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2009年5月19日
九州大学情報基盤研究開発センター
「高性能アプリケーションサーバシステム」
(スーパーテクニカルサーバ「SR16000」)
株式会社日立製作所 (執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)が、九州大学情報基盤研究開発センター(センター長:青柳 睦)に納入したスーパーテクニカルサーバ「SR16000モデルL2」が、同センターにおけるスーパーコンピュータシステム「高性能アプリケーションサーバシステム」として、5月18日に稼働を開始しました。
「SR16000モデルL2」は、2007年6月に九州大学情報基盤研究開発センターの「高性能アプリケーションサーバシステム」として稼働を開始したスーパーテクニカルサーバ「SR11000モデルJ1/K2」の後継機となります。新システムは、「SR16000モデルL2」 43ノード*1で構成されており、実際の科学技術計算を処理するバックエンド部分の理論ピーク性能の総和は、従来システムに比べ、約8.3倍となる25.267 TFLOPS*2と大幅に性能を向上しています。
九州大学情報基盤研究開発センターは全国共同利用施設として、スーパーコンピュータシステムなどの大規模計算機システムによる計算サービスを、全国の研究者に対して提供しています。今回新モデルにて稼働を開始した「高性能アプリケーションサーバシステム」は、多彩な科学技術計算アプリケーションを用いた高度な計算サービスを提供する中核システムとして利用されます。今回の大幅な性能強化により、より多くの利用者のニーズに合わせたサービスの提供が可能となります。
なお今回の発表にあたり、以下のコメントをいただいております。
このたび、「高性能アプリケーションサーバシステム」として、日立製作所スーパーテクニカルサーバ「SR16000モデルL2」が導入されることとなりました。旧システムの長所を受け継ぐとともに性能を大幅に向上させた本システムにより、引き続き、さまざまな分野の研究開発に従事する利用者の皆様に最先端の大規模科学技術計算サービスを提供できると期待しております。
今回稼働を開始した「高性能アプリケーションサーバシステム」は、「SR16000モデルL2」43ノード(うち1ノードは計算命令などをバックエンドに割り振るフロントエンド、42ノードは実際の科学技術計算を処理するためのバックエンド)から構成されます。フロントエンド、およびその障害に備えて待機させるノードの主記憶容量は256 GB、その他の演算ノードの主記憶容量は128 GBです。バックエンド全体の理論ピーク性能の総和は25.267 TFLOPSで、これらの演算ノードの間は、高速のInfiniBand*3(1ノードあたり4 GB/s×2)で接続されます。
また、同センターに導入されたシステムでは、すべてのノードに4Gbps*4のファイバーチャネルインタフェースを搭載し、実効容量*5合計が200 TBとなるRAID5ディスクアレイ装置*6との間を直接接続しています。
「SR16000モデルL2」は、1ノードにPOWER6™プロセッサー4.7GHzを16個搭載し、1ノードの理論ピーク性能は601.6GFLOPS*7を実現した水冷モデルで、2008年4月から販売しています。水冷設備や高効率熱交換水冷リアドア*8との組み合わせにより、最も高い熱を発するプロセッサーモジュールを効率よく冷却することができます。
九州大学情報基盤研究開発センターでは、計算、通信、情報セキュリティ、教育支援等、情報科学に関する幅広い分野に関して研究開発を行うと同時に、全国共同利用施設として、スーパーコンピュータシステムなどの大規模計算機システムによる計算サービスを全国の研究者に対して提供しています。
以上