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2008年6月2日
株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)が東京大学情報基盤センター (センター長:米澤 明憲)に納入したテクニカルサーバ「HA8000-tc/RS425」で構成されたスーパーコンピュータシステムが、LINPACK*1性能で、82.98 TFLOPS*2を達成しました。
本性能は、実測性能として国内最高性能*3であり、納入した4つのクラスタシステムのうち、512ノードと256ノードの2つのクラスタシステムを10ギガビットイーサネットで接続した、合計768ノードのシステムとして達成したものです。
本システムは、東京大学情報基盤センターの全国共同利用部門であるスーパーコンピューティング部門に設置され、本日から稼動を開始し、各大学・研究機関などから共同利用されます。
今回、国内最高性能を達成したシステムは、2U*4サイズのコンパクトな筐体に4個のクアッドコアプロセッサーやメモリなどを高密度に実装したサーバノードで構成され、OSにはオープンソフトウエアとの親和性が高いLinuxプラットフォームを採用することにより、WEBユーザーインタフェース、グリッド技術などといった新しいニーズへの対応が可能となっています。納入システムは、4つのクラスタシステム(512ノード、256ノード、128ノード、56ノード)から構成され、各クラスタシステム内は、米国Myricom社のMyri-10G *5により、多段クロスバネットワーク*6で接続されています。
今回の発表にあたり、本システムについて以下のコメントをいただいています。
6月からの稼働に向けてシステム調整のさなか、LINPACK性能測定では多大な御協力を頂いた。システム調整中ではあったが、短期間にクラスタシステムが安定稼働し、LINPACK性能結果を出せたのも、日立製作所のもつ技術力の高さと関係者の努力の賜である。今後、本システムを使った大規模並列アプリケ−ション実行を支援していきたい。
全国共同利用部門のスーパーコンピューティング部門と、学内共同利用部門の情報メディア教育部門、図書館電子化部門、キャンパスネットワーキング部門の合計4部門から構成されています。スーパーコンピューティング部門は、学術研究・教育を目的として一貫してその時代における最先端の計算機システムを導入し、全国の大学・研究機関に対して高水準な大規模計算サービスを提供しています。スーパーコンピューティング部門が所有する計算機システムは、日本の科学技術の発展に大きな役割を果たしており、大規模計算が必要な素粒子、航空宇宙、ナノ・マイクロ科学、電子デバイスや気候の分野などで多くの研究者に利用されています。特に気候分野では、大量の大気循環、海洋循環シミュレーションの計算結果と実観測データの対比・検証を繰り返して行う必要がある地球規模の気候モデルの開発において顕著な成果をあげています。
電話 | 0120-2580-12 |
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利用時間 | 9:00-12:00、13:00-17:00 (土・日・祝日を除く) |
以上