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2007年3月9日
株式会社日立製作所
ヒュ−レット・パッカード・カンパニー
日本ヒューレット・パッカード株式会社
日立とHPのパートナーシップ強化について
- ビジネスPC事業における協業で基本合意 -
日立製作所(執行役社長:古川一夫、以下日立)とヒュ−レット・パッカード・カンパニー(CEO兼社長:マーク・ハード、以下HP)、日本ヒューレット・パッカード株式会社(代表取締役社長執行役員:小田晋吾、以下日本HP)は、両社の長期に亘る戦略的パートナーシップ強化の一環として、ビジネスPC事業における協業を進めていくことで基本合意しました。両社は今後詳細を協議し、正式契約を締結する予定です。
両社は、供給面の協業や、高付加価値製品での協力・販売に向け関係を強化することにより、ビジネスPC事業の発展拡大を図ります。
本合意に基づき、日立はHP製品をベースとしたビジネスPC(デスクトップ、モバイル)を日本HPより提供を受け、日立のブランドを付加して日立の販売チャネルを通じて販売します。ビジネスPCの保守サポートやコールセンター等のサポートサービスは、従来どおり日立が提供します。両社は、拡大しつつある同市場を牽引するため、タイムリーな製品強化と顧客基盤の拡大に共同で取り組んでいきます。
日立とHPは互いの強い分野を提供しあうことで、競争力のあるビジネスPCを供給し、両社の事業強化を図ります。日立は、豊富なラインアップを揃えたHPのビジネスPCを中心にして、製品を今まで以上に迅速に提供することができるようになります。また、HPと日立は、高いセキュリティ環境をPCに求める市場動向に対して、両社が力を入れて活動を行っているブレードPCおよびシンクライアントにおいて、協力関係を強化していきます。
PCは、企業において、業務遂行上、不可欠な情報機器となっており、個人情報保護法を背景とした情報セキュリティの強化や、職場環境・職務形態の変化など、時代の変化に迅速に対応した機能の革新が求められています。
日立は、近年、重要視されている情報セキュリティ強化の一環として、端末側に情報記録装置を持たないモバイルのシンクライアント「セキュリティPC」を2005年に業界に先駆けて製品化したほか、ATMや入退室管理といった個人認証で実績のある指静脈認証装置を搭載したビジネスPCを製品化するなど、常に業界をリードする高付加価値製品の供給を行ってきました。今後も日立はセキュアクライアント戦略に基づき、お客様に対して先進的なモバイル・シンクライアント・ソリューションを提供していきます。
日立はまた、PC、ワークステーション、サーバなどIT機器のCPU等のコンポーネントを、冷却水を循環させ強制的に熱を熱源から筐体外へ排出することにより冷却する最先端の水冷技術を有しています。2002年には冷却効率が高く、低騒音の水冷ノートPCを世界で初めて発表するなど、この分野での実績も積んでおり、日立の水冷システムは、HP最新のハイエンドワークステーション「HP xw9400/CT Workstation」にも搭載されています。
一方HPのPCビジネスは、法人、個人向けPC市場の両方で世界トップレベルのシェアを獲得しています。日本においてもクライアントPC、ワークステーションをはじめ、ブレードPCやシンクライアント、それらを用いたクライアント統合ソリューション「HP CCI」など、昨今の情報セキュリティやTCO削減などのニーズに対応する、豊富な製品、サービスを取り揃えています。優れた価格性能比や昭島工場での東京生産(MADE IN TOKYO)による品質の高さ、企業向けのコンピュータビジネスで培ったノウハウや技術力などが評価され、業種を問わず、法人市場で高い評価を得ています。
日立とHPは、1989年から広範囲で長期のパートナーシップを築いています。現在までサーバ分野でのHPのHP9000およびHP Integrity サーバの日立へのOEM供給やHP-UXの共同開発、ストレージ分野での日立のエンタープライズ製品のHPへのOEM供給を行っているほか、ミドルソフトウェア分野でのネットワーク管理ソフトの共同開発等、様々な分野で協業を推進しています。また、研究開発分野でも、2006年1月からセキュリティ技術における共同開発を開始するなど、様々な取り組みを行っています。
以上
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