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2014年2月26日
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)の指静脈認証システムが、警察共済組合(理事長 : 吉村 博人)の業務用PCにおけるログイン認証用システムとして採用され、2014年2月1日から稼働を開始しました。
警察共済組合は、本部および全国にある支部49ヵ所、関連機関29ヵ所の計79ヵ所にて職員が利用する業務用PC約700台に指静脈認証装置を導入しました。ログイン認証を指の静脈で行うことで、確実な本人認証を行い、不正アクセスを防止します。
これまで、警察共済組合では、職員が業務用PCを利用する際、OSへのログイン時、および、業務システムへのログイン時に、IDとパスワードを入力する必要がありました。今回の指静脈認証システムの導入により、職員は業務システムを指静脈認証によるシングルサインオンで利用できるようになります。
また、警察共済組合では、なりすましによる不正アクセスを防止でき、より強固な情報セキュリティが確保されます。さらに、職員はパスワードを暗記したり入力する必要がなくなり、装置に指をかざすだけで確実な本人認証を行えるため、業務システムへのログイン時のセキュリティに加えて利便性を向上することができます。
なお、今回、稼働した指静脈認証システムは、プライベートクラウド型の構成となっており、全国各拠点の業務用PCに設置された指静脈認証装置で読み取った指静脈データを、指静脈認証サーバにネットワークを通じて送信し、本人認証を行います。
警察共済組合は、地方公務員等共済組合法に基づいて1962年に設立された共済組合です。現在では、警察職員約30万人が組合員となっています。警察共済組合は、組合員の安定した暮らしを支援する短期・長期給付事業や保健福祉事業等を行っています。
日立は、指静脈認証のさらなる活用範囲の拡大に向け、高いセキュリティと業務効率の向上、そしてお客様のサービスの向上を実現する技術の開発並びに製品やサービスの拡充に努めていきます。
指静脈認証技術は、日立が開発した生体認証技術で、指の静脈パターンで個人を認証するものです。近赤外線を指に透過させて得られる指の静脈パターンの画像から静脈の存在する部分を構造パターンとして検出し、あらかじめ登録した静脈の構造パターンと照合させて個人認証を行う技術です。指静脈は体内にある情報であるため、偽造や成りすましが極めて困難であり高いセキュリティレベルを実現します。日立では、2002年に指静脈認証装置を製品化して以来、ATMの本人認証やPCログイン、入退室管理など、さまざまな分野での適用を広げてきました。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 公共システム営業統括本部
カスタマ・リレーションズセンタ [担当 : 村山]
〒136-8632 東京都江東区新砂一丁目6番27号 新砂プラザ
以上