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2014年10月21日
VirtageとSAP HANAを組み合わせた構成を
「日立インメモリDBアプライアンスfor SAP HANA」に追加し、販売開始
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、日立独自のサーバ論理分割機構Virtage(バタージュ)が、SAP SE社(以下、SAP社)の高速インメモリプラットフォーム*1であるSAP HANAの動作可能なハードウェア仮想化技術として、業界で初めて*2SAP社から認定を取得しました。日立は、SAPジャパン株式会社(代表取締役社長:福田 譲/以下、SAPジャパン)の協力のもと、今回認定を取得したSAP HANAとVirtageを組み合わせた構成を、日立のブレードサーバやストレージなどとSAP HANAを組み合わせて提供する「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」に追加し、10月22日から販売を開始します。
これにより、複数のSAP HANAシステムを高信頼なVirtageによる仮想化環境上に統合できるため、企業やサービス事業者は、システムの管理、運用にかかるコストを低減できるとともに、サービス水準の安定した高信頼なクラウドサービスとしてSAP HANAシステムを提供できるようになります。なお、日立は本構成をシステム基盤としたSAP HANAのクラウドサービスを2014年度第4四半期から提供開始する予定です。
近年、企業におけるクラウドサービス利用の本格化や多機能情報端末の急速な普及などに伴い、企業が保有するデータは多様化するとともに爆発的に増加しています。また、これらの大量のデータをリアルタイムに分析し、新規ビジネスの早期立ち上げにつなげる取り組みが活発化しています。
日立は、ビッグデータのリアルタイムな高速分析が可能なインメモリプラットフォームであるSAP HANAと、日立のブレードサーバやストレージを組み合わせたアプライアンス製品として、「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」を2011年12月から提供しています。
また、日立はサーバを論理的に分割し独立性の高い論理区画(LPAR)*3単位でのシステム構築を可能とする独自のハードウェアベースの仮想化技術Virtageを、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載し、提供しています。Virtageは、ハードウェア層で仮想化を実現するため、物理サーバと同等の信頼性や処理性能を実現できるほか、個々のLPARの独立性が高く、負荷変動に伴う性能低下や障害の影響を相互に受けることがないなどの特長があります。
今回、SAP社からの、SAP HANAとVirtageを組み合わせた構成での認定取得を受け、「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」に同構成を追加し、提供を開始します。サーバに「BladeSymphony」のブレードサーバ「BS500」、ストレージにユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage VM」、OSにノベル株式会社(代表取締役社長:河合 哲也)のSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsを用いた環境に、SAP HANAシステムを構築して提供するもので、これにより、SAP HANAが動作する複数のシステムをVirtageによるマルチテナント環境*4に統合でき、システムの管理、運用にかかるコスト低減を実現します。さらに、Virtageは物理サーバと同等の高い信頼性、処理性能や耐障害性を実現しているため、企業のIT部門やサービス事業者などは、サービス水準の安定した高信頼なクラウドサービスとして、SAP HANAによる高速なデータ処理をユーザーに提供することが可能となります。また、アプライアンス製品として提供することで、高信頼、高性能なSAP HANAのマルチテナント環境を短期間で構築でき、新規ビジネスの早期立ち上げに貢献します。
日立は、今後も、SAPジャパンとの強力なパートナーシップのもと、SAP HANAをベースとした技術連携を深め、高信頼なクラウドコンピューティングや高性能なエンタープライズコンピューティングを強化し、企業の柔軟かつ迅速なデータ利活用を支援していきます。
SAPジャパンは、このたびの日立製作所の発表を心より歓迎いたします。日立のサーバ論理分割機構Virtageによる仮想化環境では、パフォーマンスの低下を気にすることなく、幅広いお客様層にSAP HANAを活用頂くことができます。これにより、リアルタイムなデータ利活用を促進し、お客様のビジネス価値の創出や新規ビジネスの早期立ち上げに貢献するものと期待しております。今後とも両社の協業体制を強化し、SAP HANAと日立のITプラットフォーム製品を活用したシステムの積極的な提案と、新たなソリューションの開発・提供に向けて積極的に協力していきます。
インテルは、日立製作所のサーバ論理分割機構Virtage上でSAP社のHANAの本格稼働に関する認定を取得したことを心より歓迎いたします。
これによりインテルプロセッサーを搭載し、顧客のビックデータ利活用を促進する高信頼なクラウド基盤やサービスの提供が加速すると期待しています。これまでも日立製作所とインテルは、技術的な協業により、インテルプロセッサーの提供する仮想化関連機能とVirtageの連携を進め、高性能かつ高信頼なサーバ仮想化環境を提供してまいりました。今回、両社でのデータ解析や対策による性能改善を通じ、インメモリー・データベースの性能向上に貢献できたことを嬉しく思うとともに、今後もより一層の性能向上に向けて協力してまいります。インテルのプロセッサーの優れた性能、および拡張性と日立製作所のサーバ論理分割機構との連携で実現するクラウド基盤が、お客さまのビジネススピードや価値の向上を実現するものと期待しております。
ノベルは、このたびの日立製作所の発表を歓迎いたします。また、日立製作所のサーバ論理分割機構Virtageを搭載したBladeSymphonyについては、同時にSUSE の認定プログラムであるYES認定を取得いただき、大変嬉しく思っています。日立製作所の最新ソリューションをしっかりとサポートすることを目的としたこの認定には、スケーラビリティの向上を実現する日立製作所独自のFC-HBA(Fibre Channel Host Bus Adapter)ドライバも含まれており、お客様はSUSE Linux Enterprise Serverから安心してご利用いただけます。SAP HANAについても、SUSEは4年以上にわたりSAP社と協業し、世界で3,000社以上のお客様がSUSE Linux Enterprise Server上でSAP HANAを利用しています。さらに、SUSEはSAP社のソフトウェア開発プラットフォームとして採用されており、現在SUSEは、SAP HANAのHA(High Availability)ソリューションを提供する唯一のオープンソースソフトウェアとなっています。ノベルは今後もパートナー企業との協創を通じ、お客様へ一層の価値を提供して参ります。
製品名 | 主な構成要素 | 価格 | 提供開始時期 | |
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日立インメモリDB アプライアンス for SAP HANA |
サーバ |
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個別見積 | 2014年 11月21日 |
ストレージ |
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ソフトウェア |
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サービス |
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日立は、2014年10月30日(木)〜31日(金)に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYO」において、SAP HANAとVirtageを組み合わせた構成を追加した「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA」について紹介します。
日立とSAPジャパンは、1994年に日本国内における「サービスパートナーシップ」契約を締結して以来、協業範囲をサービスからプラットフォームまで拡大してきました。さらに、日立はSAP社と2008年に「SAPグローバルサービスパートナー」契約、2011年に「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約、2013年には日立の米国子会社である日立データシステムズ社とSAP社によるグローバルOEM(Original Equipment Manufacturer)契約を締結し、グローバル顧客に対する共同での販売・マーケティング活動にも取り組んでいます。
SAP HANAは、大量データをサーバのメインメモリでリアルタイムに処理するインメモリ・コンピューティング技術です。メモリ大容量化、マルチコア化、分散並列処理技術、高度圧縮技術といったハードウェア、ソフトウェアのテクノロジーの飛躍的な進化により、大規模なデータベースからデータを吸い上げて加工・集計し、データを利活用するまでにかかっていた作業時間を大幅に短縮します。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部
以上