システムにおけるSAP HANAのクラウド環境への移行を支援し、企業システムの効率化に貢献します。
  さらに、オキシア社との連携により、グローバルで統一されたサービスメニュー、サービス品質での利用が可能となり、企業のグローバル展開状況に応じたシステム拡張も容易に行うことができます。

  今後も、日立は、SAP HANA環境を提供するクラウドサービスのさらなるメニュー拡充を図り、SAP HANAを活用したシステムによるビジネス価値創出に貢献していきます。

新サービスの特長

1. システム構築から運用までを一括で提供し、迅速かつ容易なシステム導入と運用負担軽減を実現

  SAP HANAのクラウド環境の設計構築や既存環境からの移行支援を提供するサービス群「Technical Consulting for SAP Solutions」と、SAP HANAのPoC*3環境や開発・本番環境での運用管理、ディザスタリカバリ*4など事業継続性を支援する機能などを月額で提供するサービス群「Cloud Delivered Service for SAP Solutions」により、システム構築から運用・保守までを日立がサービスとして一括で提供します。顧客はシステム要件に合ったサービスを選択するだけで、最適なシステムを利用できるため、システム導入が容易になるとともに導入期間を短縮できます。また、ハードウェア層からSAP HANAの運用管理*5までを日立がサービス提供するため、SAP HANAに関する専門知識を習得する必要なくシステムを利用することができ、システム運用負担を軽減することができます。

*3
PoC(Proof of Concept):概念実証
*4
自然災害などで被害を受けたシステムを復旧・修復するための備えとなる機器やシステム、体制。
*5
SAPベーシス層までサポート。

2. 顧客ごとの担当チームによる迅速かつきめ細やかなサポートで、安心・容易なサービス利用が可能

  SAPシステムの知識を有したエンジニアから構成される担当チームを顧客ごとに編成し、対応窓口を一元化したワンストップのサポートサービスを提供します。担当チームが、顧客環境の設計・構築から運用までをワンストップにサポートすることで、顧客のシステムに対する深い理解に基づき、システムの障害や顧客の問い合わせに、迅速かつきめ細やかに対応します。これにより、顧客は安心かつ容易にクラウドサービスを利用することができます。

3. グローバル共通のクラウドサービスメニューとサービス品質で、海外でも利用可能

  本サービスでは、日立がグローバルに培ってきたSAPソリューションやSAP HANA向けプラットフォームの構築・運用技術、ならびに欧米を中心に全世界335社、20万以上のユーザー*6に対しSAPシステムのマネージド(保守・運用)サービスやクラウドサービスを提供するオキシア社のサービスメニュー体系や提供ノウハウなどに基づき、グローバル共通のサービスメニューを同一のサービス品質で提供します。これにより、顧客は同一のサービスを海外でも安心して利用できるため、グローバル展開状況に応じたシステム拡張を容易に行うことができます。

*6
2016年11月現在

新サービスの提供イメージ

[画像]新サービスの提供イメージ

SAPジャパン株式会社 パートナー本部 本部長 宇都宮 隆二氏からのコメント

  SAPジャパンは、このたびの日立製作所の発表を心より歓迎いたします。日立がグローバルに培ってきたSAP HANAシステムや高信頼なクラウド基盤の構築・運用管理ノウハウ、欧米で高い実績を持つオキシア社のクラウドサービスに基づき提供する新サービス「Technical Consulting for SAP Solutions」、「Cloud Delivered Service for SAP Solutions」は、SAP HANAを活用したクラウドシステムの導入や運用負担を軽減し、日本のお客様におけるビジネス価値の創出や新規ビジネスの早期立ち上げにも貢献するものと期待しております。今後も両社の協業体制を強化し、SAP HANAと日立のITプラットフォームを活用した新たなソリューション・サービスの開発・提供に向けて積極的に協力していきます。

新サービスの価格および提供開始時期

サービス名 メニュー内容 価格
(税別)
提供開始
時期
Technical Consulting for SAP Solutions SAP HANAのクラウド環境の設計構築や移行を支援。 個別
見積
2017年
1月4日
Cloud Delivered Service for SAP Solutions SAP HANAのクラウド運用における、リソース提供やシステム運用・監視などのサービスを月額で提供。
  High Availability(HA) Option 構成冗長化を提供
  Disaster Recovery(DR) Option ディザスタリカバリ環境を提供

関連情報

他社商標注記

  • SAP、SAPロゴ、SAP HANA、SAP S/4HANAおよび本文書に記載されたその他の SAP製品、サービス、ならびにそれぞれのロゴは、ドイツおよびその他の国々におけるSAP SEの商標または登録商標です。
  • 記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所
ICT事業統括本部 ITプロダクツ統括本部

以上

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