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Hitachi

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2009年3月10日

統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のラインアップを強化

新ハイエンドモデル「BS2000」を追加するとともに、
小型高集積モデル「BS320」の適用範囲を拡大

[画像]統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」

  株式会社日立製作所 (執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」におけるブレードサーバのラインアップに、高信頼な仮想化システムを支える基本性能の強化と、80 PLUS® GOLD*1に準拠した世界最高レベルの高効率電源搭載により省電力対応を強化した新ハイエンドモデル「BS2000」を追加するとともに、適用範囲をファイルサーバやバックアップサーバなど部門システムの統合まで拡大した小型高集積モデル「BS320」を、4月1日から販売開始します。
  また同時に、これまでハイエンドモデル「BS1000」IPF*2サーバブレードでのみ提供してきた7年間のハードウェア長期保証を実現するロングライフサポートサービスを、業界で初めてインテル® Xeon® プロセッサーを搭載したサーバブレードにも適用し、提供を開始します。

*1
80 PLUS® GOLD:米国EPRI(The Electric Power Research Institute, Inc.)が作成した「80 PLUSプログラム」に基づき、電源効率が80%以上の基準を満たすと認定された製品に与えられるもので、「GOLD」はその最高ランク。
*2
IPF:Intel® Itanium® Processor Family

  近年、ITを所有して利用する従来の形態に加え、IT機器やシステムを自ら所有せずにPaaSやSaaS、クラウドコンピューティングといったサービスとして利用する形態も増えています。そのため、システムの信頼性や柔軟な拡張性だけでなく、仮想化を利用したシステムの統合やリソースの有効活用など、サーバや業務システムを集約して運用するニーズはますます高まっています。

  「BladeSymphony」は、ブレードサーバ、ストレージ、ネットワークを、システム管理ソフトウェアで一体化し、システム全体の統合的な運用管理を実現する、統合サービスプラットフォーム製品です。企業の基幹システムからPCサーバ統合まで、幅広い用途で利用されています。
  今回製品化した新ハイエンドモデル「BS2000」は、日立独自開発のサーバ仮想化機構「Virtage(バタージュ)」により、従来比約2倍の仮想サーバ集約率*3を実現するとともに、現行ハイエンドモデル「BS1000」に比べ、4倍のメモリ容量、7倍のI/O性能*4を実現するなど、高信頼な仮想化システムを支える基本性能を大幅に強化しました。また、従来より7%向上したAC/DC変換*5効率92%の世界最高レベルの高効率電源を搭載し、省電力対応を強化しました。
  小型高集積モデル「BS320」では、新たに「HDD拡張サーバブレード*6」や「PCI拡張サーバブレード*6」を開発し、ファイル・バックアップサーバ含めた統合システムを単一シャーシで提供できます。また、当社の統合システム運用管理「JP1」との連携を強化したことで、仮想化環境のリソース最適化や、一元管理など、仮想化環境をより効率的に利用できるようになりました。

*3
仮想サーバ集約率: 物理サーバ上の仮想サーバ集約数
*4
I/O性能:入出力性能
*5
AC/DC変換:電気の流れを直流(AC)から交流(DC)に変換すること。交換する際に電力ロスが生じるため、そのロスを少なくすることが求められている。
*6
「HDD拡張サーバブレード」、「PCI拡張サーバブレード」は、2009年度第2四半期(7-9月)から販売開始予定。

  あわせて、今回、7年間のハードウェア長期保証を実現するロングライフサポートサービスを、インテル® Xeon® プロセッサーを採用した製品において業界で初めて提供します。これにより、ITシステムへの投資コストが削減できるほか、IT機器の廃棄サイクルを長期化できるなど地球環境に配慮したシステムを実現します。
  日立は、今後も、ITリソースの統合・仮想化をより強化したこれらの製品を基盤として、従来のシステムに加え、ITの新しい利用形態を提供するクラウドコンピューティング時代にも柔軟に対応していきます。

「BladeSymphony」新モデルの特長

1. 新ハイエンドモデル「BS2000」の特長

(1) 仮想化によるシステム統合強化
  「BS2000」は、日立独自開発の仮想化機構「Virtage」による仮想サーバ集約率を、従来比約2倍に向上した新ハイエンドモデルです。現行ハイエンドモデル「BS1000」と比べ、4倍のメモリ容量、7倍のI/O性能を実現するなど、高信頼な仮想化システムを支える基本性能を強化しました。これにより、効率的な集約が困難だった基幹系システム用途のアプリケーションサーバやデータベースサーバなどにも適用可能とするほか、構築・運用にかかわる費用も従来システムと比較して約30%低減します。
  また、分散している多数のデータベースサーバを、仮想化を利用し高い集約率で「BS2000」に統合することを、Oracle社と共同で推進していきます。
(2) 世界最高レベルの高効率電源を搭載
  80 PLUS® GOLDに準拠した世界最高レベルの高効率電源を搭載しています。現行の電源採用時に比べ、AC/DC変換効率を約7%向上しており、システムのコスト削減はもちろんのこと、CO2削減にも貢献します。
(3) ログ採取機能の強化などにより、信頼性、保守性をより一層強化
  Linuxの高信頼化技術やメインフレーム開発で培った日立独自の高信頼化技術を投入し、基幹システムにおける信頼性、保守性を高めています。メモリやI/Oエラーなど広範囲にハード障害のログを取得できるようになったことによる障害解析時間の短縮や、システム稼働中のファームウェア*7更新を可能にするなど、基幹システムへの適用度をより一層高めました。
*7
ファームウェア:ハードウェアの基本的な制御を行うために機器に組み込まれたソフトウェア

2. 小型高集積モデル「BS320」の特長

(1) サーバブレード種拡充により適用範囲を拡大
  外部ストレージ、LANスイッチ、アダプタを追加することなく、最大6台のHDDを低価格で導入できる「HDD拡張サーバブレード」や、ネットワークポート数を簡単に拡張できる「PCI拡張サーバブレード」をブレードラインアップに追加します。これにより、単一シャーシでファイル・バックアップサーバなど部門システムの統合まで適用範囲を拡大し、柔軟性、拡張性のあるシステムを実現できます。
  例えば、従来、バックアップ装置と接続するためには、外部のバックアップサーバを経由する必要がありましたが、「HDD拡張サーバブレード」はバックアップ装置と直結できるため、「BS320」にバックアップサーバを統合することが可能になります。
(2) 「JP1」連携により仮想化環境の最適化を実現
  従来モデルと比べ、1.5倍となる最大メモリ容量48GBを搭載できます。また、「JP1/Performance Management」との連携により、仮想化環境の稼働状況に合った物理リソースの最適な配分ができるようになったほか、「JP1/ServerConductor/Blade Server Manager」により、物理サーバとWindows Server®2008のHyper-V™並びに仮想化ソフトウェアVMware®上の仮想化サーバの一元管理が可能となりました。これらにより、仮想化環境でのシステム統合を強化することができます。

3. 両モデル共通の特長

(1) 7年間のハードウェア長期保証を実現するロングライフサポートサービス
  インテル® Xeon® プロセッサーを採用した製品において、業界で初めて7年間のハードウェア長期保証を実現するロングライフサポートサービスを提供します。これにより、システムの十分な本番運用期間を確保できるとともに、保守サービス期限切れによる、システム停止・更改作業を低減できます。ハードウェア入れ替え時の導入・構築費用を年平均最大5%削減できるため、システムライフサイクルでのトータルコスト削減に寄与します。
(2) 省電力技術を強化
  プロセッサー利用状況に応じて周波数を制御し、サーバブレードの消費電力を最適化するパワーキャッピング機能を提供します。これにより、サーバブレードの消費電力を約16%*8削減することができます。また、シャーシの電力供給や消費量をビジュアル表示する電力モニタリング機能を提供することで、機器増設、設備導入時の計画並びに設備有効活用のための設備設計を可能とし、設備投資コストの削減を支援します。
*8
当社ベンチマークによる(2009年3月9日時点)

  本発表に際し、各社から以下のコメントをいただいています。

マイクロソフト株式会社 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 五十嵐 光喜氏

  マイクロソフトは、「BladeSymphony」の新ラインアップ発表を歓迎いたします。スケーラビリティを大幅に向上させた「BS2000」「BS320」と、マイクロソフトが提供する仮想化プラットフォームであるWindows Server 2008 「Hyper-V」との組み合わせにより、強力な仮想化環境がもたらす価値をお客様に提供できるものと確信しております。また、既に日立製作所様IAサーバ「HA8000」シリーズにて搭載頂いております弊社 System Center Virtual Machine Manager との連携により、「BS2000」「BS320」で実装される高可用性を活かした仮想化環境のトータルな最適化と管理性の向上が実現可能になります。今後も日立製作所様との緊密な協力関係のもと、お客様のビジネスの成長を強力に支援するプラットフォームを提供していく所存です。

日本オラクル株式会社 常務執行役員 アライアンス統括本部長 鈴木 登志夫氏

  日本オラクルは、日立製作所による統合サービスプラットフォーム製品「BladeSymphony」のラインアップ拡大を歓迎いたします。 企業は、日本オラクルが保有する強力なアプリケーション、ミドルウェア、及びグリッド製品を、「BS2000」の高信頼・高拡張性、「BS320」の柔軟性と組み合わせることにより、幅広い規模や用途のシステムを高い次元で集約し、TCO の低減と、ROI の最大化を図ることができるものと確信しております。 この実現のために日立製作所との協業を一層深め、企業のIT課題を解決してまいります。

レッドハット株式会社 代表取締役社長 廣川 裕司氏

  レッドハットは、株式会社日立製作所の統合サービスプラットフォーム製品「BladeSymphony」のラインアップの拡大を歓迎いたします。「Red Hat Enterprise Linux」と「BladeSymphony」の組み合わせによって、オープンソースソリューションでビジネスを構築しているお客様に、新たな選択肢を提供できることは大変喜ばしいことです。「BS2000」、「BS320」のような柔軟性と信頼性に優れた製品への市場のニーズは、クラウドコンピューティング時代にも一層高まる事が予想され、最適なプラットフォームとしてさらなる躍進を期待しています。レッドハットと日立はこれからも協業を深め、価値の高いブレードソリューションをご提供して参ります。

SAP AG グローバルエコシステム&パートナーグループ グローバル SAP コ・イノベーションラボ バイスプレジデント アクセル・ザーレック (Dr. Axel Henning Saleck)

  SAPは、「BladeSymphony」の新ハイエンドモデル「BS2000」、小型高集積モデル「BS320」エンハンス版の発表を歓迎いたします。より高性能、高信頼を実現したブレードサーバならびに仮想化機構「Virtage」により、弊社のSAP® ERPを始めとする製品が両社のお客様のビジネスを加速させることに繋がると確信しております。また弊社Co-Innovation Laboでの共同検証やコンピテンスセンターでの活動を通じて、より広いお客様に新たなイノベーションを提供できることを期待しており、今後の更なる技術の発展を願っております。

今回発表した製品の価格と出荷時期

製品 仕様概要 価格 出荷時期
BS2000 サーバシャーシ
  • サーバブレード 最大8、
    PCI Expressボード 最大16、
    LANスイッチモジュール 最大6
    (標準LANスイッチモジュール 最大2)、
    マネジメントモジュール 最大2
  • 外形寸法
    W:447×D:820×H:441(mm) (10U)
サーバブレード
  • 次世代インテル® Xeon®
    プロセッサー(Nehalem)
    最大2(最大8コア)
  • メモリ最大144GB
  • ディスク最大588GB(2.5型)×4
  • サーバ仮想化機構「Virtage」標準搭載
2,793,000円〜
(税抜2,660,000円〜)
4月1日
BS320 サーバシャーシ
  • サーバブレード 最大10、
    LANスイッチモジュール 最大2、
    FCスイッチモジュール 最大2、
    マネジメントモジュール 最大2
  • 外形寸法
    W:440×D:780×H:262(mm) (6U)
サーバブレード
  • 次世代インテル® Xeon®
    プロセッサー(Nehalem)
    最大2(最大8コア)
  • メモリ最大48GB
  • ディスク最大294GB(2.5型x2)
916,965円〜
(税抜873,300円〜)
4月1日*
  • * 「HDD拡張サーバブレード」、「PCI拡張サーバブレード」は、2009年度第2四半期(7-9月)から販売開始予定

他社商標注記

  • インテル、Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows Server、Hyper-Vは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • VMwareは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。
  • Oracleは、Oracle Corporationおよびその関連会社の登録商標です。
  • SAPは、ドイツおよびその他の国々におけるSAP AGの商標または登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

関連情報

本件に関するお問い合わせ先

HCAセンター
電話0120-2580-12
利用時間 9:00-12:00、13:00-17:00 (土・日・祝日を除く)

以上

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