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Hitachi

企業情報ニュースリリース

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2016年10月25日

デジタルソリューションのクラウド型協創環境
「Lumadaコンピテンシーセンター」を提供開始

顧客協創の加速に向け、仮説検証のためのシステム環境を迅速に提供

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、デジタルソリューションのクラウド型協創環境「Lumadaコンピテンシーセンター」を開発し、10月26日からサービスの提供を開始します。「Lumadaコンピテンシーセンター」は、顧客協創型ビジネスの加速に向け、データ利活用のプロトタイピングや仮説検証を迅速に行うためのシステム検証環境を提供するサービスです。日立のIoTプラットフォーム「Lumada」の中核ソフトウェアであるビッグデータアナリティクスの「Pentahoソフトウェア」やアジャイル開発*1を支援するDevOps*2開発・管理ツール環境を提供するサービスのほか、人工知能「Hitachi AI Technology/H」を活用したコンサルティングなど各種サービスを提供し、仮説立案後のPoC*3で必要となるシステム環境の迅速な立ち上げを支援します。
  あわせて、日立が社内外で実現してきたさまざまな事業分野における先行事例を、クラウド環境上のデモによるショーケースとして紹介するサービスも提供し、お客さまのデジタルソリューション創出を支援します。

*1
アジャイル開発: ソフトウェア工学において迅速かつ適応的にソフトウェア開発を行う軽量な開発手法群
*2
DevOps: 開発(Development)と運用(Operation)を組み合わせたもので、開発と運用が密に連携して、運用側が要求する新機能や改修などの 開発を行う手法や概念
*3
PoC(Proof of Concept): 概念実証

  日立は、顧客協創方法論「NEXPERIENCE」に基づき、お客さまと課題を共有し、ともにソリューションを創り上げる「協創」の取り組みを推進しています。2016年5月には、顧客協創の加速に向け、幅広い事業領域で蓄積してきたOperational Technology(OT)とInformation Technology(IT)の融合により、 IoT(Internet of Things)関連ソリューションの開発を可能とするIoTプラットフォーム「Lumada」の提供を開始しました。「Lumada」は、データの統合、分析やシミュレーションから知見を得るさまざまなソフトウェア技術で構成されるオープンで汎用性の高いプラットフォームであり、事業領域ごとのIoT関連ソリューションの迅速な立ち上げを可能とします。
  今回、日立が提供開始する「Lumadaコンピテンシーセンター」は、デジタルソリューションの創出において、課題分析から、仮説立案、プロトタイピングと価値検証、そしてソリューションの提供までの一連の協創プロセスの中で、プロトタイピングと仮説検証に重点を置いた協創環境を提供するサービスです。従来、仮説検証に必要となるPoCのためのシステム環境立ち上げには、コストと時間を要していたことから、お客さまがデータ利活用を迅速かつ容易に行うことができる検証環境をメニュー化し提供することで、さらなる顧客協創の加速を図ります。

  日立は、今後も「Lumada」の活用によるオープンなエコシステム環境を体感できる「Lumada コンピテンシーセンター」のサービスメニューを拡充し、生産性の向上、プロセスの最適化、オペレーションコストの削減など社会やお客さまのさまざまな課題解決に貢献するデジタルソリューション創出に向けた取り組みを強化します。

新サービスの特長

(1) 迅速な仮説検証のためのPoCシステム環境を提供

  セキュアなクラウド環境上でお客さまごとのPoCシステム環境を提供し、データ利活用を容易に試行開始することが可能です。開発・運用環境として、日立のビッグデータアナリティクス「Pentahoソフトウェア」のほか、アジャイル開発をサポートするOSSコミュニティなどで利用されているDevOpsツール群を提供するPoC環境提供サービス、さらには日立の人工知能技術を活用したコンサルティングサービス「Hitachi AI Technology/業務改革サービス」などを提供します。これらの環境では、日本語・英語による24時間365日サポート可能なヘルプデスクに加え、サイバー攻撃検出や脆弱性診断といったPoCシステム環境のセキュリティ監視も行います。また、お客さまのデータをPoCシステム環境に持ち込む場合、「Lumada コンピテンシーセンター」への大容量データの高速転送が可能な「PoCデータ受入サービス」をオプションで提供します。

(2) 社内外先行事例を紹介するショーケースを提供

  日立が社内外で実現してきた先行事例を、クラウド環境上のデモによるショーケースとして紹介します。在庫最適化や機器の故障予兆診断といった各種デジタルソリューションの効果を体感することができるため、課題解決に向けた仮説立案の検討に有効です。なお、ショーケースは、日立ハーモニアス・コンピテンス・センター(東京・港区)内でもご覧いただけます。

新サービスの価格および提供開始時期

サービス名 内容 価格(税別) 提供開始時期
PentahoソフトウェアPoC環境提供サービス*4 Pentahoソフトウェアを活用し、データ統合から可視化までの流れを体験・検証可能な環境を提供 初期費用20万円
月額費用40万円
10月26日
DevOps PoC環境提供サービス*4 プロジェクト管理、ソース管理などDevOpsツールのサーバ群を提供 初期費用20万円
月額費用30万円
Hitachi AI Technology/業務改革サービス*5 大量かつ多様なデータを日立の人工知能で分析し、分析結果および業績向上につながる仮説をレポートとして提供するコンサルティングサービス 個別見積
*4
PoC環境提供サービスには、ヘルプデスク(日本語・英語)およびセキュリティ監視などの基本サービス(月額費用12万円)などの契約が、別途必要となります。
*5
「Hitachi AI Technology/業務改革サービス」は、2015年11月から販売開始した、人工知能技術を活用し業務改革の検討を支援するコンサルティングサービスです。今回、PoC環境提供サービスと組み合わせて提供します。

ショーケース メニュー内容*6

名称 内容
Office Building Optimization
(オフィス環境最適化)
IoT技術の活用で社員の快適なオフィス環境を実現
Supply Chain Inventory Optimization
(サプライチェーン在庫最適化)
過剰在庫探査による部品在庫の圧縮、CCC(Cash Conversion Cycle:運転資金手持日数)の改善
Production Planning Optimization
(生産状況の見える化と計画最適化)
製造現場の課題をリアルタイムに把握し最適な改善計画立案
Predictive Maintenance
(予兆保守)
故障の予兆診断による機器稼働率アップ
*6
「Office Building Optimization」、「Supply Chain Inventory Optimization」、「Production Planning Optimization」は、10月26日から提供開始します。「Predictive Maintenance」は、11月30日から提供します。なお、今後、ショーケースのメニュー内容を、順次拡充します。

関連情報

Hitachi Social Innovation Forum 2016 TOKYOでの紹介について

  「Lumadaコンピテンシーセンター」は、日立が2016年10月27日(木)〜28日(金)に、東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2016 TOKYO」において、紹介します。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 サービス&プラットフォームビジネスユニット
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号(日立大森第二別館)

以上

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