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2016年5月3日

日立が米国ハワイ州ホノルル向け車両の第一編成を公開

米国初となる自動運転鉄道システムのプロジェクトが順調に進捗

[画像]公開した車両
公開した車両

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)の鉄道システム事業におけるグループ会社であるアンサルドSTS社(CEO:Stefano Siragusa)と日立レールイタリア社(CEO:Maurizio Manfellotto)のハワイにおける事業体であるアンサルドホノルルジョイントベンチャー(Ansaldo Honolulu Joint Venture/以下、AHJV)は、2011年に受注したホノルル高速鉄道輸送機構(Honolulu Authority for Rapid Transportation/以下、HART)向け車両の第一編成を納入し、本日(現地時間2日)、ハワイ州ホノルルにある車両保守基地のハートレールオペレーションズセンター(HART Rail Operations Center)で公開しました。

  AHJVが受注したホノルルレールトランジットプロジェクト(Honolulu Rail Transit Project)は、ホノルル市近郊のイーストカポレイと中心街のアラモアナセンターとの間、20マイル(32km)を21駅で結ぶ新設の路線です。本路線は米国における初の自動運転システムとなり、2018年に9駅分を先行開業し、全21駅の開業を2021年に予定しています。

  AHJVがホノルルレールトランジットプロジェクトの契約主体となり、アンサルドSTS社が列車の自動無人運転を支える信号・通信システムやホームドアなど鉄道システム全体の取り纏めと12年間の運営およびメンテナンスを担当し、日立レールイタリア社が20編成(1編成4両)の車両の設計・製作を行います。全ての車両は、米国カリフォルニア州ピッツバーグにある日立レールUSA社(日立レールイタリア社の米国事業会社)の工場で組立て、ハワイ州へ輸送します。

  AHJVは、アンサルドSTS社の世界中でターンキープロジェクトを取り纏めた実績と、日立レールイタリア社の高信頼で最先端の鉄道車両を組合せて提供することにより、ホノルルの慢性的な道路渋滞の緩和や、環境に配慮した安全で快適な街づくりに貢献していきます。 日立は、新しく日立グループに加わったアンサルドSTS社と日立レールイタリア社の豊富な経験と実績を生かし、世界規模での鉄道システムの発展に貢献していきます。

アンサルドSTS社CEO ステファノ・シラグーサ(Stefano Siragusa)のコメント

「アンサルドSTS社は、車両の安全走行を実現する技術を提供しています。車両の頭脳ともいえる技術により、何百万人もの利用者の安全な移動を支えていきます。」

日立レールイタリア社CEO モーリッツィオ・マンフェロット(Maurizio Manfellotto)のコメント

「ホノルル交通局向けに、第一編成の車両の納品が完了したことを誇らしく思います。日立レールイタリア社の工場で働く従業員の日々の努力により実現することができました。」

車両のスペック

電気方式 直流 750V
最高運転速度 約105km/h
車両長 19.5m/両
軌道間 1,435mm
座席数 118席/両
主な仕様
  • 自動無人運転
  • アルミニウム車両
  • CCTV(監視用カメラ)搭載
  • 自転車およびロングサーフボードなどの積載スペース

以上

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