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Hitachi

2007年11月21日
株式会社日立ディスプレイズ

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

多分野で使用できる汎用中型IPS液晶モジュール5機種を開発

中型液晶のラインナップを大幅に拡充し新分野を開拓

  株式会社日立ディスプレイズ(取締役社長:井本義之/以下、日立ディスプレイズ)は、高画質、広視野角、高コントラストを特長とするIPS技術を採用した、産業用途をはじめとする多分野で使用できる汎用中型IPS液晶モジュール5機種を開発し、中型液晶のラインナップを大幅に拡充しました。本開発品は、2007年11月から順次サンプル出荷を開始します。

  現在、液晶パネルは、テレビや携帯電話をはじめとするコンシューマ用途に加えて、自動販売機やキャッシュディスペンサー、医療機器といった産業用途など、多分野に用途が広がっています。このような中で、液晶画面を正面からだけでなく、斜めからも見る場合が増加していますが、従来のTN液晶では、斜めから見た場合に画像のコントラストや色合いなどが変化してしまうため、広視野角のIPS液晶に対する需要が高まっていました。

  日立ディスプレイズでは、携帯電話やデジタルカメラ、プリンターなどに続く新分野として、2006年度以降本格的に産業用途の開拓を進めていますが、中型IPS液晶については、これまで1機種のみの製品展開となっていました。このたび、産業用途におけるIPS液晶への需要の高まりを受けて、超広視野角・高コントラストを特長とする汎用中型IPS液晶モジュール5機種を開発し、中型液晶のラインナップを大幅に拡充しました。本開発品により、産業用途をはじめとする新分野の開拓を進め、事業拡大を図ります。

中型IPS液晶ラインナップ

サイズ サンプル出荷開始時期 主用途
対角23cm(9型)WVGA 2006年(既製品) ポータブルDVDプレーヤー、
ポータブルテレビ、情報端末
対角31cm(12型)WVGA 2007年11月 ポータブルDVDプレーヤー、
ポータブルテレビ、情報端末
対角43cm(17型)WXGA 2007年12月 ポータブルテレビ(浴室用含)、
放送用モニター、制御機器モニター
対角26cm(10.4型)SVGA 2008年3月末(予定) 制御機器モニター、
FA/計測器、KIOSK端末、医療端末
対角31cm(12.1型)SVGA 2008年3月末(予定) 制御機器モニター、
FA/計測器、KIOSK端末、医療端末
対角43cm(17型)SXGA 2007年11月 制御機器モニター、
医療端末

本開発品の主な仕様

サイズ アスペクト比 表示
サイズ
表示
画素数
画素
ピッチ
表示色数 視野角
(CR>10)
色再現性
(対NTSC比)
輝度 コントラスト比
12型
WVGA
15:9 262
mm
×
15
7mm
800RGB
(水平)
×
480
(垂直)
0.327
mm
×
0.327
mm
1,677万7,216色 上下左右
170°以上
72% 300
cd/m2
500:1
17型
WXGA
15:9 370
mm
×
222
mm
1280RGB
(水平)
×
768
(垂直)
0.289
mm
×
0.289
mm
1,677万7,216色 上下左右
170°以上
60% 350
cd/m2
800:1
10.4型
SVGA
4:3 211
mm
×
15
8mm
800RGB
(水平)
×
600
(垂直)
0.264
mm
×
0.264
mm
1,677万7,216色 上下左右
170°以上
60% 350
cd/m2
500:1
12.1型
SVGA*
4:3 246
mm
×
185
mm
800RGB
(水平)
×
600
(垂直)
0.308
mm
×
0.308
mm
1,677万7,216色 上下左右
170°以上
60% 350
cd/m2
800:1
17型
SXGA
5:4 338
mm
×
270
mm
1280RGB
(水平)
×
1024
(垂直)
0.264
mm
×
0.264
mm
1,677万7,216色 上下左右
170°以上
72% 270
cd/m2
1000:1
  • * 10.4型12.1型SVGAの仕様は暫定値であり、サンプル出荷開始時の仕様とは異なる可能性があります。

IPS技術とは

  IPS技術は、TN方式などの通常のTFT液晶とは動作が異なる、In-Plane-Switching(横電界)方式のTFT液晶技術です。株式会社日立製作所が1995年に発表し、1996年に実用化しました。その後、Super-IPS、Advanced-Super IPS、IPS-Proと進化しています。本技術は、液晶分子が横電解によってTFT基板に平行な面で回転するもので、その分子の動きがシンプルなため、視野角や色再現性、中間調での応答速度などに優れた性能をもっています。
  日立ディスプレイズでは、高画質化への期待にこたえる技術は、「IPS液晶」が最適であると考え、テレビ用だけではなく、デジタル一眼レフカメラ用や携帯電話用に展開してきました。IPS技術により、見る角度でコントラストや色調が変化するという液晶の視野角問題を、視野角補償フィルムなしで大幅に改善することができ、「斜めから見ても美しい」画像を再現できます。IPS技術内容は、下記をご参照ください。

以上

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