2007年11月13日
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-既存SAN環境にも接続可能で、ユーザーの導入コストを削減-
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学、以下、日立)は、このたびNAS*1製品「Hitachi Essential NAS Platform」を製品化し、11月14日から販売を開始します。「Hitachi Essential NAS Platform」は、コストパフォーマンスに優れたNASゲートウェイ製品*2で、ユーザーニーズに応じた日立ディスクアレイサブシステム製品を選択し接続することができます。また既存のSAN*3環境を有効活用することもできるので、ユーザーの導入コストを削減できます。
ビジネス環境が変化していく中、ストレージシステムにおいては多様化する業務に対し、データ量が増大するとともに、データの種類も多様化し、ファイルストレージ*4に対するニーズが急増しています。また、これらデータの増大に伴い、投資コストの増大、運用面の複雑化等に対応するためのコスト削減ニーズが強まる中で、効率的なファイルサーバの統合や、安定したパフォーマンスが求められています。
今回、製品化された「Hitachi Essential NAS Platform」は、エンタープライズ向けを中心に世界市場で高いシェアを獲得している日立ディスクアレイサブシステムとの接続性を大幅に向上しました。これにより、容量・性能等のユーザーニーズに応じた日立ディスクアレイサブシステムを選択し、接続することが可能となりました。また、既存SAN環境との統合も容易となり、ユーザーの既存資産を有効活用することができるため、少ない投資でコストパフォーマンスの優れたNAS環境の構築が可能となりました。利用者数の増加等、使用条件の変化に対しては、「Hitachi Essential NAS Platform」内のメモリの追加や「Hitachi Essential NAS Platform」自体を追加することにより、利用者や負荷の増大に対するシステム全体のパフォーマンス向上を可能としています。機能面でも、IP回線を使用するリモートバックアップや、NDMP*5のローカルバックアップのサポートによるビジネス継続性を強化した他、日立ディスクアレイサブシステム製品「Hitachi Universal Storage Platform V」や「Hitachi Universal Storage Platform VM」が提供するボリューム容量の仮想化にも対応しており、未使用ディスク容量を有効活用することができることから、ストレージへの投資効率向上が実現できます。
今回提供する製品は、顧客業務に重点をおき、顧客自身が複雑なシステム構成やその運用を意識しなくてもストレージ資産の最適な活用を実現するという統合ストレージソリューションコンセプト「Services Oriented Storage Solutions」に基づいています。
コストパフォーマンスに優れたNASゲートウェイ型の製品であり、容量・性能に対するユーザーニーズに適合した各種日立ディスクアレイサブシステム*6との接続が可能です。また、既存のSAN環境との統合によるコスト削減により、導入コストが削減できます。
利用者や負荷の増大に対するシステム全体のパフォーマンスの向上を実現します。メモリ増設(最大16GB)により、ノードの単体性能の向上や、クライアント増加に対するセッション数増加に対応することができます。また、クラスタを追加することにより、システム性能要件に対して適切なサイズのクラスタ構築が可能です。これらの拡張性により、性能要件が変化するNASシステムにおいて、信頼性の高い安定した性能を必要最小限のコストで提供することが可能となります。
また、従来機種*7と比較してクラスタ性能(SpecSFS®*8)で約2.2倍の性能を実現(当社比)しており、ユーザーニーズに適合するディスクアレイサブシステムとの組み合わせにより、コストパフォーマンスに優れたNASシステムを提供することができます。
IP回線を使用したリモートバックアップを実現しました。既存のIPネットワークを使用することができる為、リモートバックアップ用の環境を少ない投資コストで構築することができます。これにより、災害/障害リスクへの対応を低コストにて実現することができます。
また、バックアップのオープンな標準プロトコルであるNDMPのファイル単位バックアップをサポートしています。LAN経由のNDMPリモートバックアップ、SAN経由のNDMPローカルバックアップ共にサポートしています。また、バックアップ用のサーバが不要となるサーバレスバックアップにも対応しており、ボリューム単位の高速バックアップも可能となっています。これら様々なバックアップ形態のサポートにより、顧客環境に適した各種テープバックアップのソリューションを提供することが可能となっています。
NTFS ACL*9互換のサポートにより、Windows®環境の親和性を強化しました。これにより、ファイル資源への利用権限を細かく、柔軟に管理することができるようになりました。また、他のNAS装置からのデータ移行を容易に実施することが可能となります。
管理ソフトウェア「Hitachi NAS Manager」のみで、ユーザー/容量管理、スナップショットの設定など日常のNAS運用管理が可能です。
Hitachi Universal Storage Platform Vや、Hitachi Universal Storage Platform VMが提供しているボリューム容量の仮想化機能、ストレージデバイスの仮想化機能をNASのユーザーボリュームに適用することが可能です。これにより未使用ディスク容量を有効活用することができるため、ストレージへの投資効率向上を実現可能です。
ストレージサービスでは、IP回線を使用したリモートバックアップシステムの設計・構築サービス、NDMP対応のファイル単位バックアップなど顧客要望に沿ったバックアップシステムの設計・構築サービス、さらに他のNAS装置からのデータ移行サービスなど、「Hitachi Essential NAS Platform」システムにおける各種ソリューション向けストレージサービスを提供します。
名称 | 概要 | 価格(税込) | 出荷時期 |
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Hitachi Essential NAS Platform (ハードウェア) |
NASクラスタ*10 | 1517万7750円〜 | 2007年 11月14日 |
Hitachi NAS Replication Utility for SyncImage (プログラムプロダクト) |
IPベースリモートバックアップ機能 | 1050万円〜 | 2007年 11月14日 |
Enterprises Storage Connection (エンタープライズ接続用ライセンス) |
Hitachi Universal Storage Platform V Hitachi Universal Storage Platform VM Hitachi Universal Storage Platform Hitachi Network Storage Controller NSC 55 接続用ライセンス |
819万円〜 | 2007年 11月14日 |
名称 | 概要 | 価格(税込) | 提供時期 |
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Hitachi NAS Remote Copy Design & Implementation service | 「Hitachi Essential NAS Platform」システムで、IP回線を使用したリモートバックアップシステムの設計・構築を行う。 | 個別見積 | 2007年11月14日 |
Hitachi NAS Backup/Restore Design & Implementation service | 「Hitachi Essential NAS Platform」システムで、NDMP対応のファイル単位バックアップなど各種バックアップシステムの設計・構築を行う。 | 個別見積 | 2007年11月14日 |
Hitachi NAS Data Migration service | 他のNAS装置から「Hitachi Essential NAS Platform」へのデータ移行を行う。 | 個別見積 | 2007年11月14日 |
記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。
株式会社日立製作所 情報・通信グループ
RAIDシステム事業部 事業企画本部 製品企画部 [担当:真田]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL:0465-49-1111(大代表) 内線5760
株式会社日立製作所 情報・通信グループ
SANソリューション事業部 事業企画部 [担当:松島、神田]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-47-1111(大代表) 内線5500、5525
以上