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2005年7月7日
株式会社 日立製作所
米国カビラ・テクノロジーズ
日立と米国カビラ社が、
Linuxに対応したリアルタイムサービス基盤分野でアライアンスを締結
「BladeSymphony」において、高信頼、大容量のトランザクション処理を
実現するリアルタイムサービス基盤を共同開発
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下 日立)と米国カビラ・テクノロジーズ(CEO:ポール・サットン、本社:米国カリフォルニア州、以下 カビラ社)は、Linuxに対応したリアルタイムサービス基盤*1分野でアライアンスを締結しました。具体的には、両社が日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」とカビラ社のソフトウェア製品群を組み合わせて、Linuxに対応した高信頼、大容量のトランザクション処理を実現するリアルタイムサービス基盤を共同開発します。また、万一の障害時や問合せに対してのサポート体制の構築や販売も両社が協力して行います。これらにより、これまでSolarisとHP-UXのみで稼働していたカビラ社のソフトウェア製品群が、最新Red Hat Enterprise Linux 4 上で稼働可能となると同時に、日立がサーバ開発で培ってきた高可用性技術を適用し、システムとしての信頼性の強化を図り、大容量のリアルタイム処理に強い基幹システムの構築を可能にします。また、両社がサポート/販売で緊密な協力関係を築くことで、ユーザーニーズに迅速に対応できるようになります。
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スケーラブルな大容量・高速トランザクション処理の実行環境と、容易なアプリケーション開発基盤を提供するプラットフォーム |
近年、ICカードやモバイル決済、IP電話や企業間取引など、インターネットを基盤としたWebサービスが様々な事業において急速に普及しており、高速ネットワークと基幹システム間のデータは大量化、大規模化するとともに、事業者は厳しい競争を勝ち抜くため、継続したサービスを提供し、新しい多様なサービスには迅速に対応する必要があります。これらに伴い、システム側では大容量のトランザクションデータをリアルタイムに処理する高速性、ビジネスを止めない高可用性、サービスの追加や変更に応じた柔軟な拡張性とシステム構築の容易さが求められるようになってきました。
日立の「BladeSymphony」は、昨年9月に発表して以来、基幹システム向け機能の拡充を図っており、特に高速・高信頼性を必要とする市場の開拓を行っております。
カビラ社のソフトウェア製品群は、高速にトランザクション処理を実行し、高信頼かつ高拡張性をもち、あらゆるリアルタイムサービスに、柔軟に適用可能な開発実行基盤製品で、VISAやフランステレコムなどの金融事業者や通信事業者などに採用され、世界30カ国以上での導入実績があります。
日立とカビラ社は、「BladeSymphony」において、高信頼、大容量のトランザクション処理を実現するため、それぞれの特長を最大限に活かしながら、リアルタイムサービス基盤を共同開発します。カビラ社のソフトウェア製品群は、必要なデータ全てを共有メモリ上に保持するシステム・アーキテクチャをもっており、「BladeSymphony」のインテル® Itanium® 2 プロセッサを搭載した8wayマルチプロセッサ構成による高性能と大容量メモリ(シャーシあたり最大256GB)を組み合わせることで、大容量のトランザクション処理を高速に実行できます。また、カビラ社のソフトウェア製品群のシステム間通信機能と「BladeSymphony」のサーバモジュール間高速通信機能により、より高い性能と可用性を実現できます。さらに、ブレード形態でのスケールアップとスケールアウト双方に対応した「BladeSymphony」の高い拡張性は、カビラ社のソフトウェア製品群の持つクラスタリング機能などの拡張性を最大限に引き出すことができます。
今後も、日立とカビラ社は、「BladeSymphony」におけるLinuxに対応したリアルタイムサービス基盤上で、システムの信頼性が要求される通信ネットワーク事業、金融サービス事業などに向けた各業種アプリケーションも共同開発していきます。
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今回の主な合意内容 |
1. 共同開発/検証
- カビラ社のソフトウェア製品群Kabira Transaction Switch (KTS)*2、Kabira Infrastructure Server (KIS)*3に、日立の高可用技術を適用し、Red Hat Enterprise Linux 4に対応
- インテル® Itanium® 2 プロセッサを搭載した「BladeSymphony」で最適化
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リアルタイムサービスアプリケーション開発基盤 |
*3 |
大容量メモリの有効活用を目的とした業務アプリケーション実行環境ソフトウェア |
2. サポート
- 両社による24時間365日のサポートを提供
- 「BladeSymphonyコンピテンス・センター」を活用したユーザー環境での検証/評価
3. 販売
- 日立は、Linuxに対応したカビラ社のソフトウェア製品群を組み合わせた「BladeSymphony」を2005年12月から国内販売開始
カビラ・テクノロジーズは、大容量データのリアルタイムサービス基盤分野で世界最速の処理ソフトウェア製品群を提供しており、世界30ヶ国70社以上の通信・金融事業者や政府機関などで採用された実績があります。カビラ社のソフトウェア製品群は、他に類のない高い性能と拡張性、可用性、柔軟性でお客様の信頼をいただいており、システム課題の解決に貢献してきました。また、特徴であるモデル記述型アーキテクチャに基づいた開発手法により、アプリケーションの品質向上、開発期間の短縮など、保守コストを最大80%削減可能です。
グローバルパートナーには、Capgemini U.S.LLC、Electronic Data Systems Corporation、Hewlett-Packard Company、株式会社日立製作所、三井物産株式会社、Motorola, Inc.、Nokia Corporation、Sun Microsystems, Inc.、Unisys Corporation、Visa International Service Associationなどがあります。
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他社商標注記 |
- Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
- Solarisは、米国およびその他の国におけるSun Microsystems, Inc.の商標又は登録商標です。
- HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
- Red Hatは、米国およびその他の国でRed Hat, Inc. の登録商標若しくは商標です。
- インテル、Itaniumは、アメリカ合衆国および他の国におけるインテルコーポレーションおよび子会社の商標または登録商標です。
- 記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
| | お問い合わせ先 |
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
エンタープライズサーバ事業部 企画部 [担当:庄山、中山]
〒259-1392 神奈川県秦野市堀山下1番地
電話 : 0463-87-6786 (ダイヤルイン)