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2004年10月27日
英国鉄道戦略庁とHSBC Rail UKから
鉄道車両(約30編成180両)の優先交渉権を獲得
車両メンテナンスもあわせて獲得
日立製作所(執行役社長:庄山 悦彦/以下、日立)は、このたび、英国の鉄道行政機関である鉄道戦略庁(Strategic Rail Authority)および車両のリースを行うHSBC Rail UK Ltd.から、CTRL線(Channel Tunnel Rail Link:ドーバー海峡トンネル連絡線)で運行される高速鉄道用車両約30編成約180両(1編成6両で構成)および同車両の保守事業に関する優先交渉権を獲得しました。日立は今後の交渉を経て、本件の受注を獲得するとともに、英国市場ならびに欧州大陸への事業拡大を加速していきます。
CTRL線は、ドーバーからロンドン市内のセントパンクラスを結ぶ英国内初の高速線として、2003年9月に部分開業し、現在、ロンドン〜パリ間を結ぶ大陸間高速鉄道であるユーロスターの英国内の高速化を目指し、2007年の全線開業にむけ、建設が進められています。
今回日立が優先交渉権を獲得した車両は、CTRL Domestic車両(英国内運行用車両)として、CTRL線区周辺の在来線(South Eastern線:南東線)経由でCTRL線に乗り入れ、ケント州地区とセントパンクラスを高速で結ぶ車両として、ケント州地区沿線の通勤等のサービス向上のために配備されます。 車両は6両1編成のアルミ製車両で、CTRL線内の最高速度は225Km/hとなっています。
今回の優先交渉権の獲得は、新幹線や各種鉄道車両における日立の長年にわたる実績と、日立が全世界への拡販を目指す、最新の鉄道技術などの品質と信頼性が評価されたものです。特に日立が拡販を目指している「A-train」は、素材にアルミを使用した軽くて丈夫な車両で、その製作に際しては、鉄道車両への適応を世界に先駆けて実現したFSW (Friction Stir Welding:摩擦攪拌接合)を採用するなど、日立の提唱する最新の技術により実現する次世代鉄道車両といえます。
以上