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Hitachi

2007年10月31日

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

統合サービスプラットフォーム BladeSymphonyにおいて
基幹システムへの本格導入に向けて高信頼化機能を強化

[画像]BladeSymphony

  日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:篠本 学、以下 日立)は、統合サービスプラットフォームBladeSymphony(ブレードシンフォニー)*1 ハイエンドモデル「BS1000」において、基幹システム向け高信頼化基盤を独自に開発すると共に、最新のインテル® Itanium® プロセッサー(開発コード:Montvale)を搭載したBS1000用サーバブレードを新たにラインアップに追加し、本日から順次販売を開始します。

*1
BladeSymphony:ブレードサーバを核に、ストレージ、ネットワーク、システム管理ソフトウェアを一体化しシステム全体を統合的に運用管理することにより、ビジネス環境の変化への即応、および大幅なTCO(Total Cost of Ownership)削減を実現するITプラットフォームです。

  近年、銀行、証券会社などの基幹業務において、さらなるシステムの高性能化や、ビジネス環境変化への即応、システム利用効率向上などを目的とした、プラットフォームのオープン化に対する要求が急速に拡大しています。日立は、こうした要求に対しビジネスの変化に即応する高信頼なプラットフォームとしてBladeSymphonyを提供してきましたが、基幹業務向け本格導入にあたっては、さらなる高信頼化・高性能化が必要であると認識しています。そのため、今回、BladeSymphonyでの本格的な基幹システム対応を進める基盤として、長年にわたるメインフレーム開発やUNIXサポートで培った様々なノウハウを反映し、オープン基幹システム向け高信頼化基盤の独自開発を行うとともに、最新のインテル® Itanium® プロセッサーの採用による高性能化を図りました。

  今回新たに開発した高信頼化基盤に含まれる機能は、問題発生時のシステム切替え高速化、日立ストレージ専用高信頼ドライバ、OS障害発生時のハードウェアダンプ機能やログ環境基盤で構成されます。これらの各機能は、従来から提供してきたBladeSymphony向けサポートサービスのメニューとして新たに提供を開始します。
  サポートサービスでは、基幹システムの特性に合わせた多彩なオプションや目的別のメニューを新たに設定すると共に、高信頼化基盤の各機能に対応した構築支援などの、各種オプションサービスも提供します。

高信頼化機能強化および新製品・サービスの概要

1. 独自開発の基幹システム向け高信頼化基盤を提供

(1)ビジネス継続性向上を支援する高速ホットスタンバイ機能

  高信頼なリレーショナルデータベース「HiRDB」、高信頼化システム監視機能「HAモニタ」、およびサーバブレード「BS1000」の連携により、問題発生時のシステム系切替えを従来の数分から十数秒に高速化します。この技術を高速化ツールとして活用し、「高速ホットスタンバイオプション」として提供します。

(2)高信頼ストレージ連携および、高信頼ネットワーク連携機能

  日立ディスクアレイサブシステムへのアクセスやネットワーク経路に関する問題発生時における迅速な対応を実現します。

  • 高信頼ストレージ連携機能
      日立ディスクアレイサブシステムへのアクセスにおいて、日立が独自開発したファイバチャネルアダプタとの組み合わせにより、PCI スロット、ファイバチャネルアダプタ、ファイバチャネルケーブルなど、I/Oパス上の様々なハードウェア障害の検知精度が向上します。さらに、資料採取やリカバリ処理が強化されるため、ユーザーデータの保全性も向上します。この技術は、「高信頼ストレージ連携オプション」として提供します。
  • 高信頼ネットワーク連携機能
      高信頼ネットワーク二重化ドライバにより、指定されたノードとのパケット送達確認による確実な経路障害検知が実現でき、障害による業務への影響を最小限に抑えることができます。また、待機アダプタについても現用アダプタと同様に経路障害を検知できるため、障害を未然に防ぐことが可能です。これらの技術は、「高信頼ネットワーク連携オプション」として提供します。

(3)ダンプ取得強化機能および、ログ環境強化機能

  システムダウン*2などの問題発生時における原因究明の迅速化を実現します。

  • ダンプ取得強化機能
      ハイエンドモデル「BS1000」において、OSが起動しているかどうかに関わらずメモリダンプ取得を可能にするハードウェアダンプ機能と、メモリダンプ取得ツールにより、障害の根本的な原因究明を迅速に行い、ユーザーシステムの安定稼働に貢献します。
      これらの技術は、「ダンプ取得強化オプション」として提供します。
  • ログ環境強化機能
    OS稼動ログでの確実なメッセージ採取とデバイスドライバの障害情報を格納する専用のログファイルなどにより、迅速な問題解決を支援します。
*2
システムダウン:ハードウェアの損傷やソフトウェアの不具合によって、予期せず動作停止状態になること。

2. 最新のインテル® Itanium® プロセッサーを採用し、サーバブレードを高性能化

  ハイエンドモデル「BS1000」において、最新のデュアルコア インテル® Itanium® プロセッサー 9100番台を採用した新サーバブレードを追加し、ラインアップを強化しました。
  最新プロセッサーの採用により、従来のサーバブレードに比べ、約10%の処理性能向上を実現しているほか、最大メモリ容量を従来の2倍の64GBに増強し、高性能化を図っています。
このほか、サーバブレード、ストレージ、ネットワークの統合運用ソフトウェア「BladeSymphony Manage Suite」との連携により、大量サーバや遠隔サーバを効率よく管理するための機能も強化しています。
  また、Windows、Linux、HP-UXの各システムを対象に、新たに設定した目的別メニューを含めて標準メニューとして提供します。

  なお、本発表に際し、インテル株式会社から以下のコメントを頂いています。

インテル株式会社
プロダクト&プラットフォーム マーケティング本部 本部長 ティム パーカー氏

  インテル株式会社は、日立製作所による統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の発表を歓迎します。
  今回発表された、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」BS1000用新サーバブレードに搭載されている最新のデュアルコア インテル® Itanium® プロセッサー(9100番台)は、優れた性能と信頼性を両立しています。今回の日立のシステム製品において、その利点が十分に発揮され、より高性能、高信頼性を要求される基幹システムに対してオープンプラットフォームの適用を進める先進ユーザーの皆様にご満足いただける、優れた性能と機能を提供できるものと期待しています。
  これからもインテルは、プロセス・テクノロジーの発展、また、アーキテクチャの進化を推し進め、先進的な製品の開発・製造に注力していきます。

新製品の価格と提供時期

名称 概要 価格 提供時期
BS1000用
IPF
サーバブレード
・デュアルコア インテル® Itanium® プロセッサー
9120N(1.42GHz)/9140M(1.66GHz)/9150M(1.66GHz)
最大2(最大4コア)、最大メモリ64GB
・サポートOS*5
1,732,500円*6
(税抜1,650,000円〜)
2007年
10月31日
*5
Microsoft® Windows Server® 2003、Red Hat Enterprise Linux AS4、HP-UX 11i V3(2008年3月サポート予定)
*6
インテル® Itanium® プロセッサー 9120N×1、メモリ2GB、OS無しの構成の価格

注)サーバ仮想化機構「Virtage」を搭載したサーバブレードも用意しています。

新サービスの価格と提供時期

名称 概要 価格 提供時期
BS1000用
ベーシック
サポートサービス
(シルバー)
・ハードウェア/OS一体型の問題解決支援
・製品に関する情報提供、改良版提供
年額 147,420円〜
(税抜 年額 140,400円〜)
2007年
10月31日
BS1000用
サポートサービス:
ゴールド
ベーシックサービスに次のものを加える。
・トラブルシューターによる緊急対応窓口開設
・OS設定の環境ヘルスチェック
・修正情報解析に基づく予防保守情報提供
年額 599,886円〜
(税抜 年額 571,320円〜)
BS1000用
サポートサービス:
プラチナ
ゴールドセットに次のものを加える。
・新規不具合へ対応する緊急パッチ提供
・対策提供までの目標期間の設定
年額 1,819,566円〜
(税抜 年額 1,732,920円〜)
BS1000用
サポートサービス:
Linuxオプション
・高速ホットスタンバイオプション
・高信頼ストレージ連携オプション
・高信頼ネットワーク連携オプション
・ダンプ取得オプション
・ログ環境強化オプション
個別見積り 2007年
10月31日
(順次提供開始)

他社商標注記

  • インテル、Xeon、Itaniumは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティング・システムの名称です。
  • Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
  • Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
  • Red Hatは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.の登録商標または商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

関連情報

お問い合わせ先

株式会社日立製作所情報・通信グループ
エンタープライズサーバ事業部 企画部 [担当:松村、喜多村]
〒259-1392 神奈川県秦野市堀山下1番地
TEL : 0463-87-6786 (ダイヤルイン)

以上

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