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2006年4月3日
株式会社日立製作所
執行役社長 古川一夫
日立製作所社長就任会見での挨拶(抜粋)
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(1) 創業100周年に向けて |
2010年、日立は、創業100周年を迎えます。創業当時の「和」、「誠」、「開拓者精神」の3つの精神は、今の時代にあっても非常に重要なものであり、私はまず創業精神を改めて思い起こし、日立の発展に向けて、全力を尽くしていきます。
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(2) 経営に対する考え方 |
社長就任にあたり「信頼、挑戦、飛躍」という言葉を掲げました。創業精神の中で、特に高揚させていきたいのが「開拓者精神」、まさに「挑戦」の心です。今後の飛躍に向けて、「イノベーション」、「グローバル」、「シナジー」をキーワードに挑戦していきます。
[1] イノベーション
技術進歩は加速度的に早くなってきており、この先、どの技術が本物かという「先を読む力」が必要です。イノベーションによって、時代を先取りした新しい製品やシステムを開発し、世の中を変えていくようなものを市場に送り出していきます。
[2] グローバル
グローバルに通用する事業がなければ、確実に淘汰されてしまいます。人材の育成も含め、多様性(ダイバーシティ)を受け入れることで、先進的なグローバル企業への変革を目指していきます。
[3] シナジー
日立グループとしてスケールメリットを生かした「グループ経営基盤」を整備し、資金、人材、購買力、IT基盤などリソースの最大限の活用をすすめていきます。
また、グループ経営基盤をベースに、日立グループ内の幅広い事業や技術、ノウハウを「真の総合力」によって掛け合わせ、お客様と社会の多様な課題に対する最適価値「uVALUE」を創造し、Inspire the Nextを実践していきます。
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(3) 経営関連 |
[1] 中期経営計画「i.e.HITACHIプランII」の総括
事業ポートフォリオの組み替え、グローバル化の加速、新事業の創造などを重点施策として取り組んできました。連結経営の進展やグループガバナンスの強化も含め、事業構造改革の成果は上がっています。ハードディスクドライブ、薄型テレビ、液晶等の事業に関しては、ユビキタス情報社会での中核製品として、先行投資を行ってきましたが、収益面では課題が残っています。
[2] 経営の取り組み
ハードディスクドライブ、薄型テレビ、液晶等の事業の黒字化が最大の課題であり、地道に着実に取り組んでいきます。またグローバル企業として、最低ラインである営業利益率5%をできるだけ早い時期に達成したいと考えています。
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(4) 目指すべき日立の姿 |
社会基盤や産業基盤、生活基盤といった、人々の生活を支えていく事業の集合体であり、情報基盤事業を各基盤事業に掛け合わせることで、シナジーを生み出し、お客様と社会への最適価値「uVALUE」を創造していきます。つまり、幅広い事業領域から得られる経験・知識・ノウハウといったものを縦横無尽に掛け合わせることによって高い付加価値を創造する、「真の総合力」を発揮する事業体です。