2007年10月15日
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HID社のICカードと組み合わせた、さらにセキュリティレベルの高いシステムも実現
日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、指静脈認証による海外向け「入退管理システム」を製品化し、10月から中国で販売を開始し、順次、販売地域をアジア地域に広げていきます。 本製品は、指静脈認証により、ドアの開錠と入退管理を行う装置です。本製品は、1つのドアに設置して単体での入退管理ができるほか、ネットワークを介してサーバと複数の本製品を接続し、複数のドアの入退管理をする大規模システムへの適用も可能です。また、指静脈による認証にくわえ、HID Global(本社:米国・カリフォルニア州、社長:デニス・ハバート)製のICカード「iCLASSカード」の本製品専用ICカードと組み合わせて利用することも可能です。これにより、さらにセキュリティレベルの高い入退管理システムも実現できます。
日立は、1997年から中央研究所を中心に指静脈認証技術の研究開発を開始して以来、多数の特許を取得しています。現在では、ユビキタス情報社会の進展に伴い、生体認証のなかでも偽造困難で機器の小型化が可能であり、指静脈認証へのニーズは高まっています。日立は、グループ会社とともに、この指静脈認証技術を活用したATM用の認証装置をはじめ、入退管理システム、PCログイン装置などを製品化し、日本国内のさまざまな分野へ活用されています。なかでも、ATM用の認証装置は、生体認証導入を表明している金融機関の約8割(2007年3月末時点)に採用されるなど、デファクトスタンダードとなりつつあります。
こうした日本国内での認知度の向上に伴い、海外でも指静脈認証への注目が集まっています。
これまで、日立グループでは、入退管理システムをシンガポールなどの東南アジア市場を中心に提供するなど、実績を積み重ねてきました。また、今後大きな市場が見込まれる米国においても、信金中央金庫(理事長:中平 幸典/以下、信金中金)ニューヨーク支店(支店長:原田 一人)のオフィスへの入室管理システムに指静脈認証製品が採用されるなど、広がりが見込まれます。
日立は、今後も、指静脈認証技術で高セキュリティ生体認証システムのデファクトスタンダードを目指すほか、安心・安全・快適なユビキタス情報社会の実現に向けて、さまざまな市場ニーズに応えられるソリューションを創造していきます。
今後大きな成長が見込まれるフィジカルアクセスセキュリティ分野向けに3,000台/年(初年度)
指静脈認証技術は、日立が開発した生体認証技術で、体内にある指の静脈パターンを用いて認証するものです。指静脈パターンは体内にある情報であり、成りすましや偽造が極めて困難です。指に光を透過させて、静脈画像を撮影する透過光方式を採用しており、形状が複雑な細かい静脈画像まで取得が可能で、直接センサ部に触れることなく高い認証精度を持ちます。また、装置もコンパクトで、ATMの本人認証、PCログインや入退管理の他にも自動車などさまざまな分野への応用が期待されています。
記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
株式会社日立製作所 セキュリティ・トレーサビリティ事業部
ユビキタスセキュリティ本部 [担当:土屋、三村]
〒212-8567 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 日立システムプラザ新川崎
TEL : 044-549-1270 (ダイヤルイン)
以上