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Hitachi

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2012年8月24日

フラッシュ媒体を活用した高速なデータ処理を実現する
ストレージソリューションの製品展開を強化

エンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」に
SSDを利用したデータ処理を高速化する「Flash acceleration」を追加

  株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、フラッシュ媒体*1のさらなる活用を可能とし高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を段階的に強化します。その第一弾として、企業の大規模システムやデータセンターなどでの利用に適した高信頼、高性能なエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」(以下、「VSP」)に、フラッシュ媒体の1つであるSSD(ソリッドステートドライブ)を活用しデータ処理を高速化する「Flash acceleration(フラッシュアクセラレーション)」を追加し、本日から全世界で提供を開始します。

*1
フラッシュ媒体:データの消去・書き込みを自由に行うことができ、電源を切っても内容が消えない半導体メモリを利用した記憶媒体で、HDD(ハードディスクドライブ)に比べ、格納できるデータ容量は少ないがデータ処理速度が速いなどの特徴がある。

  「Flash acceleration」は、「VSP」のコントローラ*2を、SSDを活用したデータ処理に適した形に強化するソフトウェアです。「Flash acceleration」を利用することで、SSDを利用した「VSP」において、現行機と比べ約3倍*3となる100万IOPS*4以上のデータ読み込み*5速度を実現します。これにより、大量データ(ビッグデータ)を扱うデータベースや基幹業務システムなどのデータ処理をさらに高速にし、顧客業務の迅速化や高付加価値化に貢献します。また、データ処理性能の向上を、新たにプロセッサーなどを追加することなく省電力、省スペースに行うことができるため、電力や機器設置コストなどストレージシステムのTCO(Total Cost of Ownership)を低減することができます。なお、「Flash acceleration」は、既に導入されている「VSP」に追加し利用することも可能です。

*2
コントローラ:ストレージシステムにおいてデータ処理の制御、運用を司る部分。
*3
「VSP」1台あたり、「Flash acceleration」を利用している場合と利用しない場合とを比較。
*4
IOPS(Input Output Per Second): 1秒間に可能なI/O(データ入出力処理)の回数。
*5
データ読み込み:サーバなどが、ストレージシステムに格納されているデータを参照する処理。

  近年、クラウドコンピューティングの普及やモバイル、センサー技術の進展などにより、企業や社会活動で発生するデータは爆発的に増加しています。一方で、データを高速に処理できるフラッシュ媒体の低価格化、大容量化も進んだことで、フラッシュ媒体を自社のシステムに導入し、業務の迅速化やデータのリアルタイムでの活用による業務の高付加価値化をめざす企業が増えています。
  日立は、「VSP」にてアクセス頻度の高いデータをSSDに、アクセス頻度の低いデータをHDDに自動で保存できるストレージ階層仮想化機能「Hitachi Dynamic Tiering」を実現するなど、グローバルに展開する先進的な顧客企業などの要望をもとに、フラッシュ媒体の効率的な利用を実現する先進技術の開発、製品展開を積極的に進めています。業務のさらなる迅速化などへの要望の高まりをうけ、先進技術によってフラッシュ媒体を利用し高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を段階的に強化します。

  その第一弾である「Flash acceleration」は、「VSP」のコントローラをSSDを活用したデータ処理に適した形に強化することで、データ処理性能を向上するソフトウェアです。「Flash acceleration」を利用することで、100万IOPS以上のデータ読み込み速度を実現し、高性能が求められるデータベースや基幹業務システムなどのデータ処理のさらなる高速化を可能とします。これにより、顧客業務のさらなる迅速化に貢献するほか、日々発生するデータの処理や分析、分析結果の事業への反映などのプロセスを迅速にし、ビジネスの高付加価値化にも貢献します。
  また従来、処理性能を拡張するためにはプロセッサーなどのハードウェアを別途追加する必要がありましたが、「Flash acceleration」の利用により、ハードウェアを新たに追加することなく、省電力、省スペースにデータ処理性能を強化することができます。これにより、ハードウェアを別途追加する場合と比べ、ストレージシステムのTCOを最大約30%*6低減することができます。

*6
100万IOPSを実現するシステム構成を5年間運用した際の、電力コスト、設置面積コスト、装置コストの総計を比較した場合。

  また日立は、製品展開強化の第二弾として、フラッシュ媒体と日立の独自技術とを組み合わせて高いデータ処理性能とコストパフォーマンスを実現することで、データベースや基幹業務システムなどのTCO低減に貢献する新ソリューションを提供する予定です。
  日立は今後も、フラッシュ媒体を活用した高速なデータ処理を実現するストレージソリューションの製品展開を継続的に強化することで、顧客業務の迅速化や高付加価値化に貢献していきます。

新製品の価格・提供時期

名称 概要 価格(税込) 提供時期
Flash acceleration 「VSP」のコントローラを、
SSDを利用したデータ処理に
適した形に強化することで、
データ処理性能を向上する。
1,334万9,700円*7 2012年
8月24日
*7
「Flash acceleration」の価格であり、「VSP」本体は別途、購入いただく必要があります。

関連情報

他社商標注記

  • 記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

HCAセンタ
電話 0120-2580-12
(利用時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く))

以上

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