このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2004年6月15日
日立の総合ストレージソリューション「DLCMソリューション」を体系化
時間とともに変化するデータの利用価値にあわせ、
最適なストレージにデータを配置し、TCOを削減
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下、日立)は、このたび、データのライフサイクルを管理するという考え方に基づき、日立の総合ストレージソリューションを「DLCM*1ソリューション」として体系化しました。本ソリューションは、日立が業界トップクラスのシェアを誇るストレージハードウェアであるディスクアレイサブシステム「SANRISEシリーズ」並びに、ストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommand」、各種ソリューションサービスを柱に構成されています。
日立の提唱する「DLCMソリューション」は、データを、作成から活用・保存・廃棄に至るまでの一連のライフサイクルで捉え、時間の経過と共に変化するデータの利用価値に応じて、その時々で最適なストレージを選択し、データを効率的に管理・運用します。また、大切なデータへの不正アクセスや改ざんを防ぎ、データを長期に渡って安全に保存します。日立は「DLCMソリューション」を今後のストレージの役割全体を担う総合ソリューションと考えています。また今後は、各業種アプリケーションと連携し、日立の総合力を活かしたソリューションを提供していきます。
*1 |
DLCM: Data Life Cycle Management |
近年、インターネット社会の急速な浸透により、従来は紙・フィルムなど非電子化データの形で保存されていたデータが、電子データとしても保存・活用されるようになり、こうしたデータの多様化や容量増加に伴うデータ保有・管理コストが増大しています。また、データは時間とともにその利用価値が変化していくものであり、こうした多様化するデータを長期間にわたり、効率的かつ安全に保存するためには、データのライフサイクルを意識したストレージ管理が必要となってきました。さらに保存データ量の増大、変動への対応として、維持運用費を含めたストレージの総保有コストの最適化が求められています。
こうした背景の中、日立では総合ストレージソリューション「DLCMソリューション」を体系化しました。「SANRISEシリーズ」の幅広いハードウエアラインアップと「DLCMソリューション」に必要なデータコピー、改ざん防止機能により、堅固な「DLCMソリューション」基盤(ストレージハードウェア)を提供し、これらの基盤機能をストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommandシリーズ」で制御することで顧客にとって最適な運用環境を実現します。更にイキソスソフトウェア株式会社を始めとする各社DLCM業務ソフトウェアとのオープンな連携によりDLCMソリューションを提供し、顧客業務との容易な連携を実現します。
今回の体系化に伴い、新たに提供される製品・商品群は以下の通りです。
(1)ミッドレンジディスクアレイサブシステム「SANRISE 9500Vシリーズ」強化
|
SATA*2ディスクドライブのサポートによるニアラインストレージ*3の提供 |
|
データ改ざん防止(WORM*4)機能「Open LDEV Guard」のサポート |
|
最上位モデル「SANRISE9585V」の提供 |
*2 |
SATA : Serial Advanced Technology Attachment |
*3 |
ニアラインストレージ: オンラインストレージとオフラインストレージの間に位置付けられるストレージ。アクセス頻度は比較的低いが即時アクセスが求められる記録システム |
*4 |
WORM: Write Once Read Many |
(2)データアーカイブサービス
|
データ保存(アーカイブ)システムの構築 |
(3)アーカイブソリューション
|
イキソスソフトウェア株式会社の企業コンテンツ管理ソフトウェアIXOS-eCONserverとの連携によるSAP R/3システム向けアーカイブソリューション |
(4)ストレージユーティリティマネジメントサービス
|
顧客センタの大容量ストレージ向けに、ストレージ容量の提供から保守・管理までを使用容量に応じ
て課金するサービス
|
なお、「DLCMソリューション」は、ビジネス環境の変化に即応した柔軟かつ最適なシステム構築や運用の実現によってITリソースの存在を意識させず、ユーザがコアビジネスに集中できる環境を提供する日立のサービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computingに基づいた製品・商品群によって構成されています。
DLCMソリューション体系
* |
太字部分が、今回新たに提供を開始する製品です。 |
区分 |
製品 |
内容 |
ストレージ
ハードウェア
[マルチティアド
(多階層型)
ストレージの提供] |
SANRISE9900Vシリーズ |
高性能・高信頼を実現したエンタープライズディスクアレイ |
SANRISE9500Vシリーズ |
高密度実装のモジュラー型ミッドレンジディスクアレイ |
|
SANRISE9585V |
ミッドレンジクラスにおいてトップクラスの高性能を実現する最上位機種 |
SATAディスクドライブサポート |
大容量・低ビットコストのニアラインストレージに対応 |
Open LDEV Guard |
データ改ざん防止(WORM)機能 |
ストレージ管理
ソフトウェア |
JP1/HiCommandシリーズ |
ストレージシステムの運用管理を総合的に支援するソフトウェア製品 |
DLCM
アプリケーション
ソフトウエア |
データアーカイブ向けソフトウェア(イキソスソフトウェア株式会社製) |
SAP R/3システム用データベースでのイキソスソフトウェア株式会社の企業コンテンツ管理ソフトウェアIXOS-eCONserverとの連携 |
ソリューション
サービス |
Data Protectionサービス |
オンライン稼動中のバックアップシステムや、ディザスタリカバリシステムの構築 |
|
バックアップシステムプロフェッショナルサービス |
ディザスタリカバリプロフェッショナルサービス |
データアーカイブサービス |
データ保存(アーカイブ)システムの構築 |
Data Sharingサービス |
異種OS間のデータ共有を実現するソリューションサービス |
Storage Managementサービス |
SAN環境の構築 |
|
ストレージマネジメントサービス |
ストレージユーティリティマネジメントサービス |
ストレージ容量の提供から保守・管理までをディスク使用量に応じて課金 |
|
|
|
他社商標注記
|
|
IXOSは、IXOS SOFTWARE AG及びイキソスソフトウェア株式会社の登録商標です。 |
|
IXOS-eCONserverは、IXOS SOFTWARE AG及びイキソスソフトウェア株式会社の登録商標です。 |
|
SAPおよびR/3は、SAP AGのドイツ及びその他の国における登録商標または商標です。 |
|
記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。 |
|
|
関連情報
|
| | お問い合わせ先 |
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ RAIDシステム事業部
事業企画本部 製品企画部 [担当:富永、岸本]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
電話 : 0465-49-1111(大代表) 内線5738、5733
以上