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2002年7月1日

企業の支店など小規模拠点に最適なコンパクトモデルのブロードバンドルータ「GR1000」3機種を発売

−「GR2000シリーズ」との最適な組み合わせにより、ブロードバンドサービスの導入をトータルにサポート−


日立ブロードバンドルータ GR1000
日立ブロードバンドルータ GR1000


 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小野功 以下日立)は、IPv6*1にも対応可能な低価格ブロードバンドルータとして「GR1000シリーズ」を製品化するとともに、従来製品「GR2000 Bモデル」でのブロードバンド対応機能を強化し、7月1日から販売を開始します。
 今回のルータ製品のラインアップ強化により、企業や自治体などにおける各種ブロードバンドサービスの導入をトータルに支援します。

 近年、企業内ネットワークは、専用線やフレームリレー等の従来回線サービスを利用する形態から、IP-VPN*2や広域Ethernet等の安価で高速な回線サービスを利用する形態へと急速に移行が進んでいます。さらに、ADSL*3やFTTH*4といった家庭に普及が進むブロードバンドサービスを利用するケースも増えています。しかしながら、こうしたサービスを企業や自治体で活用する場合には、高速性はもちろん、サービス提供者側のバックボーンネットワークで利用されているルーティング・プロトコル(OSPF*5、BGP-4*6等)やセキュリティ機能をサポートしたルータが必要となるケースが多く、自社ネットワークへのスムーズな導入に向けたソリューションの提供が望まれています。

 日立ではこのようなニーズに応えるため、企業の支店など中小規模拠点での接続に最適な低価格ブロードバンドルータ「GR1000シリーズ」を製品化しました。「GR1000シリーズ」はADSL,FTTHで使用されるPPPoE*7やVPNの利用に必須なIPsec*8をサポートするなど、各種ブロードバンドサービス対応機能を搭載しています。さらに、次世代インターネットプロトコルIPv6もサポート可能であり、「e-Japanプロジェクト」などで推進されている次世代インターネット化にも対応します。
 また、「GR2000」についてもBモデルを中心にブロードバンドサービス対応機能の強化を図っています。PPPoEのサポートによりADSLやFTTHの利用を可能にし、また、各種ブロードバンドサービスに接続するための回線インターフェースを拡充するなどの強化を図っています。
 今回のラインアップの拡充と機能強化により、ユーザーが利用するサービス回線の種類やネットワークの規模、また、要求性能や予算に応じて「GR1000シリーズ」と「GR2000シリーズ」を最適に組み合わせ、ユーザーのニーズに対応した高速ネットワークの構築をトータルに支援していきます。

 なお「GR1000」は、本年7月1日から5日(展示会は7月3日から5日)まで幕張メッセで開催されます「NETWORLD+INTEROP2002 TOKYO」の日立ブースにて展示する予定です。

■新製品の価格および出荷時期
モデル名 概 要 価 格 出荷時期
GR1000-10 10/100M Ethernet 4ポート搭載 31万5千円 2002年8月9日
GR1000-25 10/100M Ethernet 4ポート,
ATM25Mbit/s 1ポート搭載
(VCシェーピング機能版)
39万9千円 2002年8月9日
GR1000-25A 10/100M Ethernet 4ポート,
ATM25Mbit/s 1ポート搭載
(VP/VCシェーピング機能版)
47万3千円 2002年10月末

■新製品「GR1000シリーズ」の特徴
ATM*9インターフェイスを実装しており、メガデータネッツ等を利用した社内ネットワークの構築が可能
OSPFやBGP4といったルーティングプロトコルをサポートしており、IP-VPNサービスの提供を受けることや企業内の大規模ネットワークの構築が可能
広域Ethernetの利用やADSL,FTTHの利用に欠かせないPPPoEもサポート
セキュリティについてもIPsecに対応しておりインターネットVPNが利用可能
次世代ネットワークプロトコルであるIPv6にも対応しているため、今後、IPv6を導入する際にも既存のネットワーク資産を有効に活用できます。

■「GR2000シリーズ」の主な強化点
広域EthernetやADSL,FTTHの利用に欠かせないPPPoEをサポート
ブロードバンドサービスで使用される各種回線(ギガビットEthernet、ATM等)のサポートを拡充
Ethernet QoS*10(帯域制御)機能を拡充し、広域Ethernetを利用するユーザの利便性を向上
IPsecに対応し、セキュリティ面での強化を実施
GR2000とGR1000を用いたネットワークシステム構成例
図:GR2000とGR1000を用いたネットワークシステム構成例


■新製品「GR1000シリーズ」の仕様
新製品「GR1000シリーズ」の仕様
※1:2002年10月以降順次サポート予定。 ※2:IPsecはIPsecアクセラレータが必要です。


■商標注記
Ethernetは米国Xerox Corp.の商品名称です。
メガデータネッツはNTT地域会社が提供するサービス名です。

■本文注記
*1 IPv6 Internet Protocol Version 6
*2 IP-VPN Internet Protocol-Virtual Private Network
*3 ADSL Asynchronous Digital Subscriber Line
*4 FTTH Fiber To The Home
*5 OSPF Open Shortest Path First
*6 BGP4 Border Gateway Protocol
*7 PPPoE Point to Point Protocol over Ethernet
*8 IPsec IP security
*9 ATM Asynchronous Transfer Mode
*10 QoS Quality of Service

■製品情報
  URL: http://www.hitachi.co.jp/network
 

以上



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