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平成11年10月28日

従来の2倍の記憶容量を実現した
OEM市場向け3.5型磁気ディスク装置を発売

−厚さ41.3mmで、73.9ギガバイトの大容量を実現−

 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO 小高俊彦)は、サーバ・ワークステーショ
ン向けに、従来製品の2倍*1、*2の記憶容量を実現した、厚型の3.5型磁気ディスク装置
「DK31CJ−72」(41.3mm厚)と薄型の3.5型磁気ディスク装置「DK32CJ−
36/18」(25.4mm厚)を、11月1日より発売します。
 厚型の3.5型磁気デイスク装置「DK31CJ−72」は、73.9ギガバイト、薄型の3.5
型磁気ディスク装置「DK32CJ−36/18」は、36.9/18.4ギガバイトの記憶容量を
実現しました。

 ダウンサイジングが進展するにつれ、これまでメインフレームで行ってきた業務を、サーバやワ
ークステーション等で行うケースが増加しています。また業務で扱うデータも、画像データや音声
データ等、大容量のマルチメディアデータが増えていることもあり、小型磁気ディスク装置につい
ても一層の小型化・大容量化・高性能化が求められています。

 このたび発売する製品では、当社の3.5型磁気ディスク装置としては、初めて搭載する高性能
GMRヘッド*3と新たに開発したMEEPRML*4信号処理LSIの高記録密度技術の組み合わ
せにより、「DK31CJ−72」(41.3mm厚)は、従来製品の2倍*1の記憶容量である
73.9ギガバイト、「DK32CJ−36」(25.4mm厚)では、従来製品の2倍*2の記憶容
量である36.9ギガバイトの大容量を実現し、3.5型磁気ディスク装置としては、トップレベル
の面記録密度1.03Gb/cm(6.65Gb/平方インチ)を達成しています。
 また、毎分10,025回(10,025rpm)の高速回転により、内部データ転送速度(媒体記
録再生時)は最大52.8メガバイト/秒、高速アクセス機構の採用により平均シーク時間5.7ミリ
秒(「DK31CJ−72」、読取り時)を実現しました。さらに、高速インタフェースである
FC−AL(Fibre Channel - Arbitrated Loop)、とUltra 160のSCSIをサポートす
ることにより、上位ホスト機とのデータ転送速度は、FC−ALで最大100メガバイト/秒、
Ultra 160のSCSIで最大160メガバイト/秒となりました。全機種とも、
S.M.A.R.T.*5機能をサポートしており、より高いデータの信頼性を実現しています。

*1:平成10年10月に製品化した「DK31AH」(41.3mm厚、記憶容量36.8GB)と
    の比較による。
*2:平成10年10月に製品化した「DK32AH」(25.4mm厚、記憶容量18.4GB)と
    の比較による。
*3:GMR:Giant Magnetoresistive (巨大磁気抵抗。従来のMR(Magnetoresistive)ヘッドを改良
    し、データの読み取り感度を高めたヘッドで、より高い記憶密度が可能になる。)
*4:MEEPRML:Modified Extended Extended Partial Response Maximum Likelihood(隣接す
    る波形の相互干渉による波形の歪みを予測し正を加える信号処理方法であるPRMLに改良を
    加えたもので、より高い記録密度を実現する信号処理技術。)
*5:S.M.A.R.T.:Self Monitoring Analysis and Reporting Technology(ドライブの動作を
    モニターし、潜在する様々な不具合について早期に警告を出す自己診断システム。)

■今回発売の新製品
型名容量厚さOEMサンプル価格出荷時期
DK31CJ−7273.9GB 41.3mmオープン平成12年3月
DK32CJ−3636.9GB 25.4mmオープン平成12年3月
DK32CJ−1818.4GB 25.4mmオープン平成12年3月


                                                          以 上


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