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2003年10月14日
株式会社 日立ハイテクノロジーズ
株式会社 日立製作所
株式公開全企業のXBRL化した財務情報をインターネットで提供
金融機関、機関投資家などにおける財務情報分析や評価を支援
株式会社 日立ハイテクノロジーズ(執行役社長:林 將章、以下、日立ハイテク)は、このたび、証券取引法で定められた国内の株式公開全企業約4,500社の財務情報を、財務情報の国際標準であるXBRL(*1)形式化し、企業による公開の翌日までにインターネットで提供する「XBRL財務情報提供サービス」を11月1日から開始します。あわせて、株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下、日立)は、「XBRLデータ受信環境構築サービス」を提供します。本サービスは、XBRL形式で入手した財務情報を既存の社内システムと連携させ、データの分析や加工を行なう環境を構築するサービスです。これらにより、財務情報を共通化された形式で入手し、金融機関、機関投資家、一般企業の取引先審査部門などにおける企業財務の迅速で効率的な分析・評価を実現します。
*1 :XBRL eXtensible Business Reporting Language |
現在の財務情報は、各企業が個々に設定した会計科目やデータ形式に基づき、紙やPDF形式などの形態で公開されています。これらの情報を企業間の比較分析や評価の目的で利用するには、各企業間で異なる会計科目の読み替えや比較のために、共通化した科目にまとめるなどの分析の事前作業が手間となっており、また、分析者により科目の解釈が異なるといった問題もありました。
今回、日立と日立ハイテクは、XBRL Japanから公開されている日本版標準会計科目集をベースに、株式公開全企業の会計科目を関連付けた共通会計科目を設定し、各企業の会計科目を共通会計科目に変換するシステムを開発しました。これにより、企業による財務情報の公開後一日以内に、XBRL化した財務情報の提供を可能にしました。XBRL化した財務情報は、受け取り側の社内システムへ用途に応じた任意の科目で取り込むことが可能です。
■今回提供するサービスの主な特長 |
1. |
財務情報の公開翌日に共通化された科目でデータの分析や加工が可能 |
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「XBRL財務情報提供サービス」では、決算短信に含まれる財務諸表を公開当日または翌日に、XBRL形式で共通化した会計科目で提供します。本サービスは、株式公開企業(2002年度:約4,500社)が公開する財務情報が対象です。財務情報としては、四半期決算短信(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書など)や有価証券報告書、半期報告書などを対象にしており、財務情報の他社比較・経年比較・財務体質の分析などを容易に行なうことが可能となります。なお、共通化した科目は英語でも参照可能で、欧米企業との比較も容易です。 |
2. |
原文書情報の参照や既存システムとの連携が可能 |
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「XBRL財務情報提供サービス」では、原文書の情報も提供します。財務情報の分析においては、会計科目からしばしば注記の文書を検索しますが、XBRL形式化した情報と企業が発表した原文書との対応を保持することにより、XBRLデータ上に設定されたリンクにより必要に応じて原文書も利用することができます。また、「XBRLデータ受信環境構築サービス」では、「XBRL財務情報提供サービス」で受け取った財務情報を、既存の社内システムと連携させる環境を構築し、リアルタイムな情報の利用を可能とします。 |
サービス商品名 |
概要 |
標準価格 |
提供時期 |
XBRL財務情提供
サービス |
株式公開全企業の財務情報をXBRL化して提供するサービス。決算発表の当日または翌日に、原文書情報と併せて取得可能。 |
月額12万円から |
11月1日 |
XBRLデータ受信環境
構築サービス |
財務情報をXBRL形式で受け取り、社内システムとデータを連携させるサービス。 |
個別見積り |
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■他社商品名称等に関する表示 |
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XBRLは、XBRL Internationalの商標であり、そのホスト組織であるAmerican Institute of Certified Public Accountantsが登録・保有しています。 |
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その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。 |
以上