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2001年12月26日

 

株式会社 日立製作所
株式会社 野村総合研究所
NRIと日立が従業員ポータルサービス(BtoE)で提携

  株式会社 日立製作所(本社:東京都千代田区、取締役社長:庄山悦彦、以下日立)と株式会社 野村総合研究所(本社:東京都千代田区、取締役社長:橋本昌三、以下NRI)は、BtoE分野において提携し、企業の従業員がユビキタスな環境下で、社内外の優良サービスをワンストップで利用できるポータルサービスをスタートさせることで合意いたしました。
  この提携により、日立がグループ内で実施してきた従業員向けポータルサービスとNRIの金融分野におけるビジネスを組合せた総合的なサービスを日立およびNRIそれぞれから提供します。
  本サービスは2002年4月にまず従業員向け金融ポータルサービスから提供開始を予定しています。今回の提携により、両社合わせて2005年中に2,000社、1,000万人の会員獲得を目指しており、今後、ポータルサービスの利用企業・団体とサービス提供企業双方を広く募っていきます。なお、日立グループではすでにサービスの導入を計画しており、NRIでも導入を検討しています。

1:BtoEサービス分野への参入の背景
(1)現在の環境

  近年、企業内での従業員の価値観の多様化や、ライフスタイルの変化などが顕在化してきており、こうした傾向に対応して、多様な福利厚生メニューの提供等による従業員向けサービスの充実が求められています。一方、企業経営の立場からすると、流動化する雇用関係に対応して福利厚生の一層の効率化が急務であり、カフェテリアプランの導入などが試みられています。
  このような状況のもとで、従業員ニーズを考慮した福利厚生メニューを企業のポータルサイトとして提供し、これを通じて従業員の自己責任に基づいた自立化を支援することが注目されています。
  提携に先立って行った日本国内の従業員5,000人以上の大手企業10数社へのマーケットサーベイでは、このようなサービスを近い将来導入を予定、あるいは検討している企業が大半であり、今後BtoEマーケット形成について大きな可能性があると判断いたしました。
(2)日立・NRIの提携の意義
日立とNRIは、このような環境変化が今後数年間の企業を取り巻く大きなトレンドの1つになると考え、新たな従業員向けポータルサービスのシステム開発・運用及び営業面に関して幅広い提携をいたしました。この提携の目的は、日立の持つ技術・実績・組織のパワーとNRIの持つ情報収集・分析力等の連携を行うことによって、企業と従業員の新たな関係構築に向けたタイムリーなサービス提供を目指すことです。また、両社の持つ高度なプロフェッショナルサービスと有力顧客基盤を活用することにより、従業員・企業・商品提供者全てがメリットを享受できるビジネスモデルの構築を目標としています。

2:提供予定サービス
    (1)金融、(2)福利厚生、(3)物品販売、(4)生活支援、(5)業務支援の5つのカテゴリーでサービスを提供する予定です。
  2002年4月から順次提供開始予定の金融ポータルサービスでは、一般金融機関の情報を、導入企業毎、従業員向けにカスタマイズしたものに加え、社内預金・融資、持株会等、企業が従業員に対し提供しているサービスにも統合的にアクセスできるポータルサイトを実現します。また従業員個人の資産状況及び資産形成に関するファイナンシャルプランナーのOne to Oneのアドバイス、確定拠出年金(日本版401k)情報の提供、eラーニング機能などをワンストップで提供いたします。
  また、本サービスを通じ、商品提供企業に対しては、イントラネットをはじめとする販売チャネルを提供するとともに、マーケティング情報提供などのサービスを実施していきます。

3:サービスの特徴
   日立とNRIが提供する従業員ポータルサービスでは、下記の点においてこれまでにないサービスレベルとシームレスな情報の流動性を実現しています。
  従業員個人の資産管理については一般の金融機関と社内金融資産(社内預金、財形貯蓄、持株会等)をシームレスに一元管理することが可能。 
  イントラネット、インターネット、PDA等ユビキタスな環境下での利用が可能
  企業退職者の資産の管理も可能。

4:サービス利用に関して
(1)サービス開始時期

    2002年春(4月を予定)に金融ポータルサービスの提供を日立およびNRIのそれぞれから開始し、随時メニューの充実を図ります。
(2)利用料金
    従業員数に応じた従量制を基本とし、従業員500名の企業での月額使用料を15万円程度からと想定しております。また、導入に際しては別途導入費用がかかります。

以 上




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