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平成10年11月9日 |
SuperH(TM)マイコンを搭載した Windows(R)CE対応の小型モジュールを製品化 |
−テレホンカードより一回り小さいコンパクトサイズに、 Windows(R)CEを動作させるためのメモリや各種I/Oインタフェースを実装− |
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日立超LSIシステムズと日立製作所は、このたび、「SuperH(TM)(注1)RISC engineファミリ」を搭載し
たWindows(R)CE(注2)対応の小型モジュール「Card Engine(注3)シリーズ」を開発しました。
今回は、シリーズの第一弾として、動作周波数80MHzの「SH7709(SH-3)」を実装した小型モジュール
を日立超LSIシステムズが製品化し、平成10年11月からサンプル出荷を開始します。
本製品は、CPUのパッケージにCSP(注4)を使用し、さらに高密度実装により、テレホンカードより一
回り小さい67.6×50.8×5.3mmサイズに、Windows(R)CEを効果的に動作させるメモリや各種I/Oインタ
フェースを実装しています。豊富な機能にもかかわらず小型サイズを実現したため、様々なアプリケー
ションに適用できます。また、本製品と併せて、Windows(R)CEのライセンスもユーザーに提供します。
なお、最初の1年間で5万台の販売を目標としています。
ハンドヘルドPC用のOSとして登場したWindows(R)CEは、現在では組み込み機器向けのOSとしても
活用され始めています。一方、日立製作所のRISCマイコン「SuperH(TM)ファミリ」は、高性能と低消費
電力のバランスや16ビット固定長によるコード効率の良さが認められ、組み込み市場で広く受け入れ
られています。さらに、「SH-3シリーズ」からはWindows(R)CEに対応し、ハンドヘルドPC用として多くの
メーカに採用されてきました。
そして、今回、日立超LSIシステムズと日立製作所は、「SuperH(TM)ファミリ」を用いたWindows(R)CE
システムを容易に実現するため、小型モジュール「Card Engine」を開発しました。本製品では、日立製
作所がコアテクノロジーの確立を、日立超LSIシステムズが量産化およびシステムソリューションの提
供を担当しています。
今回製品化した「Card Engine」は、CPUのCSP実装や高密度実装基板の採用により、67.6×50.8×
5.3mmの小型化を実現しました。また、Windows(R)CEを効果的に動作させるため、CPU以外に8Mバイ
トのフラッシュメモリ、16MバイトのシンクロナスDRAMやLCD、PCMCIA、Ethernet、シリアルI/O、タッチ
パネル、IrDAの各I/Oインタフェースを搭載しています。さらに、標準 I/Oドライバソフトや、Windows(R)
CEを本製品にポーティングさせるためのプログラム等の提供により、早期にシステムの構築を実現で
きます。
また、マイクロソフトコーポレーションから提供されるツールキットETK(注5)により、パソコンのソフトと
同様の環境でプログラムの開発が可能です。
さらに、日立超LSIシステムズは、作成したプログラムの動作確認や、本製品のフラッシュメモリに書
き込みを行うためのハードツールとして、以下の2製品を11月から販売します。
(1)Card Engineソフト開発用プラットホーム
VGAサイズのLCD、キーボード等の標準I/Oがすでに接続された状態でケースに内蔵されており、
Windows NT(R)(注6)マシン上で開発されたアプリケシーションを本プラットホームに転送し、「Card
Engine」のフラッシュメモリに書き込んでデバッグすることが可能です。
(2)デバッグ用拡張ボード
ユーザーシステムに接続して使用するため、ユーザーシステムのI/Oを用いて動作確認を行います。
Windows NT(R)上で開発されたプログラムを本デバッグ拡張ボードに転送し、「Card Engine」のフラッ
シュメモリに書き込んでデバッグすることが可能です。
なお、Windows(R) CEは、マイクロソフトコーポレーションから日立超LSIシステムズにライセンスされて
おり、本製品に搭載する場合は日立超LSIシステムズ経由でユーザーにライセンスされます。
今後は、モジュールに搭載されるSuperH(TM)の品種展開品、メモリサイズの拡張品、WindowsR CEの
各種バージョン対応品を順次開発する予定です。また、OSに関してもWindows(R)CEだけではなく、他の
リアルタイムOS等にも対応していく計画です。
(注1)SuperH(TM)は、(株)日立製作所の商標です。
(注2)Windows(R)は、米国マイクロソフトコーポレーションの米国およびその他の国における登録商標
です。
(注3)Card Engineは、(株)日立超LSIシステムズから登録商標を出願中です。
(注4)CSPは、Chip Scale Packageの略です。
(注5)ETKの正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) CE Embedded Tool kit for Visual C++R 5.0で、米国
マイクロソフトコーポレーションの製品です。デバッガやコンパイラが内蔵され、Windows NT(R)上で
動作します。
(注6)Windows NT(R)は、米国マイクロソフトコーポレーションの米国およびその他の国における登録商標
です。
<価 格>
製 品 名 | 型 名 | サンプル/標準価格 |
Card Engine (カードエンジン) | MS7709CE01B | 49,800円 |
開発用プラットホーム | MS7709PF01E | 600,000円 |
デバッグ用拡張ボード | MS7709EX01B | 148,000円 |
<仕 様>
項目 | 仕様 |
プロセッサ | SH7709 |
動作周波数 | CPU:80MHz、外部バス:40MHz |
メモリ | ROM(Flash):8Mバイト、RAM:16Mバイト |
OS | Windows(R)CE対応 |
インタフェース機能 | LCD、SCI、LAN、PCMCIA、IrDA、キーボード、タッチパネル、サウンド出力 |
環境条件 | 動作範囲 0℃〜50℃ |
電源仕様 | +3.3VDC 0.7A(typ.) 1.2A(max.) |
外形 | 67.6×50.8×5.3(mm) |
以 上
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