ニュースリリース

投資信託の運用アドバイスを行うロボアドバイザーサービスを共同開発し、
金融機関向けに販売開始

投資信託の顧客層の拡大に貢献

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭／以下、日立)と投信コンサルティング会社の三菱アセット・ブレインズ株式会社(取締役社長:本岡 真／以下、三菱アセット・ブレインズ)は、主に投資や資産運用の初心者を対象として投資信託(以下、投信)の運用アドバイスを行う、ロボアドバイザーサービスを共同開発し、日立が国内の金融機関向けに10月14日から販売開始します。
  本サービスでは、利用者が金融機関の専用Webページ上で目標資産額や投資リスクの許容度などを入力するだけで、適切な資産運用ポートフォリオやこれに対応する投信商品の組み合わせなどの情報を提示します。また、インターネットバンキングサービスと連携させることで、利用者を投信商品の販売Webサイトへスムーズに案内することができます。これらにより、利用者の投資判断と投資行動を支援し、投信商品の購入を検討する顧客層の拡大に貢献します。

  近年、最先端のITと金融サービスを融合させるFinTech*1への注目が高まる中、利用者に新しい利便性をもたらす金融サービスへのニーズが高まっています。ロボアドバイザーサービスとは、資産運用分野におけるFinTechサービスの一つで、従来は機関投資家や一部の富裕層のみに利用が限られていた高度な資産運用サービスを、誰でも気軽に利用できるようにしたものです。ロボアドバイザーサービスは、利用者のニーズに沿った金融商品の提供を支援するものであるため、金融機関に求められているフィデューシャリー・デューティー*2の取り組みにも貢献することが期待されています。

  本サービスでは、利用者が将来の人生設計に向けた目標資産額や毎月の積立可能額、投資リスクの許容度、投資意向などに関する簡単な質問に対して、金融機関の専用Webページ上で回答を入力するだけで、適切な資産運用ポートフォリオと予想資産残高のシミュレーション結果、また、これに対応する投信商品の組み合わせ、投資リスクの分布状況といった情報を提示します。また、インターネットバンキングサービスと連携させることで、利用者を本サービスで提示した投信商品の販売Webページへスムーズに案内できるほか、資産形成や老後の資金計画について詳しく相談したい利用者向けに、店舗への来店予約Webページへ案内する機能も備えています。さらに、Webページには親しみやすいデザインを採用するなど、投資や資産運用の経験がない方にも興味を持っていただける工夫を行っています。
  なお、本サービスは、日立がインターネットバンキングサービスと連携するためのインタフェース開発を担当しました。ロボアドバイザーのエンジンは、金融商品の営業業務を支援する預かり資産営業支援システムの提供で多くの実績を有する三菱アセット・ブレインズが設計し、同社の経験豊富な投信アナリストの知見に基づいた投信分析データを活用します。

  今後、日立と三菱アセット・ブレインズは、インターネットを活用する本サービスと対面販売に利用する預かり資産営業支援システムの相互連携を行うなど、投信販売のオムニチャネル*3化の実現をめざします。これにより、利用者へのサービス品質のさらなる向上を図るとともに、利用者と金融機関双方に向けた革新的なITサービスの開発・提供を推進していきます。

ロボアドバイザーサービスの主な特長

1.親しみやすいユーザーインターフェース

  これまで投資や資産運用の経験がない方にも興味を持っていただくため、Webページのデザインに親しみやすいレイアウト、フォント、色使いを採用しました。利用者は、Web画面上のイラストをクリックするだけで、目標資産額、年齢、資産形成の目標年齢、毎月の積み立て可能額、初期投資金額など、必要な情報を簡単に入力できます。

2.資産運用の心理的ハードルを下げるアドバイス

  資産運用のアドバイスや分散投資の重要性など資産運用に関する基礎知識を、分かりやすい形式で提供することで、利用者の「資産運用は難しい」という心理的ハードルを下げることができます。具体的には、投信のアセットクラス*4別、通貨別、投資地域別の分析データや投資リスク、期待リターンなどをグラフィカルに表示し、利用者が目標資産額を達成するために適切な資産運用方法を提案します。

3.実績あるノウハウ、分析データに基づくアドバイス

  お客さまのリスク許容度等に応じた最適な資産運用ポートフォリオの提示にあたっては、国内の投信評価機関として長い経験を有し、多くの投信アナリストを擁する三菱アセット・ブレインズの分析データを活用するなど、実績あるノウハウやデータを活用した運用アドバイスを行います。

*1

Finance(金融)とTechnology(技術)を組み合わせた造語。最先端のITを駆使した革新的な金融サービスやそれらを創出するための活動。

*2

顧客のニーズや利益に沿った金融商品・サービスを提供するなど、資産運用商品の販売会社や、その運用を受託した者が資産運用を委託した者および受益者に対して負う責任。

*3

実店舗での店頭販売、カタログ販売やテレビショッピングなどの通信販売、そしてインターネットを使ったネット販売といった複数の販売チャネルを統合し、どの販売チャネルからも同じように商品を販売できるようにした環境のこと。

*4

国内株式、外国債券など、同じような値動きの投資リスク・リターンをもつ資産グループのこと。

ロボアドバイザーサービスの提供開始時期と価格

商標に関する表示

• その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所

金融ビジネスユニット 金融システム営業統括本部 [担当:木村、阿部]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号

三菱アセット・ブレインズ株式会社

マーケティンググループ [担当:斎藤(精)、蛎灰谷(かきばや)]
〒107-0062 東京都港区南青山1丁目1番1号 新青山ビル西館8階

以上