日立製作所デジタルメディアグループ(グループ長&CEO:藤森 好則)は、3モデルのプラズマディス
プレイを7月1日より順次発売します。画面のアスペクト比が5:4の25型SXGAディスプレイ、
4:3の41型XGAディスプレイ、および16:9の42型ハイビジョン対応ディスプレイの3モデルを
製品化し、各サイズで業界最高の解像度を実現しています。各種の解像度を持つ映像信号の表示に対応する
と同時に画面サイズのバリエーションを用意することで市場の様々なニーズに応えていきます。
■新製品の価格・発売時期
品 名 型 式 標準価格 発売時期 年間販売予想台数
(税別)
プラズマディスプレイ CMP205SX オープン 10月1日 合計2万台
(25型)
プラズマディスプレイ CMP401X オープン 7月1日 〃
(41型)
プラズマディスプレイ CMP402HD オープン 8月1日 〃
(42型)
プラズマディスプレイは、今後の映像表示の中核をなすディスプレイの一つとして市場の拡大が期待され
ます。日立は、次世代プラズマディスプレイパネルの開発のスピードアップと他社との一層の差別化を図る
ことを目的に、富士通株式会社と共同で、プラズマディスプレイパネルの開発・製造・販売を行う合弁会社
「富士通日立プラズマディスプレイ株式会社(以下略称FHP)」を平成11年4月28日に設立しました。今
回発売する3モデルは、FHPのパネルを使用したプラズマディスプレイとして日立が発売する第1弾の商
品になります。また、今後プラズマディスプレイ市場の拡大を図り、テレビ用も含めて積極的に商品開発を
行っていく計画です。
プラズマディスプレイは、薄型・省スペースの特徴に加えて、自発光、デジタル駆動、広視野角などの特
徴を持っています。奥行きが非常に薄いメリットは多様な設置形態を可能にし、さらに広い視野角で多数の
人が同時に画面を見ることができるため、従来のブラウン管やプロジェクションテレビとは異なる新しい映
像空間を作り出すことができます。また、動画映像だけでなく、細かい文字やグラフィックスも高精細に表
示することができるため、メディアのデジタル化により進展する動画とデータの融合に対応する大画面ディ
スプレイとして適しています。
さらに、磁気の影響による色ずれやフォーカスの調整を行う必要がない、磁気フリーという特徴もありま
す。
このようなプラズマディスプレイの特徴を活かし、日立はこの度、3モデルを順次発売します。25型で
はSXGA(水平1280×垂直1024画素)、41型ではXGA(水平1024×垂直768画素)、42型ではハイ
ビジョン対応と、各サイズで業界最高の解像度を実現しています。
25型SXGAディスプレイは、大画面パソコンディスプレイをメインとする市場に向けて発売します。
画面のアスペクト比が5:4なのでSXGA信号をそのまま表示することができ、CADなどの高精細映像
のディスプレイに適しています。また、奥行きは約12cm、質量は約20kgで、デスクトップタイプ
として自由に置くことができます。41型XGAディスプレイは、画面のアスペクト比が4:3であるため
表示面積が同じサイズのワイド映像よりも大きく、多人数で見る会議室でのプレゼンテーションや公共スペ
ースでの情報表示に適しています。42型ハイビジョン対応ディスプレイは、42型でハイビジョン表示が
できるアスペクト比16:9のディスプレイで、動画の表示を主とする市場に向けて発売します。
また、42型ハイビジョン対応ディスプレイについては、今後急速に増加するデジタル放送のチューナー
やDVD、VTRなどの周辺機器と組み合わせて大画面映像と迫力ある音声を楽しめるシステムの提案も行
っていきます。
■ 商標注記
・XGAは米国IBM社の登録商標です。
・その他記載の会社名、商品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
以 上
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