日立製作所 半導体グループ(グループ長&CEO 伊藤 達)は、このたび、次世代携帯電話やPDA等の小型モバイル機器、デジタルカメラ等の携帯画像機器のデータ記録用に、マルチメディアカード(MultiMediaCardTM (注1))と同機能ながら約半分のサイズを実現したリデューストサイズ マルチメディアカード(Reduced Size MultiMediaCard、以下RS-MMCTM)を製品化しました。
第一弾として16Mバイト品「HB28H016RM2」、32Mバイト品「HB28D032RM2」、64Mバイト品「HB28B064RM2」を2002年11月25日よりサンプル出荷します。
本カードは、マルチメディアカードの標準化団体であるMMCA(MultiMediaCard Association)で規格化し、本年11月11日に発表された( http://www.mmca.org/press/press.html )新タイプ・マルチメディアカードの初めての製品であり、フラッシュカードとしては世界最小の18mm×24mm、薄さ1.4mmを実現しています。機器のダウンサイジング化に対応すると共に、今後のより小型でウェアラブルな機器の登場にも貢献します。
なお、当社では引き続き128Mバイト、256Mバイト品を2003年後半に製品化する予定です。
<背景>
マルチメディアカードは大容量かつ小型でリムーバブルなデータ記録メディアで、使い勝手の良さからデジタルカメラや携帯電話、PDAや音楽プレーヤ等に幅広く使用されており、今後もさらなる需要の拡大が期待されています。
当社ではこれまで16/32/64/128Mバイトまでのマルチメディアカードをラインアップし、小型・大容量・高速化のニーズに対応してきましたが、次世代携帯電話やその他モバイル機器の高密度・小型化、さらにはウェアラブル化に対応すべく、今回、MMCAの標準規格に基づく、マルチメディアカードの約半分のサイズを実現した新タイプのマルチメディアカード3製品を製品化しました。
<製品について>
本RS-MMCは当社マルチチップモジュールの実装技術を駆使し、多値(注2)AND型フラッシュメモリとコントローラをマルチメディアカードの約半分のサイズに搭載しています。また、当社の高速版マルチメディアカード(製品名「HB28xxxxMM2」シリーズ)と同じフラッシュメモリ、コントローラを使用しており、同一性能を実現しています。
主な特長は次の通りです。