日立製作所情報・通信グループ(グループ長&CEO:小高俊彦)は、この度、 「インターネットバンキング
共同センターサービス」を福岡銀行、横浜銀行、千葉銀行、滋賀銀行の大手地方銀行4行から相次いで受注
しました。
同センターサービスを利用した一般利用者向けのバンキングサービスは、既に福岡銀行では4月19日、
横浜銀行では4月26日に、千葉銀行では6月14日から始まっており、滋賀銀行では本年秋頃に開始され
る予定です。
当社では、日本版ビッグバンなど金融業界の環境変化に伴う新しい情報化ニーズに対応した情報・通信ビ
ジネスの中核の一つにインターネットバンキングシステムを位置付け、ソフトウェア製品の開発/販売や、
地方銀行、第二地方銀行協会加盟銀行との共同実験(*1)を行うなど、積極的なソリューションの開発と
提供に取組んでいます。
これらの共同実験を通じ培ったノウハウをもとに、インターネットを利用した個人利用者向けのバンキン
グサービスのシステム運用をアウトソーシングで受託する「インターネットバンキング共同センターサービ
ス」を平成10年10月から提供しています。
本サービスでは、バンキング業務に加え、ショッピング連動決済業務や、NTT移動通信網株式会社の
iモードサービスを利用した携帯電話バンキングサービスもサポートしています。勘定系システムの運用時
間に依存されず、24時間運用が可能で、福岡銀行、横浜銀行、千葉銀行では24時間サービスを提供して
います。
バンキング業務は振込/振替や取引明細照会、残高照会に加え、定期預金預入をサポートしています。さ
らに定期預金及び自動積立定期預金の新規口座開設、解約、照会、公共料金自動支払申込み、住所変更届な
ど国内では最も幅広い業務機能をサポートします。金融機関は営業戦略に合わせ、これらのサービスから実
施取引を選択できます。なお、インターネットによる定期預金預入の取引実施は、本サービス利用によるも
のが地銀業界では初となります。
勘定系システムとの接続は、リアルタイム接続方式、センターカット方式(*2)、及び勘定系端末打鍵
方式(*3)の3方式をサポートし、金融機関のシステム運用方式に合わせて選択が可能です。また、本サー
ビスのセンターシステムはラッピング技術(*4)を採用したシステム連携基盤をサポートしており、リア
ルタイム接続も容易かつ短期間で実現できます。
福岡銀行では計画開始からわずか5ヶ月間という短期開発で接続を完了しました。
また、システム導入計画の立案や、構築/運用を行う上で必要となる業務プロセスの検討、導入後の運用
方式設計支援などのコンサルテーションサービスに加え、利用者向けヘルプデスクサポートサービスなど、
国内では当社だけが計画段階から運用段階に至るトータルソリューションを提供しています。
当社は今後ともインターネットによる投資信託や確定拠出型年金などに対するサービス機能を拡充し、ト
ータルなリモートチャネルソリューションを提供していきます。
(*1)「日立インターネットバンキング地銀共同トライアル研究会」
(地方銀行15行による共同実験で、研究期間は平成9年7月〜平成10年9月)
「日立インターネットバンキング第二地銀協地銀共同トライアル研究会」
(第二地方銀行協会加盟銀行10行による共同実験で、研究期間は平成9年10月〜平成10年12月)
(*2)取引データをファイル伝送し、基幹システムで一括処理する方式。
(*3)取引データを帳票で出力し、集中センタ等の勘定系端末から打鍵する方式。
(*4)異なるシステム間において、それぞれのシステム環境の違いを意識せずにアクセスを可能にする
技術。
(*5)携帯電話バンキングサービスはインターネットバンキングサービスの契約が前提です。
■インターネットバンキング共同センタサービスのサービス一覧
サービス名称 | 価格(税別) | 備考 |
ECシステムプランニングサービス インターネットバンキングサポート1 | 200万円 | 基本コンサルテーション |
ECシステムプランニングサービス インターネットバンキングサポート2 | 100万円 | リアルタイム接続時 コンサルテーション |
ECシステムプランニングサービス 携帯電話バンキングサポート | 100万円 | |
ECシステム構築運用コンサルテーションサービス イターネットバンキングサポート2 | 200万円 | リアルタイム接続時 コンサルテーション |
インターネットバンキング共同センターサービス | 月額120万円〜 | |
携帯電話バンキングサービス | 月額25万円〜 | |
ヘルプデスクサポートサービス | 月額24万円〜 | |
Eメール発信サービス | 月額4万円〜 | |
以 上
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