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2011年5月23日
従来の空調方式に比べ、空調電力コストを最大88%削減
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、省電力・高集積なデータセンタ環境を実現する「モジュール型データセンタ」の冷却システムとして、28度以下の外気を利用してサーバやストレージなどのIT機器を含めたデータセンタ設備全体を冷却できる「外気導入冷却システム」を追加し、5月24日から販売を開始します。本システムの導入により、従来の空調方式と比べ空調にかかる電力コストを最大88%削減*1します。
「外気導入冷却システム」は、「モジュール型データセンタ」内の設備を28度以下の外気を直接利用して冷却するシステムで、一年を通して冷涼な地域での運用に適したシステムです。フィルターや加湿装置などで外気に含まれる粉塵、化学物質などの除去や湿度調整を行うことで、プロセッサやハードディスクドライブなどの精密機器から構成されるIT機器、設備全体を冷却できます。
外気がIT機器の冷却に適温である12度以上28度以下の場合には外気を直接取り込み、また外気の温度が12度よりも低い場合はサーバからの排熱を外気と混合し適温に調整してセンタ内を冷却できます。これにより、空調システムにかかる電力コストを、従来の空調方式と比べ最大88%削減します。また、データセンタ内のサーバルームや企業のマシン室などといった既存の建物内への構築に加え、屋外にプレハブ型のデータセンタとして構築することもでき、ユーザーニーズに応じ場所を選ばず設置することが可能です。
なお、本システムは、国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けた国立大学法人東京大学(総長:濱田 純一)の「超巨大データベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評価」(中心研究者:喜連川優 東京大学教授)に使用するデータセンタ設備に採用されており、高性能かつ省電力な研究開発基盤の実現に貢献しています。
日立は、今後も日立グループの総力を結集したデータセンタ省電力化プロジェクトCoolCenter50*2に基づき、「モジュール型データセンタ」をはじめとした省エネルギー技術・製品の開発を進め、さらなる消費電力の低減を実現するデータセンタの提案、導入を積極的に進めていきます。
太字部分が今回の発表にて追加した部分です。
ステージ | 製品・サービス名 | 価格 | 提供 開始 時期 |
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コンサル テーション |
空調環境コンサルティングサービス「AirAssist®」 | 個別見積 | 提供済 | ||
設計 | モジュール設計サービス | 個別見積 | |||
構築 | 「モジュール型 データセンタ」 |
分電盤/動力盤 | 個別見積*3 | ||
ラック | |||||
パーティション (仕切り) |
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付帯工事 | |||||
監視制御盤 | |||||
空調 システム |
ラック型空調機 | ||||
「冷媒自然 循環システム」 |
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「外気導入 冷却システム」 |
2011年 5月24日 |
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保守 | 保守サービス | 個別見積 | 提供済 |
企業の情報・システム部門やデータセンタ事業者向けに、省電力・省スペースなデータセンタ環境に関するコンサルテーションから構築、保守までを、ワンストップで提供するデータセンタ構築ソリューションです。シミュレーションやコンサルテーションの結果に基づき、サーバやストレージ装置などのIT機器を搭載したラック、冷却装置などを小規模な一つの「モジュール」内に冷却効率が最大となるよう配置した「モジュール型データセンタ」を構築します。
本ソリューションは、日立及び日立アプライアンス株式会社、株式会社日立プラントテクノロジー、株式会社日立情報システムズ、日立電子サービス株式会社、日立情報通信エンジニアリング株式会社、株式会社日立建設設計など日立グループ各社の総力を結集し、提供します。
電話 | 0120-2580-12 |
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利用時間 | 9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く) |
以上