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2011年10月13日
株式会社日立製作所
ノベル株式会社
日立の指静脈認証管理システムと
ノベル社のアクセス管理製品「Novell Access Manager」を連携
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明／以下、日立)とノベル株式会社(代表取締役社長 : 徳永 信二／以下、ノベル社)は、このたび、日立の指静脈認証技術を活用し、より高いセキュリティレベルと利便性の両立を実現する認証管理システムを開発しました。
両社は、日立の指静脈認証管理システムとノベルのアクセス管理製品「Novell Access Manager」を連携した「指静脈−Novell Access Manager連携システム」を共同で開発し、10月14日から日立が販売を開始します。
昨今、企業の機密情報や個人情報をなりすましなどによる不正なアクセスから守る生体認証には、ますます大きな期待が寄せられています。なかでも、生体情報の偽造が極めて困難で、認証精度が高く、応答速度の速い静脈認証への注目は高まっています。
一方、クラウドコンピューティングの利用が本格化する中、セキュリティは企業にとって最も大きな課題のひとつとなっています。アクセス管理においては、システムごとに異なるIDとアクセス権限を統合管理することが、クラウドを含めた多様なサービスを安全かつ効率的に運用するうえで重要な鍵となります。
「Novell Access Manager」は、異なるセキュリティレベルやパスワードを設定した複数のシステムを対象とした統合認証基盤です。異機種混在環境でのシングルサインオン機能を備え、一元化されたシンプルなアクセス管理を実現します。今回共同で開発した「指静脈−Novell Access Manager連携システム」は、ID／パスワードの盗難・流出によるなりすましを防ぐ日立の指静脈認証管理システムとの連携により、利便性を向上しながら高精度な本人確認が可能となります。同システムを活用することで企業は､高いセキュリティレベルを実現しながら、内部統制対策やアクセスの一元管理に関わる情報システムの運用コストを削減できるようになります。
日立は、今回共同開発した「指静脈−Novell Access Manager連携システム」を日立の「統合ID認証ソリューション」のラインアップに追加し、金融機関、官公庁・自治体、製造・流通業などに向けて拡販していきます。さらに､日立は、今回連携した「Novell Access Manager」のほかノベル社のアイデンティティ管理製品「Novell Identity Manager」を活用したシステムの開発など、今後、ソリューションを拡充していきます。
ノベル社は、今回開発した「指静脈−Novell Access Manager連携システム」を含む日立の「統合ID認証ソリューション」の拡販を、展示会やセミナーなど日立との共同でマーケティングやプロモーション活動を通じ､積極的に支援していきます。また､将来的には国内のみならず、ノベル社の海外パートナーとの連携により、「統合ID認証ソリューション」のグローバルでの展開を支援していきます。
なお、今回共同開発した「指静脈−Novell Access Manager連携システム」は、10月19日(水)〜20日(木)に、東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開催される日本金融通信社(ニッキン)主催の「金融国際情報技術展FIT2011」において紹介する予定です。
また、11月30日(水)にハーモニアス・コンピテンス・センター(東京・品川)において、両社が共催する「統合ID認証ソリューション紹介セミナー」においても、本システムを紹介します。
| 製品名 | 価格 | 提供開始時期 |
|---|---|---|
| 指静脈−Novell Access Manager連携システム | 個別見積 | 2011年11月25日 |
ノベル社は、物理／仮想／クラウドのコンピューティング環境にあるワークロードのアイデンティティとセキュリティ管理を、統合および自動化するソリューションを提供しています。7,000社を超える導入実績を誇り、お客様企業がITシステムを最適に管理しながら安全にかつ滞りなく、エンドユーザへビジネス・サービスを提供できるよう支援しています。具体的な製品としては、「Novell Identity Manager(アイデンティティ管理製品)」、「Novell eDirectory(ディレクトリ製品)」、「Novell Cloud Security Service(クラウド環境におけるアイデンティティ/アクセス管理製品)」、「Novell Access Manager(アクセス管理製品)」、「Novell SecureLogin(シングルサインオン製品)」、「Novell Sentinel Log Manager(ログ管理製品)」があります。
指静脈認証技術は、日立が10年以上研究・開発してきた生体認証技術で、体内にある指の静脈パターンを用いて個人を認証するものです。指静脈は体内にある情報であり、なりすましや偽造が極めて困難です。指に近赤外線を透過させて、静脈画像を撮影する透過光方式を採用しており、形状が複雑な細かい静脈まで取得が可能で、直接センサー部に触れることなく高い認証精度を持ちます。また、湿気、乾燥など肌表面の状態の影響を受けにくいという特長があります。さらに、装置もコンパクトで、ATMの本人認証、PCログインや入退室管理の他にも自動車使用時の本人確認など様々な分野への応用が期待されています。
日立は、ITセキュリティと入退室管理や設備監視などの物理セキュリティの連携による人や機器の認証をはじめ、複数システムで散在するアクセス権限や利用者情報、通信セッションなどを一元管理し、確実なセキュリティ対策と運用管理工数の削減を実現する「統合ID認証ソリューション」を提供しています。利用者のIDを管理するID管理や、権限の高い特権IDを管理する特権ID管理、各業務システムへの認証代行を行うシングルサインオン、さらにはICカードや指静脈認証の利用により、確実な本人認証を行うユーザ認証強化などの機能を提供します。
記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
情報・通信システム社
セキュリティ・トレーサビリティ事業部 事業企画部 [担当 : 赤羽、木村]
TEL : 044-549-1627
マーケティング本部 [広報担当 : 北川、宮部]
TEL : 03-5740-4530
以上
