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News Release

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平成9年11月5日

日立とセイコーエプソンが32ビットRISCプロセッサSH-3コアのライセンス供与で合意

-エプソンの小型情報携帯機器向けASICや特定用途向け標準LSI(ASSP)ヘ適用-

                        株式会社 日立製作所
                   セイコーエプソン株式会社



  株式会社日立製作所(日立)とセイコーエプソン株式会社(エプソン)は、このた
び、 日立の32ビットRISCマイコン「SuperHTM RISC engineファミリ(SuperH)」
の内、SH-3のCPUコアをエプソンに対してライセンス供与することで合意しました。

  今回の合意により、エプソンが得意とする省エネルギー・低消費電力を実現す
る半導体技術と、日立のSH-3コアを組み合わせることで、小型情報携帯機器等の
システムニーズにきめ細かく対応したASICやASSPを製品化することが可能です。

  日立は、マルチメディア市場におけるSuperHの業界標準化を目指しており、昨
年には米国VLSIテクノロジー社とSH-3およびSH-4のCPUコアのライセンス契約を結
び、ビジネスの拡大を図っています。
 そして、このたび、顧客ニーズに対応したSuperH搭載のPC周辺機器、携帯情報
端末等の製品開発や、供給体制の強化により、SuperHのマルチメディア市場にお
けるポジションを確立するため、国内における最初のパートナーとして、エプソン
へSuperHのライセンス供与を行います。

  一方、エプソンは、ASICやマイコン、LCDドライバをはじめとする最先端プロセ
ス技術を用いた半導体製品を、自社のプリンタ、PC、携帯情報端末等の電子機器や
一般顧客に広く提供しています。 
また、CPUの分野では、オリジナルで開発した4、8、32ビットCPUを手がけてきま
したが、エプソンが目指す小型携帯情報機器分野向けにおいては、標準OSならびに
開発環境の整った標準CPUが求められています。
 そこで、エプソンではSH-3を導入し、同市場向けの標準組み込み型CPUとして活
用していくとともに、エプソンの得意とする「エナジーセービング」技術(ウオッ
チ用ICの開発でスタートした「省」(セービング技術・ノウハウ)により、低パワー
、低消費電力を追求した半導体開発技術)を付加することで、より特長のある製品
展開を図り、顧客ニーズに対応して行く予定です。


<SuperHについて>
  SuperHは、低消費電力を追求した32ビットRISCプロセッサで、携帯情報端末
やカーナビゲーション、デジタルカメラ等のマルチメディア機器に数多く採用され
ています。また、昨年米国マイクロソフト社から製品化されたWindows(R)CEに対応
、OSをサポートするためのメモリ管理機能や、消費電力のきめ細やかな制御を行う
パワーマネージメント機構搭載の製品も投入し、多様な顧客ニーズに応えています。





                                                        以 上


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