今回発表する製品の特長は、次の通りです。
(1)高性能
毎分15,037回(15,037rpm)の高速回転により、内部データ転送速度(媒体記録再生時)は、最大960メガビット/秒を実現しました。また、流体軸受けの採用により高精度位置決めを実現し、高性能機対応として、平均シーク時間を3.9ミリ秒(読取り時)としました。
さらに高速インタフェースであるFC-AL-2(Fibre Channel-Arbitrated Loop-2)とUltra320のSCSIをサポートすることにより、上位ホスト機とのデータ転送速度は、FC-AL-2で最大200メガバイト/秒、Ultra320のSCSIで最大320メガバイト/秒となりました。
(2)大容量キャッシュ採用によるデータ処理の高速化
ルックアヘッドキャッシュ(*2)及びライトイミディエイトキャッシュ(*3)機能付きの8メガバイトのキャッシュメモリの採用により、データ処理の高速化を図っています。また、キャッシュ容量はオプションで16メガバイトに拡張でき、映像記録に最適です。
(*2) |
ルックアヘッドキャッシュ:連続データ等あらかじめ予想されるデータを前もってバッファ(キャッシュ)に読み出しておき、次にそのデータがアクセスされた時に高速にデータをホストに転送する機能。
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(*3) |
ライトイミディエイトキャッシュ:バッファ(キャッシュ)に書込んだ時点でホストのアクセスを完了させ、ディスクの書込み動作はバックグランドで実行することにより、ホストのI/Oの処理時間を短縮する機能。 |
(3)高信頼性
デジタル制御の採用とLSIの統合により、部品点数を大幅に削減し、基幹システム用のストレージで長年培った設計手法や工程管理手法を活かし、高い信頼性を実現しました。また、S.M.A.R.T.(*4)機能のサポートにより、データの信頼性を向上しています。
(*4) |
S.M.A.R.T.:Self Monitoring Analysis and Reporting Technology(ドライブの動作をモニターし、潜在する様々な不具合について早期に警告を出す自己診断システム。)
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