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2001年11月21日

 

 
「HITACHI 9000Vシリーズサーバ」ハイエンドモデル「superdome」を性能強化
―TPC-Cベンチマーク*1において、現行機比約2倍の高性能化(389,434tpmC)と
最高レベルのコストパフォーマンス(21.94$/tpmC)を達成―
HITACHI 9000Vシリーズサーバ
superdome

  日立製作所 情報・通信プラットフォームグループ(グループ長&CEO加藤 孝雄)は、このたび、UNIXサーバ「HITACHI 9000Vシリーズサーバ」のハイエンドモデル「superdome」に、米国Hewlett-Packard Company(HP社)の最新鋭64ビットPA-RISCプロセッサ「PA-8700(750MHz)」を搭載した新モデルを追加し、本日から発売します。

  本製品は、リレーショナルデータベース「Oracle9i」を使用したオンライントランザクション処理(TPC-Cベンチマーク)において、最高値389,434tpmCを達成しており、現行「PA-8600(552MHz)」モデルに比べ、約2倍のオンライントランザクション処理性能を実現しています。また、コストパフォーマンスにおいても、最高レベル21.94$/tpmCを実現しています。
  さらに、現行の「PA-8600」搭載モデルについては、システム価格で約40%の価格低減を図った新プライス体系にて、同日から販売を開始します。

  インターネットを活用したネットビジネスの拡大が進展する中、UNIXサーバは、拡張性や高性能、高信頼性に優れるとともに基幹業務用アプリケーションの品揃えが豊富なことなどから、経営環境の変化に対応した基幹システムの構築への適用が進んでいます。

  今回発売するUNIXサーバ「superdome」は、最新鋭の高性能PA-RISCプロセッサ「PA-8700」を最大64個搭載できます。また、プロセッサやメモリ(最大256Gバイト)、I/Oカード(最大192スロット)を論理的に最大16分割するハードウェアパーティション*2機能と、ハードウェアパーティション内をプロセッサ単位に分割するバーチャルパーティション*3機能を採用しており、それぞれ独立したサーバとしての利用が可能です。これにより、ハードウェアリソースの最適配分が可能になり、早急なシステム拡張要求等にも柔軟な対応が可能になります。また、PCIカードや冗長構成を採用した電源、ファンは、システム稼働中でも追加・交換可能なホット・スワップ機能をサポートするなど信頼性と可用性を高めています。
  また、現行32wayモデルでは、システム最小構成が16プロセッサでしたが、「PA-8700」搭載モデルでは4プロセッサからの構成が可能であり、柔軟性も大幅に向上しています。
  「superdome」は、これらの技術やサポートに加え、日立が得意とするストレージ製品やオープンミドルウェア製品と組み合わせたシステムとして、ミッションクリティカル業務やデータセンタ用サーバとしての利用に最適です。

*1) Transaction Processing Performance Council が制定したベンチマークテスト。「TPC-C」は、OLTP性能を評価するベンチマークテスト。詳細は、http://www.tpc.orgを参照してください。
*2) ハードウェアパーティション:システム装置をセルボード単位に分割し、複数サーバとして利用
*3) バーチャルパーティション:プロセッサ単位に分割した利用形態

■新製品の価格出荷時期
モデル

プロセッサ
(周波数)
プロセッサ数

キャッシュ
メモリ
メモリ容量

標準価格
(税別)
出荷開始時期

Superdome
(32wayモデル)
PA-8700
(750MHz)
4〜32

0.75MB/1.5MB *4

2GB〜128GB

7,400万円〜*5

2002年2月末〜

*4) プロセッサ毎の命令/データ用キャッシュ・メモリを示す
*5) CPU 4way、2GBメモリ、PCI 12スロット、36GB HDD、DVD-ROM、DAT、HP-UX使用権を含む

■新製品の特徴
1.最新プロセッサを搭載し、大幅な性能向上を実現
プロセッサに最新のPA-RISCプロセッサ「PA-8700(750MHz)」を採用し、最大構成では64プロセッサを搭載できます。「PA-8700」は、2.25Mバイト(命令用0.75MB、データ用1.5MB)のキャッシュメモリを内蔵しており、リレーショナルデータベース「Oracle9i」を使用したTPC-Cベンチマークにおいて、最高値389,434tpmCを達成しています。また、コストパフォーマンスにおいても、最高レベル21.94$/tpmCを実現しています。

2.サーバの運用性を高めるパーティション機能を採用
「superdome」で提供される大規模なハードウェアリソースをより効率的に利用する機能として、パーティション機能を提供します。

システム装置をセルボード単位に分割し、最大16パーティションに分割して利用できるハードウェアパーティション機能とプロセッサ単位に分割して利用するバーチャルパーティション機能を採用しています。この分割された論理的なサーバ上では複数のHP-UXが稼働し、異なる業務処理を実行できます。


3.容易な運用管理
統合コンソール機能により、1台のコンソールで全パーティションを統合制御することが可能です。また、「superdome」は、各サーバのソフトウェアを一元管理するSCM(Service Control Manager)、プロセッサの動的配分や指定時間内でのジョブ終了などを制御するWLM(Workload Manager)などシステム管理機能が強化された「HP-UX 11i」によってサポートされます。

4.耐障害性、保守性、運用性を向上
メインメモリはもとより、プロセッサ・キャッシュ、システムバス、メモリバス(含むクロスバ)にECC(Error Checking and Correcting)チェック機能を採用しています。また、I/Oカードはホット・スワップ機能にも対応します。

キャビネット・ファン、I/Oファン、電源装置などはN+1冗長構成を採用し、ホット・スワップを実現しています。これにより耐障害性の向上を図るとともに、計画停止時間の短縮が図れシステム稼働率の向上が期待できます。

「superdome」の開発においては、システム障害データの解析、障害回復手順を実機でテスト・検証するなどの評価をHP社と協同で実施しました。これにより、ミッションクリティカルシステムの構築・運用に不可欠な障害解析力を備え、システムの安定稼動を目的とした24時間365日対応の「C/S HAサポートサービス」を提供します。

■新製品の仕様
*1: システム装置本体キャビネット
*2: エネルギー消費効率とは、省エネ法で定める測定方法により測定された消費電力を、省エネ法で定める複合理論性能で除したものです。

■商標表記
HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
PA-RISCは、米国Hewlett-Packard Companyの商標です。
UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。

以 上




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