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2014年4月21日
長時間バッテリー駆動や薄型・軽量化など使いやすさを追求
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、企業向けシンクライアント「FLORA Seシリーズ」の新モデルとして、モバイルワークスタイル向けに長時間バッテリー駆動などの機能を強化したモバイル型シンクライアント「FLORA Se210 RK4」を製品化し、4月22日から販売を開始します。
本製品は、消費電力をわずか6W(ワット)*1に低減することで、従来モデル比約1.7倍*2となる約7時間の長時間バッテリー駆動を可能としたほか、さらなる軽量・薄型化により携帯性に優れた端末です。また、表示画面は従来モデルと同様に13.3型ワイド液晶画面を踏襲し、外出先や自宅でのモバイルワークにおいても、オフィスでのデスクワークにおいても、効率よく業務を進めることができます。
昨今、企業では、事業継続性の強化や業務の生産性の向上などに加え、従業員のワークライフバランスを実現するため、時間や場所に縛られないモバイルワークスタイルに関心が高まっており、高いセキュリティを確保した仮想デスクトップ環境 (Virtual Desktop Infrastructure/以下、VDI) *3の活用を検討する動きが加速しています。
そのため、VDIシステムでのクライアント端末には、薄型・軽量化によるモバイルワークにふさわしい優れた携帯性とともに、表示画面サイズや解像度の確保といったデスクワーク時の操作性と強固なセキュリティ性が求められています。
日立は、2004年からモバイル型シンクライアントを活用したVDIシステムをグループ内にいち早く導入し、在宅勤務やオフィスのフリーアドレス化など、ワークスタイルの改革に先駆的に取り組み、現在では国内最大規模*4となる約9万ユーザーが利用するシステムに拡大しています。また、自社導入の経験を生かし、日立プラットフォーム製品とシトリックス社、ヴイエムウェア社をはじめとするパートナー企業のソフトウェアを組み合わせ、300社以上のお客さまにVDIシステムを提供しています。
2013年には、これらのノウハウを基盤として、VDIを核とする日立クライアント統合ソリューション「Hitachi unified client experience platform」を体系化するとともに、専門組織を設立し、お客さまの新たなビジネス価値の創出に最適なクライアント環境の提案・構築を推進しています。
今回、日立は長時間バッテリー駆動とさらなる軽量・薄型化により携帯性を追求したモバイル型シンクライアント「FLORA Se210 RK4」を開発しました。なお、オフィスで固定して利用する場合には、小型・省スペースのデスクトップ型シンクライアント「FLORA Se330 BU3」*5が適しており、ユーザーのワークスタイルなどによって使い分けることが可能です。
日立は、今後も、「FLORA Seシリーズ」をはじめとした関連製品の強化、VDI関連クラウドサービスの拡大、パートナー各社との協業推進により、日立クライアント統合ソリューション「Hitachi unified client experience platform」を強化していきます。
標準的な動作時の消費電力をわずか6W*1に抑えることで、従来モデル比約1.7倍*2となる7時間の長時間バッテリー駆動を可能とし、外出・出張時にも快適に利用することができます。また、真夏の日中など電力消費のピーク時に自動的にバッテリー駆動に切り替わるピークシフト機能やバッテリー寿命診断機能といった節電機能を装備しています。
従来モデルから軽量化(1.26kg:従来モデル比6%減*6)、薄型化(21mm:従来モデル比16%減*6)を進め、携帯性をさらに高めています。また、表示画面は従来モデルで好評を得た13.3型ワイド画面(解像度1,366×768ドット)を踏襲し、外出先や自宅でのモバイルワークとオフィスでのデスクワーク双方に適した端末です。さらに、無線LAN規格として5GHz帯の802.11a/nを新たにサポートし、過密化しつつあるモバイルデバイスの電波状態への配慮を進めました。
「FLORA Seシリーズ」は、HDDを内蔵しておらず、「Microsoft® Windows® Embedded Standard 7 SP1」を採用することで、内蔵フラッシュメモリーについても、ユーザーによる書き込みを防止することができます。また、USB(Universal Serial Bus)ポートなどからのデータ入出力も抑制でき、クライアントPCからの情報漏えいを防ぎます。さらに、日立独自の認証デバイス「KeyMobile」や指静脈認証装置を組み合わせることで、なりすましを防止し、強固なセキュリティを実現します。
2014年4月23日にハーモニアス・コンピテンス・センター(品川イーストワンタワー13F)にて開催するセミナー「いま、企業に求められるワーク・ライフ・バランス」の中で、今回発表した新製品を紹介します。
ヴイエムウェア株式会社は、操作性に優れた日立製作所のモバイル型シンクライアント新製品の発表を歓迎いたします。VMwareの「VMware HorizonTM 」はWindows 7の組み込みソリューションに対応しており、本製品との連携を実現しています。本製品とVMwareのエンドユーザーコンピューティング製品群の連携により、お客様のワークスタイルの変革など更なる高い価値を提供し、お客様のIT変革を支えられることを確信しています。ヴイエムウェア株式会社は今後も日立との協業を深め、「VMware Horizon TM」を通じてお客様のビジネスの成長に貢献してまいります。
シトリックス・システムズ・ジャパンは、日立製作所のモバイル型シンクライアント新製品の発表を歓迎します。日立グループのVDIを中核とした包括的な統合ソリューション戦略に、今回モバイル性と操作性に優れた新しいモデルが加わることにより、モバイルワークスタイルの導入ニーズがさらに高まることを期待しています。シトリックスは、XenApp® 、XenDesktop® をはじめとしたシトリックス製品の提供とデスクトップ仮想化環境の構築・運用両面で日立グループとのさらなる連携により、モバイルワークに最適なソリューションを提案し、お客様のビジネスの発展を支援していきます。
日立クライアント統合ソリューションは、効率的な投資計画の策定から、構築、運用までをトータルに支援し、新たなビジネス価値の創出に最適なクライアント環境を提供します。高信頼なクラウド、セキュリティ、ビッグデータ利活用など、日立グループの幅広い技術・製品・サービスを組み合わせることによって、企業内外のデータや経験・知識の統合的な活用を支援します。また、クライアント環境に関する専門的な経験・知識を有するグループ横断組織「クライアント統合ソリューションビジネス開発ラボ」により提案・導入支援と新ソリューションの開発を推進します。
製品名 | 主な仕様 | 価格(税別) | 出荷開始 時期 |
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モバイル型 シンクライアント 「FLORA Se210 RK4」 |
CPU | AMD E1-2100 APU + AMD Radeon™ HD 8210 グラフィックス |
115,000円〜 | 4月25日 |
メインメモリー | 2GB(DDR3 SDRAM PC3-12800、 ビデオRAMと共用) |
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ファイル装置 | 16GBフラッシュメモリー | |||
ディスプレイ | 13.3型TFTカラー液晶 | |||
表示解像度 | 1,366×768ドット(1,677万色) | |||
OS | Microsoft® Windows® Embedded Standard 7 SP1 |
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バッテリー 使用時間 |
約7.2時間*7 / 約10.2時間*8 | |||
外形寸法 | 317(W)×223(D)×21(H)mm (突起・膨らみ含まず) |
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重量 | 約1.26kg (バッテリーパック搭載時) |
電話 | 0120-2580-12(利用時間9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く)) |
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以上