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2001年9月27日
 
オフィス内のVoIP化を実現する
中小規模拠点向けIP―PBX「IPTOWER―SPシリーズ」を発売
-- PBXの優れた機能・性能を踏襲。IP多機能電話機も機能拡張し、使い勝手を向上 --

  株式会社 日立製作所 システムソリューショングループ(グループ長&CEO:小野 功)は、PBXの優れた機能・性能を活かしつつ、オフィスのVoIP化を実現するIP−PBX「IPTOWER―SPシリーズ」をこのたび製品化、9月28日から発売を開始します。
  本製品は、LAN配線を使って電話システムを構築する中小規模拠点向けIP−PBXで、局線やアナログ内線等の従来PBXで制御(コントロール)していた回線部分を収容する「TU64」と、IP多機能電話機や「TU64」を制御する「TM500」から構成されています。
  PBXからのスムーズなシステム変更に対応するため、ローミングや局間転送等のネットワーク機能(共通線信号方式)、会議通話やページング等のサービス機能、制御部二重化による信頼性向上等、PBXの優れた機能・性能を踏襲しています。
  本システムを導入することにより、PBXの使い勝手を保ちながらオフィスのVoIP化が可能となり、電話設備の保守・運用を始めとするTCO*1の削減が実現できます。

  近年のインターネットの急速な普及により、ネットワークにおけるデータ通信量が飛躍的に増加し、これにあわせて音声をIPデータに変換して安価に通信するVoIPゲートウェイやVoIPルータ等のWAN系VoIPソリューションを実現する技術が確立されてきました。各企業では通信費削減の手段として、これらVoIP製品を活発に導入し始めましたが、この潮流はさらに企業の内部まで浸透し、LAN系のVoIPソリューション、つまりTCO削減を目的とした内線側の電話設備のIP化も視野に入れてPBXの導入を検討するユーザが増加してきました。
  これらニーズを受け、当社では2000年12月に既設電話設備の多いユーザ向けに大容量IP−PBX「IPTOWER−300」、2001年5月に極小容量IP−PBX「IPTOWER−mini」を発売してきましたが、中小規模でIP−PBXの導入を考えるユーザへの対応を強化するため「IPTOWER−SPシリーズ」をこのたびラインアップに加えました。これにより当社は、小規模拠点から大規模拠点までのきめこまかいIP−PBX製品ラインアップをそろえることで、VoIPネットワークへのスムーズな移行やお客様のシステム形態にあったVoIPネットワークの構築といった、最適な「VoIPソリューション」を提供していきます。

  「IPTOWER−SP」は「TM500」と「TU64」から構成されますが、LANを経由していれば「TM500」と「TU64」を分離した設置が可能な、ユーザのオフィス形態に合わせた自由な機器設置ができるIP−PBXです。いずれもLAN機器と同様に19型ラックへ搭載できるので設置スペースを削減できます。さらに、「TM500」は同一オフィス内だけでなく、IP−VPN等を経由して他のオフィスに「TU64」やIP多機能電話機を配置できます。これにより、電話機の少ない営業所や出張所には個別のPBXやボタン電話装置が不要となり、トータルのシステム価格を低減することができます。
  「TU64」は局線や一般電話を最大64ポート、「TM500」はIP多機能電話機および「TU64」に収容された一般電話/局線を合計で最大256ポート、拡張オプション搭載により合計で最大512ポートまで収容できます。
  あわせて新しいIP多機能電話機「IP-20B-TEL-SD」を発売します。本電話機は、携帯電話なみの発着信履歴(20件分)からのリダイヤル機能を搭載し使い勝手の向上を実現しました。また、音声優先機能を持たせることにより、ネットワーク上でPCが混在した場合にも自然な通話を可能としています。

*1 TCO(Total cost of ownership):システム運用にかかる費用の総額


■価格および出荷時期

以 上




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