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DLCMソリューションを支えるディスクアレイサブシステム
「SANRISEシリーズ」のミッドレンジクラスのラインアップを拡充
ディスクアレイによる仮想化機能を実現したモデルや
現行機後継モデルなど全4モデルを投入
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下、日立)は、総合ストレージソリューション「DLCM(Data Life Cycle Management)ソリューション」を支えるディスクアレイサブシステム「SANRISEシリーズ」のミッドレンジクラスのラインアップを拡充し、本日から販売を開始します。
昨年9月に出荷を開始したエンタープライズバーチャリゼーションアレイ「SANRISE Universal Storage Platform(以下、SANRISE USP)」が世界で初めて実現したディスクアレイによる仮想化機能を、ミッドレンジクラスで実現したバーチャリゼーションコントローラ/アレイである「SANRISE Network Storage Controller NSC55(以下、SANRISE NSC55)」、現行のミッドレンジアレイ「SANRISE9500Vシリーズ」の後継機である「SANRISE Adaptable Modular Storage(以下、SANRISE AMS)500」、「SANRISE AMS200」、大容量・低ビットコストのSATAディスクドライブを採用したニアライン/ローコストアレイである「SANRISE Workgroup Modular Storage(以下、SANRISE WMS)100」の全4モデルを製品化し、多様化するストレージニーズに幅広く対応できます。
近年、業務の多様化に伴い、ストレージシステムに対するニーズも多様化しています。ビジネスに不可欠な各種データや保存データの増加に伴い、ミッドレンジクラスのディスクアレイサブシステムにおいても、性能や信頼性だけでなく、災害や障害時の対策によるビジネス継続性の向上や、さらにはビジネスの成長にあわせた柔軟なスケーラビリティが求められています。また、アーカイブ用途としては、テープよりもデータアクセス性能に優れたニアラインアレイが、小規模な部門システム向けにはローコストアレイが求められており、幅広いストレージシステムのニーズに対応できるミッドレンジクラスのディスクアレイが求められています。
こうした多様化するニーズに応えるため、これまで「SANRISE USP」だけが提供していた高度なストレージ統合管理やデータレプリケーションなどの仮想化機能をミッドレンジクラスのディスクアレイサブシステムでも使用可能とするバーチャリゼーションコントローラ/アレイを新たなモデルとして製品化しました。一方、性能、スケーラビリティ面の向上を図った現行の「SANRISE9500Vシリーズ」の後継モデル、SATAディスクドライブを採用し、ビットコストの低減を図ったニアライン/ローコストモデルもラインアップに加えました。これにより、ユーザーの様々な業務特性に応じた最適なストレージインフラストラクチャを提供します。
さらにストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommandシリーズ」が、これらミッドレンジクラスの新モデルラインアップをフルサポートします。ユーザーの業務データの重要性や時間とともに変化する利用価値に応じ、最適なデータの管理/運用を実現する「DLCMソリューション」を提供することで、ユーザーが抱える問題を解決し、ストレージに関わるTCOを最小化し、ROIを向上することで、ビジネス価値の向上に寄与します。
なお、今回の新製品は全世界において、同時に販売開始します。海外市場に関しては日立の100%子会社である日立データシステムズコーポレーション(本社:米国カリフォルニア州、CEO:岩田真二郎)が販売を担当します。
さらに、販売パートナー向けに、今回の新製品を含む「SANRISEシリーズ」、及び「JP1/HiCommandシリーズ」に関するスキルをユーザーに客観的に示すことが可能なSANRISE技術者資格認定制度を本年10月から新たに開始します。営業、システムエンジニアなど担当業務毎に4種類の資格認定コースを設け、それぞれ1〜7日間の研修と認定試験を行ないます。販売パートナーの技術者の育成支援と認定を図ることで、販売パートナーの顧客満足度の更なる向上を支援します。
新製品の主な特長は以下の4点です。
1. SANRISE NSC55
「SANRISE NSC55」は、ミッドレンジクラスのディスクアレイ(以下、外部ストレージ)を接続し、「SANRISE USP」で実現した高度なストレージ統合管理をはじめとする仮想化技術を活かした機能を提供します。これにより、外部ストレージを仮想的に1台のストレージとして最大16ペタバイト*1まで統合管理(ボリューム管理/容量管理/アクセスセキュリティ管理/パス管理等)することができ、ストレージ管理を簡素化します。また、データの利用価値にあったストレージリソースへ、高速かつ安全にアーカイブ(保存)、マイグレーション(移行)を行うことも可能になり、データを最適配置することで、データの総保有コストを削減します。同時に、従来のミッドレンジアレイでは困難であったサーバの業務処理への影響を極小化しつつ、遠隔地へデータをコピーする高度な災害対策や、業務毎にディスクドライブなどのリソースを仮想的に分割、割当て、それぞれの業務の性能干渉を極小化するストレージ統合なども可能となります。さらに、「SANRISE NSC55」は、「SANRISE USP」よりも設置面積を約2割削減した19インチラックを使用したことにより、コントローラと最大120台のディスクドライブ(ディスク容量34.5TB)を搭載できるほか、ディスクドライブの代わりにミッドレンジ、ニアライン/ローコストの各種ディスクアレイやファイバチャネルスイッチなどのストレージ関連機器を混在して搭載することも可能です。コントローラには、ファイバチャネルインタフェースとNAS*2ブレードを内蔵できます。また、2005年第4四半期には、搭載可能なディスクドライブ数を2倍の240台(ディスク容量69TB)に拡大するとともに、メインフレームやiSCSIプロトコルによるIPネットワークへの接続もサポートします。
*1 |
1ペタバイト=1015バイト(1,000兆バイト) |
*2 |
Network Attached Storage |
2. SANRISE AMS500、SANRISE AMS200
「SANRISE AMS500」、「SANRISE AMS200」はともに、現行機「SANRISE9500Vシリーズ」で培った高信頼・高性能技術を継承しつつ、更なる性能強化と、機能強化を図りました。「SANRISE AMS500」は従来の2倍の速度に当たる4Gbpsのファイバチャネルインタフェースに対応するとともに、ハードウェア内部のデータ転送能力を従来に比べ約2倍に高め、データの読み出し速度を最大2倍まで高速化しました。「SANRISE AMS200」は、搭載可能なディスクドライブの数を従来の約8倍である105台に増やすとともに、最大キャッシュ容量も従来の2倍の最大4GBに拡張しており、両モデルともデータ量の増加に柔軟に対応可能です。また、キャッシュメモリを業務毎に分割して割当てるキャッシュパーティション機能のサポートにより、共存している複数の業務データへのアクセスの干渉を極小化し、アクセス特性に応じた制御が可能となるので安定した性能が得られます。さらに、ディスクボリュームの複雑な設定を従来の3分の1程度の操作で可能にするウィザードツールのサポートにより、容量増設や構成変更等の作業が簡便化されます。両モデルとも、将来的にはiSCSIプロトコルを使用するIPネットワークへの接続もサポートし、多様なシステムニーズに、より柔軟に対応していきます。
3. SANRISE WMS100
「SANRISE WMS100」は、大容量・低ビットコストのSATAディスクドライブを採用したニアライン/ローコストアレイで、最大41.3TBまで容量の拡張性を図りました。また、「SANRISE9500Vシリーズ」で実績のある書き込み時のデータの読み返しチェックなど独自の高信頼化技術に加えて、2台のディスクドライブが障害になった場合もデータを回復可能なRAID6技術もサポートし、高信頼なデータ保存を可能にします。さらに、「SANRISE9500Vシリーズ」で実績のある、ハードウェアによるデータ改ざん防止機能を装備し、不正なデータの削除や改ざんからデータを保護するとともに、さまざまなデータ保存規制に応えます。また、「SANRISE AMS」と同様に、将来的にはiSCSIプロトコルを使用するIPネットワークへの接続もサポートする計画です。
4. 「SANRISEシリーズ」をサポートするソフトウェア/ソリューションサービス
「JP1/HiCommandシリーズ」は、「SANRISE USP」に加え、今回発表の「SANRISE NSC55」「SANRISE AMS」「SANRISE WMS」をサポートし、エンタープライズからニアライン/ローコストまで全ての「SANRISEシリーズ」ディスクアレイサブシステムをサポートしました。ストレージ運用の様々な場面(構築・割当・監視)において一元化・自動化・簡素化を実現するとともに、「JP1/HiCommand Tiered Storage Manager」をはじめとする「JP1/HiCommandシリーズ」と「SANRISEシリーズ」との連携により、ユーザーの業務データの重要性や時間とともに変化する利用価値に応じ、データの最適な管理や運用を実現する「DLCMソリューション」を提供します。
またソリューションサービスにおいては、「SANRISE NSC55」「SANRISE AMS」「SANRISE WMS」に対応したストレージ統合、バックアップ、データアーカイブなどのソリューションを「SANRISE USP」と同じサービスメニューにて提供します。
今回提供する製品は、ビジネス環境の変化に即応した柔軟かつ最適なシステム構築や運用の実現によってITリソースの存在を意識させず、ユーザーがコアビジネスに集中できる環境を提供する日立のサービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computingに基づいています。
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製品の価格・出荷時期(国内) |
1. SANRISE Network Storage Controller NSC55
名称 |
概要 |
価格
(税込) |
出荷時期 |
SANRISE Network
Storage Controller
NSC55
(ハードウェア) |
バーチャリゼーションコントローラ/アレイ
ファイバチャネル16ポート
サブシステム物理容量約364GB〜69TB |
4,312万
823円〜 |
2005年
7月12日
* |
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* |
最大容量69TB、メインフレーム接続、iSCSI接続については2005年第4四半期にサポート予定です。 |
2. SANRISE Adaptable Modular Storage500、SANRISE Adaptable Modular Storage200、SANRISE Workgroup Modular Storage 100
名称 |
概要 |
価格
(税込) |
出荷時期 |
SANRISE
Adaptable Modular
Storage 500
(ハードウェア) |
ミッドレンジアレイ
ファイバチャネル4ポート
サブシステム物理容量約216GB〜86.9TB |
388万
2,900円〜 |
2005年
7月12日 |
SANRISE
Adaptable Modular
Storage 200
(ハードウェア) |
ミッドレンジアレイ
ファイバチャネル4ポート
サブシステム物理容量約216GB〜39.7TB |
257万
400円〜 |
SANRISE
Workgroup Modular
Storage 100
(ハードウェア) |
ニアライン/ローコストアレイ
ファイバチャネル4ポート
サブシステム物理容量約750GB〜41.3TB |
156万
4,500円〜 |
2005年
8月末 |
Cache
Partition Manager
(プログラム
プロダクト) |
キャッシュメモリを業務毎に分割する
キャッシュパーティション機能 |
42万円 |
2005年
7月12日 |
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* |
最大容量:FC/SATAディスクドライブ搭載時 |
3. ストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommandシリーズ」
名称 |
概要 |
価格
(税込) |
出荷時期 |
JP1/HiCommand
Tiered
Storage Manager |
「SANRISE
USP」「SANRISE NSC55」の仮想化技術との連携により、多階層に構成されたストレージ装置間において、ボリュームをグルーピングすることで、ユーザーの目的に応じた効率的なオンラインマイグレーションを実現する |
366万
6600円〜 |
2005年
7月12日 |
JP1/HiCommand
Replication
Monitor |
「SANRISEシリーズ」のストレージ装置内及び装置間において実行されるレプリケーションの構成や稼働状態を一元的に監視することで、バックアップ/ディザスタリカバリシステムの安定稼働を図れる |
18万
3750円〜 |
JP1/HiCommand
Dynamic
Link Manager |
データ入出力パスの負荷分散や障害時の自動切替により、「SANRISEシリーズ」へのデータアクセスの高速化と高可用性を提供する |
84万円〜 |
JP1/HiCommand
Device Manager |
共通管理ビューによって、複数、異機種ストレージの設定を一元化することで、ストレージの構築・管理を簡素化する |
63万円〜 |
JP1/HiCommand
Provisioning
Manager |
複数サーバへの「SANRISEシリーズ」のボリューム割当て、拡張作業を簡素化する |
44万
1000円〜 |
JP1/HiCommand
Tuning Manager |
サーバ・スイッチから「SANRISEシリーズ」までの性能・容量情報を監視・分析・予測することで、SAN全体の安定稼働を支援する |
73万
5000円〜 |
JP1/HiCommand
Protection
Manager |
「SANRISEシリーズ」の高速レプリケーション機能とデータベースファイルシステムを統合的に制御することで、高速で確実なオンラインDisk
To Diskバックアップ・リカバリを提供する |
189万円〜 |
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* |
「JP1/HiCommandシリーズ」は、経済産業省が2003年度から3年間の予定で推進している「ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト」における広域分散ストレージ技術開発の成果を適用したものです。 |
4. ストレージソリューションサービス
名称 |
概要 |
価格
(税込) |
出荷時期 |
External Storage
Implementation
Service |
「SANRISE USP」「SANRISE NSC55」の仮想化技術を用いて、「SANRISE USP」「SANRISE NSC55」に外部ストレージを接続するシステムの設計・構築を行うサービス |
個別見積 |
2005年
7月12日 |
Data Migration
Service |
「SANRISE USP」「SANRISE NSC55」の仮想化技術を用いて、サーバに負荷をかける事なく、「SANRISE USP」「SANRISE NSC55」に外部ストレージのデータを移行するサービス |
E-Mail Data
Archive Service |
「SANRISEシリーズ」のデータ改ざん防止機能Data Retention Utilityを用いた、E-Mailデータ向けアーカイブシステムの設計・構築サービス |
SAN
Implementation
Service |
「SANRISEシリーズ」を中心としたSAN環境システムの設計・構築サービス |
SAP R/3 Data
Archive Service |
「SANRISEシリーズ」のデータ改ざん防止機能Data Retention Utilityを用いたSAP R/3システムのデータベース向けアーカイブシステムの設計・構築サービス |
Backup/Restore
Planning & Design
Service |
「SANRISEシリーズ」のボリュームレプリケーション機能を用いた、24時間無停止業務データ向けバックアップシステム等の設計・構築サービス |
Remote Copy
Planning & Design
Service |
ディザスタリカバリ等の目的で「SANRISEシリーズ」のリモートコピー機能を用いて、リモートサイトへデータコピーを行うストレージシステムの設計・構築サービス |
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5. SANRISE技術者資格認定制度
認定資格名称 |
概要(認定スキル) |
受験料
(税込) |
時期 |
SANRISE
セールス
コーディネータ |
ユーザーに対する最適なSANRISEの提案、見積の手順がわかるセールススキルを認定 |
5,250円 |
募集開始
2005年
7月12日
認定試験日
2005年
10月28日
(以降、毎月
実施予定) |
SANRISE
エンジニア |
SANRISEの各製品、JP1/HiCommandについて、一般的な技術知識を有し、管理・運用ができるテクニカルスキルを認定 |
5,250円 |
SANRISE
スペシャリスト |
SANRISEの各製品、JP1/HiCommandの導入とシステム構築ができるテクニカルスキルを認定 |
10,500円 |
SANRISE
コンサルタント |
SANRISEの各製品、JP1/HiCommandの最適なコンサルテーションを行なうことができるテクニカルスキルを認定 |
13,650円 |
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関連情報 |
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他社商標注記 |
- 記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。
| | お問い合わせ先 |
<SANRISE USP><SANRISE NSC><SANRISE AMS><SANRISE
WMS>
<SANRISE技術者認定制度>
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
RAIDシステム事業部 事業企画本部 製品企画部 [担当:島田、富永]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-49-1111 (大代表) 内線5739、5738
<JP1/HiCommandシリーズ、ストレージソリューションサービス>
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
SANソリューション事業部 事業企画室 [担当:松島、神田]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-47-1111 (大代表) 内線5500、5525