ニュースリリース | ||||||
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2002年2月19日 | ||
日本電信電話株式会社 株式会社 日立製作所 松下電器産業株式会社 |
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日本電信電話株式会社(以下 NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮津純一郎)、株式会社日立製作所(以下 日立、本社:東京都千代田区、取締役社長:庄山悦彦)、松下電器産業株式会社(以下
松下、本社:大阪府門真市、代表取締役社長:中村邦夫)の3社は、光ネットワークの超高速・広帯域の特性を活かし、ネット家電向けの次世代eコマースである「HIKARIコマースサービス」の実現に向けた共同研究を本年2月から開始することで合意しました。
今回の共同研究は、便利・快適で安価なHIKARIコマースサービスの提供に欠かせない、「コマース向けHIKARIサービス基盤」(*1)(以下、HIKARIコマース基盤)の早期実現に向けた取り組みで、NTTが開発した光環境を生かす商空間運用技術である、一般ユーザに向けた『Visual Shopping環境』と、ビジネスユーザに向けた『Visual Showcase 環境』を実現し、ネット家電等の端末・光ネットワーク・ネットワークサーバを、高速な光ネットワークを介してインタラクティブに連携させるための中核となるプロトコルを研究していきます。 開発されたプロトコルの仕様は、家電メーカーやサーバメーカーなどに公開するとともに、その有効性を確認するための機能検証などを実施していきます。 また、HIKARIコマース基盤において、コマース展開を希望されるビジネスパートナーを広く募集し、光マーケットクリエーション活動を共同で推進して行く予定です。 |
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光ネットワークを中心とした高速・広帯域の情報通信ネットワーク整備が急速に進み、大量の情報を受配信することが可能な時代となりつつあります。 そのような中で、NTTでは、高品質画像通信、多地点からの情報の高速取得、実時間インタラクションなどを可能とする光ネットワークの特性を活かした情報流通プラットフォームや商空間運用技術の開発と、新たな需要を喚起する「光のマーケットクリエーション活動」(*2)を各分野の先進的な企業と協力して展開してきました。 また、日立では、光サービスを支え、コンテンツ配信性能を大幅に向上させるネットワークサーバシステムや、サービス品質保証等の技術開発を行ってきました。 さらに、松下では、光の高速性を活かした、ネット家電向けの新たなサービス開拓に向けた技術開発を行ってきました。 今回、これら3社のアクティビティを連携させて、光ブロードバンドの高速性を活かして端末・ネットワーク・サーバが相互の能力を補完しあうことができるHIKARIコマース基盤の実現が必要である、という認識で一致しました。 |
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NTT・日立・松下の3社では、便利・快適で安価なHIKARIコマースサービスを実現するためには、端末・ネットワーク・サーバが相互に連携したHIKARIコマース基盤の実現が必要であると考えています。
このため、今回の共同研究では、サービスを享受するための端末の性能を確認したり、必要なリソースをネットワーク内から確保するためのネゴシエーションを行なうプロトコル開発を行っていきます。このプロトコルにより、ビジネス向け端末には多くのリソースを割り当てて大量の情報をすばやく送信する一方、手軽に使える家庭向け端末には性能に応じて快適に使える量の情報を送信するため、ユーザは快適にサービスを利用できます。 このプロトコルの実現に向けては、NTTからは光環境を活かす商空間運用技術、日立からは映像サービスの品質保証やシステム大規模化のためのネットワークサーバ制御技術、松下からはデジタルテレビを中核としたネット家電サービス技術を持ち寄ります。 このプロトコルの開発により、「HIKARIコマース基盤」上で、『Visual Shopping環境』 と『Visual Showcase 環境』を利用した、ビジネスユーザと一般ユーザとを有機的かつ効率的につなぐことが可能となります。さらに、ビジネスパートナーの方々には、「光ならでは」の新しいビジネスモデル創出を支援すると共に、スムースなビジネス展開を可能とします。 |
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従来のeコマースでは、目的の商品に関わる別の商品がすぐに見つけられない、個別商品の情報を詳しく知るのに限界があるなどの制約があり、利用環境もパソコンが中心で手軽さに欠けていました。
一方リアルコマースでは、自由な商品陳列に実スペースの制限がある、商品の色々な組み合わせパターンを示すのは困難、などの問題がありました。 HIKARIコマースサービスは、このような問題を乗り越えるもので、一般ユーザに向けた『Visual Shopping環境』と、ビジネスユーザに向けた『Visual Showcase 環境』とを提供します。 『Visual Shopping環境』には、ウィンドウショッピング機能や動くカタログ機能などがあります。ウィンドウショッピング機能は、目的の商品だけでなく同時に関連した様々な商品の表示を行ない、居間にいながら思いがけない商品との出会いを実現します。動くカタログ機能は、可動部を動かして確認できる機能で、商品の特長をより詳しくインタラクティブに確認できます。また、ネット家電等の端末からこれらのサービスを使うことで、従来のパソコンよりも身近で、誰でも気軽にショッピングを楽しむことができます。 一方、『Visual Showcase 環境』では、カタログ登録ツールや商品登録・陳列ツールを提供します。カタログ登録ツールには、カタログの利用条件の設定や、商品情報の一括登録を行なう機能があります。商品登録・陳列ツールでは、3次元空間を使った商品陳列、商品の属性情報や複数商品の組み合わせ情報の登録などを簡単に行なえます。これらにより、商品情報をより手軽に生成し、人気の商品・売りたい商品をより目立つ位置に表示したり、関連商品をそばに表示することが実現できます。 |
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今回の最初の研究成果となるプロトコル仕様については本年4月に仕様を公開します。この公開を期に、機能検証に参加いただける家電メーカー・サーバメーカを募集し、HIKARIコマース基盤の有効性の確認を行ないます。
また、これと平行して、HIKARIコマース基盤上で、コマース展開を希望されるビジネスパートナーを広く募集し、光マーケットクリエーション活動を共同で推進して行く予定です。 |
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<用語解説> | ||
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「HIKARI」とは、物理的な意味での光、光時代に必要とされるハードウェア技術・ソフトウェア技術、光や光・無線融合によって生まれる新しいサービス(光ソフトサービス・ユビキタスサービス)など、全てを包含する概念を指すNTTの造語です。
このサービスをコマース領域で実現するために、安全・安心に情報を流通したり、映像の快適なやりとりを保証する情報流通プラットフォーム、大容量のコンテンツの受信に適したネット家電等の機器、ビジュアル商空間管理運用技術などを垂直的・有機的に統合したものが「コマース向けHIKARIサービス基盤」です。 |
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NTTが、各業界パートナーと連携して、光ネットワークの持つ「高速・広帯域」、「双方向」、「複合メディア融合」といった特長を活かした「光ならでは」の新しい情報流通サービス(光ソフトサービス)を世の中のお客様に提供し評価して頂くことにより、光の需要開拓を図り新たな市場を創造していく活動であり、平成12年11月に発表しました。
(http://www.ntt.co.jp/news/news00/0011/001128.html) |
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以 上 |
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