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2012年12月20日
株式会社日立製作所
Hitachi Europe Ltd.
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、日立の欧州における現地法人である日立ヨーロッパ社(社長 : 山本 潔/以下、日立ヨーロッパ)を通じ、英国の列車運行管理用シミュレーター*1および自動進路制御システム*2、鉄道関連制御システムの開発・販売会社であるThe Railway Engineering Company Limited(代表者 : Rob Butler/以下、TRE社)について、TRE社の株主であるStrainstall Group Limited(代表者 : Stuart Charles Kilpatrick/以下、Strainstall社)から買収することを決定し、Strainstall社および同社の親会社であるJames Fisher and Sons plc(代表者 : Charles J Rice)と、TRE社の発行済み全株式に対する売買契約を締結しました。今後、本契約に基づき、12月中の買収完了に向けた手続きを進めます。
日立は本買収により、英国および欧州における鉄道を含む社会インフラシステム事業の拡大をめざします。
欧州は広範な鉄道システム市場を有し、さらに鉄道システムの高度化に向けた投資も幅広く行われています。日立は、2009年に営業開始した高速鉄道「クラス395」や、2012年7月に契約を締結した都市間高速鉄道計画(IEP : Intercity Express Programme)を受注しました。また、2012年8月には、英国全土の駅・線路等の鉄道インフラを保有・管理する英国ネットワーク・レール社(Network Rail Infrastructure Limited)より、列車運行管理システムのプロトタイプを受注し、今回買収するTRE社は、日立と協力してこのプロジェクトを進めています。
TRE社は、これまで10年以上にわたり、英国の列車運行管理用シミュレーターの開発に携わっており、英国の線路や信号装置、転てつ器などの現場設備および英国における列車運行規則についての豊富な知見を有し、高い市場シェアを獲得しています。
一方、日立の高度な情報制御技術を用いた列車運行管理システムは、旅客需要に応じたフレキシブルな運行計画を作成し、運行計画に基づいた運行の管理・制御を行うとともに、遅延や運行障害発生時における迅速な運転回復を支援します。
日立は、英国鉄道に関する豊富な知識と技術力を有するTRE社の知見と日立の高度な情報制御技術を組み合わせ、円滑な鉄道インフラの実現に貢献することをめざします。
日立は、新たに日立グループとなるTRE社とともに、欧州市場における鉄道分野、さらにはエネルギー分野での情報制御技術を核とした社会インフラシステム事業の拡大をめざしていきます。
社名 | The Railway Engineering Company Limited |
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所在地 | 英国/ Wiltshire (ウィルトシャー) 州Bradford-on-Avon(ブラッドフォードオンエイボン) |
事業概要 | 列車運行管理用シミュレーター、自動進路制御装置のソフトウェア・システムの製作・販売 |
代表者 | Rob Butler, Managing Director |
設立年月 | 2000年6月 |
資本金 | £0.2M |
従業員数 | 約50名 |
以上