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2004年5月6日
高いセキュリティを確保した
リモートアクセスを低コストで実現する
SSL-VPNソフトウェア「SWANStor」の
販売ならびに関連サービスを提供開始
日立製作所 ユビキタスプラットフォームグループ(グループ長&CEO:立花和弘、以下 日立)は、出張先や自宅などの社外から社内ネットワークへ、SSL-VPN(Secure Sockets Layer-Virtual Private Network)*1による高いセキュリティを確保したリモートアクセスを低コストで実現するサーバソフトウェア「SWANStor(スワンストア)」の販売および関連する各種サービスの提供を5月8日から開始します。
近年、企業におけるモバイル機器を活用した情報システムの構築が普及し、在宅勤務やサテライト勤務など就労形態が多様化するにともない、自宅やユビキタススポット*2など企業の外部から社内ネットワークへアクセスしたいというニーズが高まっています。企業では従業員の業務効率向上のため、このような情報アクセスの利便性の向上を図るとともに、第三者からの不正アクセスに対しては確実にブロックするセキュリティの高い安全な情報システムを低コストで構築したいというニーズが高まっています。
このようなニーズに応えるため、日立は昨年10月よりカナダCerticom Corporationが開発した携帯情報端末(PDA)向けIPSec VPNクライアントソフトウェア「movianVPNTM(モビアンVPN)」を活用したソリューションを提供してきましたが、今回新たにエリアビイジャパン株式会社(以下 エリアビイ社)が開発したSSL-VPNソフトウェア「SWANStor」を活用したソリューションの取り扱いを開始しました。「SWANStor」は携帯情報端末(PDA)のほか携帯電話など、より幅広いモバイル機器を利用したネット接続が可能であり、企業の外部から社内情報システムへの安全なアクセスを実現するリモートアクセスソリューションのラインアップを強化しました。
今回販売を開始する「SWANStor」は、SSLによる暗号化技術でセキュリティの高いVPNアクセスを実現するサーバ用ソフトウェアです。クライアント側にはブラウザ以外の特別なソフトウェアは不要で、携帯情報端末(PDA)、モバイルPC、携帯電話等のモバイル機器を利用して社内ネットワークへのアクセスが可能です。また、ソフトウェア方式でSSL-VPNを実現するため、専用ハードウェア方式のシステムと比較して導入費用は1/2以下と低コストで導入できます。
日立は「SWANStor」とPCサーバ「日立アドバンストサーバHA8000シリーズ」を組み合わせたシステムを販売するとともに、構築コンサルテーション、問題解決支援、アフターサポートまでをトータルに支援する各種サービスを提供します。
また、日立はエリアビイ社と共同で、レッドハット株式会社が提供する企業向けLinuxプラットフォームの最新版「Red Hat Enterprise Linux 3」を搭載した「HA8000シリーズ」上での動作検証をはじめ、「SWANStor」の販売・マーケティング活動を実施していきます。
新製品の価格・提供開始時期
(1)SWANStorソフトウェアライセンス
種別 |
製品名 |
ユーザ数 |
サーバ
数 |
ゲートウェイ数 |
価格(税込) |
提供
時期 |
ログイン
ポータル用
パッケージ
[小規模向け] |
SWANStor Server 2.0J
日本語版 |
20/50 |
1 |
エリアビイ社にて提供 |
312,900円〜 |
5月8日 |
SWANStor Server PRO 2.0JWebアクセス版 |
20/50/100/200/
無制限 |
627,900円〜 |
SWANStor Server PRO 2.0Jマルチプロトコル版 |
20/50/100/
200/無制限 |
837,900円〜 |
システム導入
パッケージ
[中・大規模向け] |
SWANStor Server SUITEWebアクセス版 |
50/100/200
/無制限 |
1 |
1,659,000円〜 |
SWANStor Server SUITE
マルチプロトコル版 |
50/100/200
/無制限 |
2,079,000円〜 |
|
(2)SWANStor関連サービス
サービス名称 |
内容 |
価格
(税込) |
提供
時期 |
構築コンサルテーションサービス |
・現地でのコンサルテーション、ヒアリング
・機能定義書作成、構成図作成支援
・現地設定、動作確認
・設定後、1ヶ月間の問い合わせサポート 他 |
個別見積 |
5月8日 |
ポータル利用ソフトウェア保守サービス |
・ログインポータルの利用
・マイナーバージョンアップ版の提供
・メール/FAXによる問合せ(15インシデント)【標準】
・メール/FAX/TELによる問合せ(無制限)【ゴールド】 |
ソフトウェア保守サービス |
・マイナーバージョンアップ版の提供
・メール/FAXによる問合せ(15インシデント)【標準】
・メール/FAX/TELによる問合せ(回数無制限)【ゴールド】 |
問題解決支援サービス |
・現地での問題解決支援
・1ヶ月間の問い合わせ対応(回数無制限) |
|
新製品・サービスの主な特徴
1.SSL-VPNソフトウェア「SWANStor」
(1)高いセキュリティを実現
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従来は外部から社内へのリモートアクセスのために、ファイアウォールに開けられていたインバウンドのアクセスポートを閉じたまま運用できるため、外部からの攻撃に対する強度が格段に向上しています。 |
|
「SWANStor」の通信は、SWANStor サーバからSWANStorゲートウェイに対してセッションを確立します。このため、情報を公開するためにWebサーバをDMZ*3等に設置する必要がないので、ユーザ情報をLAN上に安全に格納したまま、リモートアクセスが可能です。 |
(2)導入・運用コストを低減
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Webブラウザでアクセスできますので、クライアント側に新たに専用アプリケーションをインストールする必要はありません。そのため、PC・PDA・携帯電話(i-mode/EZweb/J-sky)など豊富なモバイル機器からのアクセスが可能です。 |
|
ソフトウェア方式でSSL-VPNを実現するため、専用ハードウェア方式のシステムと比較して導入費用は1/2以下と低コストで導入できます。 |
(3)柔軟なアクセスコントロールが可能
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ユーザ数が多い場合にも柔軟に対応できる「グループ管理機能」、ユーザ/グループ単位で公開するコンテンツを制御できる「アクセスコントロール機能」を提供し、柔軟なアクセスコントロールを実現できます。 |
(4)規模に合わせてフレキシブルに導入が可能
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導入規模に合わせてさまざまな形態が選べるので、小規模導入から大規模な導入までスケーラブルでフレキシブルなシステム構築が可能です。 |
2.SWANStor関連サービス
(1)構築コンサルテーションサービス
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コンサルテーション・要件ヒアリング
顧客からのヒアリングを通し要件を把握し、ネットワーク構成、導入時の問題点、対応策を検討します。 |
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導入設計
ネットワーク構成やアクセス形態等を「機能定義書」にまとめ、顧客サイトで動作確認を行う際に使用する「テスト項目表」を提供します。 |
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現地設定と動作確認
「機能定義書」と「テスト項目表」に基づき顧客サイトで動作確認を行います。 |
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問い合わせサポート
顧客サイトで動作確認後、1ヶ月間、機能定義書の内容および設定内容に関する問い合わせをメールで受け付け回答します。 |
(2)ポータル利用ソフトウェア保守サービス
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問い合わせサポート
SWANStor製品の機能や使用方法に関する問い合わせを受け付け、翌営業日までに調査、回答、または作業状況を顧客に連絡します。標準コースはメールまたはFAXにて15インシデントまで*4、ゴールドコースはメール・FAX・電話のいずれかにて回数無制限で利用できます。 |
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マイナーバージョンアップ版の送付
エリアビイ社よりSWANStorのマイナーバージョンアップ版が提供された場合、送付費用を含めて無償にて顧客へ提供します。 |
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ログインポータルの利用
ログインポータル利用パッケージを購入した場合は、エリアビイ社の提供するログインポータルサイトを利用することができます。 |
(3)ソフトウェア保守サービス
|
問い合わせサポート
SWANStor製品の機能や使用方法に関する問い合わせを受け付け、翌営業日までに調査、回答、または作業状況を顧客に連絡します。標準コースはメールまたはFAXにて15インシデントまで*4、ゴールドコースはメール・FAX・電話のいずれかにて回数無制限で利用できます。 |
|
マイナーバージョンアップ版の送付
エリアビイ社よりSWANStorのマイナーバージョンアップ版が提供された場合、送付費用を含めて無償にて顧客へ提供します。 |
(4)問題解決支援サービス
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現地対応
顧客にて運営するSWANStorサーバまたはSWANStorゲートウェイにおける各種ログ、データを採取します。また、各種テストによる問題点の切り分け支援を行います。 |
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取得データの解析
取得データの解析を行い、解析結果に基づく解決策の助言を行います。 |
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問い合わせサポート
規定された期間、顧客からのメールや電話による問い合わせに回答します。(回数無制限) |
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本文表記
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*1 |
高度な暗号化プロトコルSSL(Secure Sockets Layer)を用いてデータを暗号化し、Webブラウザとサーバ間のインターネットアクセスを専用線で接続したようなVPN(Virtual Private Network=仮想専用線)アクセスを実現する技術。 |
*2 |
ホテルや、カフェなどの多拠点型店舗、駅や空港といった公共空間、移動中の車内、自宅など、これまで生活の場と考えていた企業外の場所が、ネットワーク化によりビジネスの現場へと拡大した空間のことを、当社は「ユビキタススポット」と称しています。(日立の造語) |
*3 |
DeMilitarized Zone(非武装地帯)の略。ファイアウォールによって外部ネットワークからも社内ネットワークからも隔離された区域のこと。 |
*4 |
有効期間内に残インシデント数が0になり、引き続き問い合わせを希望される場合は、追加インシデントを別途ご購入ください。 |
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商標表記
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SWANStorは、エリアビイジャパン株式会社の登録商標です。 |
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Certicom, movianは、カナダCerticom Corporationの登録商標です。 |
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Red Hat および Red Hat をベースとしたすべての商標とロゴは、米国およびその他の国における Red Hat,Inc. の商標または登録商標です。 |
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その他、記載されている会社名、製品名等は一般に各社の商標または、登録商標です。 |
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関連情報
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以上