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2008年11月12日
ブレードサーバ分野で初めて長期保守サービスをメニュー化
株式会社日立製作所 (執行役社長: 古川 一夫/以下、日立)は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデルである「BS1000」IPF*1サーバブレードにおいて、7年間の装置安定稼働を保証するロングライフサポートサービスを、保守サービスのラインアップに追加します。7年という長期にわたる保守サービスをブレードサーバでメニュー化するのは業界で初めてであり、2009年1月30日出荷予定のモデルから提供を開始します。なお今後、「BladeSymphony」の他モデルでもサポートしていく予定です。
近年、ITシステムの高度化、複雑化が進展し、ユーザーのシステムライフサイクルにおいて、開発期間など、本番運用以外のITシステム利用期間は延長する傾向にあります。一方で、システムオープン化の流れや、サーバのハードウェア性能向上などから、標準保守サービス期間の比較的短いブレードサーバによるシステム構築例も増加しており、従来の5年程度の標準保守サービス期間では、十分な本番運用期間の確保が難しい場合も増えつつあります。環境に対する意識の高まりという観点からも、一度構築したシステムを、長く、効率的に使いたいというユーザーの声は大きくなっています。
そこで、日立では、メインフレーム開発技術で長年培ってきた設計ノウハウなどを活かした長期保守サービスをメニュー化しました。これにより、システムの十分な本番運用期間を確保することができるとともに、保守サービス期限切れによる、システム停止・更改作業を低減することが可能です。
契約体系 | サーバ購入時に契約。年単位で課金(個別見積)。 |
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期間 | 7年間 |
サービス対象 | 統合サービスプラットフォーム 「BladeSymphony」 ハイエンドモデル「BS1000」IPFサーバブレード 及び シャーシ |
提供開始時期 | 2009年1月30日出荷モデルより |
提供するサービス | ・装置納入時のサーバ動作環境アセスメント サーバ設置環境における、温度、湿度、塵埃などのチェックを サーバ納入前に実施し、サービス提供条件を満たすか否かを判定する。 条件を満たさない場合改善を依頼する。 ・サーバ動作温度環境の定期的チェックとチェック結果報告 サーバ動作温度環境ログを定期的に採取し、その結果を報告。 条件を満たさない場合、改善を依頼する。 ・7年間の装置安定稼働保証 |
装置の長期稼働においては、装置に使用されている部品の長期安定稼働がボトルネックとなっています。しかし、部品は高温状態では劣化しやすく、長期安定稼働のためには装置内の温度が十分に低い状態を維持する必要があります。そこで、日立では、今回新たにサーバの空冷制御方式を開発し、サーバ内の温度を制御することにより、装置の安定稼働期間を延長することを可能にしました。
また、サプライチェーン・パートナーとの親密なパートナーシップを活かした徹底した部品選定と、メインフレーム事業で培った徹底した部品品質管理のノウハウを活かした装置動作環境の定期的チェックを提供することにより、適切な環境維持も含めたシステム稼働サポートを提供します。これらにより、装置の長期安定稼働を保証します。
従来、保証期間は5年間が最長でしたが、本サービスでは7年間の安定稼働を保証します。これにより、十分な本番運用期間の確保が可能です。
システムライフサイクルの長期化により、システム更改の機会を減らすことが可能です。これにより、ハードウェア装置の入替コスト削減に加え、システム構築費や作業にかかる人件費など、システム更改に伴うユーザーIT投資を削減することが可能です。
装置を長く使うことが可能となり、新たな資源利用を抑えることができます。また同時に、IT機器を廃棄する機会も減り、廃棄に伴う地球環境への悪影響を抑えることができます。
なお、本サービスは、日立電子サービス株式会社との協力に基づき、提供するものです。
以上