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2003年12月11日
世界最高レベルの処理性能を持つ新世代CMOSプロセッサを採用した
エンタープライズサーバ「AP8000E」の製品化をはじめとする
全メインフレーム製品を強化・拡充
エンタープライズサーバ「AP8000E」(左)「AP7000/5A」(真中)「AP7000/80A」(右)
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下 日立)は、このたび、エンタープライズサーバ「AP8000」の後継機種として、エンタープライズサーバ「AP8000E」(全20モデル)を製品化しました。「AP8000E」は、「AP8000」ハイエンドモデルに比べて処理性能が約1.2倍に向上した世界最高レベルの処理性能を持つ新世代CMOSプロセッサを採用し、仮想テープライブラリ機能やLTOライブラリ装置(*1)へのアクセスなどを専用に処理する「アクセラレートプロセッサ」や「512チャネル拡張機構」、ストレージへのデータ転送速度が200MB/秒に増強された「FIBARCチャネル」などを全モデルで搭載可能とするなど拡張機能を備えています。また、「AP8000E」の製品化にあわせて、オペレーティングシステム「VOS3/LS」の機能エンハンスも行います。既存のVOS3資産の継承を実現しつつ、大規模データベース処理基盤の強化やデータベースの災害バックアップ対応などの機能を強化します。
  さらに、今回、中小規模システム向けエンタープライズサーバ「AP7000」において、最上位モデル「AP7000/80A」と、エントリモデル「AP7000/5A」の追加によりラインアップを完成するとともに、オペレーティングシステム 「VOS1/LS」および「VOSK/LS」のオープンシステム連携に関する機能エンハンスを行います。
  今回の発表は、日立の全メインフレーム製品を強化・拡充するもので、各製品とも12月12日から販売を開始します。
*1) LTO : Linear Tape-Open、磁気テープ記憶装置の規格

  メインフレームおよび関連製品については、今後も、社会や企業の基幹情報システムを支える大規模データの高速処理や安定稼働を提供する高信頼性・可用性(障害回避・対策機能)とオープンシステムとの親和性をさらに追及し、日立のサービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computingに基づいて、機能拡張と製品の提供を継続していきます。

エンタープライズサーバ「AP8000E」およびオペレーティングシステム「VOS3/LS」エンハンスの特長
  1. ユーザーニーズにあった幅広いモデルラインアップを提供
  従来の「AP8000」ハイエンドモデルに比べ約1.2倍に処理性能が向上した新世代CMOSプロセッサを1WAY搭載するレギュラータイプ(9モデル)と、最大8WAY搭載可能なハイエンドタイプ(11モデル)を提供します。さらにユーザーニーズに近いCPU性能を提供するために選択肢を増やした「キャパシティリザーブモデル」(27モデル)も用意しました。システムの業務量に合わせた最適なモデルの選択が可能となります。
  2. メインCPUの負荷を軽減する「アクセラレートプロセッサ」を搭載可能
  仮想テープライブラリ機能やLTOライブラリ装置へのアクセスなどを専用に処理する「アクセラレートプロセッサ」を全モデルに搭載可能です。本機構を搭載することで、メインCPUの負荷を軽減しながら、これらの処理を高速に実行することが可能です。
  3. ディスクアレイサブシステム「SANRISE9900V」シリーズなどのストレージ連携機能の強化
  従来の2倍の最大200MB/秒でデータ転送を実現する「FIBARCチャネル」のサポートや、SANRISEと連携したリレーショナルデータベース「XDM/RD E2」での広域災害時の遠隔サイトバックアップディスクの自動切換えといったディザスタリカバリ対応強化など、ストレージ連携機能を強化しました。
  4. セキュリティ強化や業務拡大によるデータの大容量化などへのニーズに対応
  LTOライブラリ装置への「VOS3/LS」システムのバックアップにおける暗号化機能やリレーショナルデータベース「XDM/RD E2」におけるイベントのログ監査機能のサポートなどによりセキュリティ機能を強化しました。また、「VOS3/LS」システムでの64ビットアーキテチャ適用拡大や「512チャネル拡張機構」の全モデルサポート、さらに最大で約992TBの記憶容量をサポートするUltrium2対応ドライブを採用した大容量LTOライブラリ装置が接続可能で、DBプラットフォームとしての基盤強化や大容量化に対応します。
  5. 従来機との高い互換性の実現と容易なシステム更新環境を提供
  従来のMPシリーズやVOS3システムの資産の活用を可能とする「VOS3/LS」を提供します。

エンタープライズサーバ「AP8000E」および「VOS3/LS」(OS本体)の価格及び出荷時期
製品名 価格(月額) 出荷時期
AP8000E 296万円*2 2004年4月初〜
VOS3/LS-JSS3 92万4千円*3 2004年4月初〜
VOS3/LS-JSS4 102万円*3 2004年4月初〜
*2) 税別の価格です。各種工事、サポートサービスは含みません。
*3) 税別の価格です。AP8000/100Eプロセッサ使用時の料金です。

「VOS3/LS」エンハンス対応プログラムプロダクト
製品名 価格(月額)*4 出荷時期
VOS3 Database Connection Server 27万円 2004年7月初〜
XDM/RD E2 36万円 2004年12月初〜
DMFOPDS 15万円 2004年4月初〜
DMFOPDS AccelerateProcessor Assist 3万円 2004年4月初〜
DMFVTLS Accelerate Processor Assist 3万円 2004年4月初〜
*4) 税別の価格です。AP8000/100Eプロセッサ使用時の料金です。

LTOライブラリ装置を接続するSCSI Gateway装置の価格及び出荷時期
製品名 価格(月額)*5 出荷時期
SCSI-Gateway 装置 533,000円〜 2004年4月初〜
*5) 税別の価格です。AP8000/100Eプロセッサ使用時の料金です。

エンタープライズサーバ「AP7000/5A」、「AP7000/80A」、および、オペレーティングシステム「VOS1/LS」・「VOSK/LS」エンハンスの特長
  1. 低コストかつ小型化を図ったエントリーモデル「AP7000/5A」を提供
  従来の「AP7000/10A」より更に下位のモデルとして「AP7000/5A」を提供します。高さ80cmの低層ラック筐体を採用したほか、従来標準装備であったシステム監視制御ユニットや無停電源装置をオプションとした、低コストかつ小型化を実現したモデルです。
  2. 処理性能を向上した最上位モデル「AP7000/80A」を提供
  「AP7000」の最上位のモデル「AP7000/80A」を提供します。従来の上位モデル「AP7000/60A」比べ、約1.6倍に処理性能を向上しました。
  3. オープンシステムとの連携を強化した「VOS1/LS」「VOSK/LS」
  オペレーティングシステム「VOS1/LS」および「VOSK/LS」において、今回のモデル追加に対応したほか、VOSKシステムのリレーショナルデータベースとのDB連携やVOS1システムのジョブ連携などオープンシステムとの連携強化を図りました。

エンタープライズサーバ「AP7000」新モデルの価格及び出荷時期
  1. 「AP7000/5A」および「AP7000/80A」(VOSK/LS搭載モデル)
製品名 価格 出荷時期
AP7000/5A(VOSK/LS含む) 820万円*6 2004年2月末〜
AP7000/80A(VOSK/LS含む) 4,610万円*7
*6) 「AP7000/5A」一式(ディスク8GB x 2、メモリ128MB、内蔵DAT、外付けコンソール及びオペレーティングシステム「VOSK/LS」基本セット1(*8))の価格です。各種工事・サポートサービス,消費税は含みません。
*7) 「AP7000/80A」一式(メモリ256MB、内蔵DAT、UPS、システム監視制御装置、外付けコンソール、ファイバチャネルアダプタ(内蔵ディスクレス構成(別途SANRISE9570Vが必要です)、オペレーティングシステム「VOSK/LS」基本セット1(*8))の価格です。各種工事・サポートサービス、消費税は含みません。)
*8) VOSK基本セット1(OSCF E5、EAGLE/4GL、ACE3 E2、COBOL85)の価格です。サポートサービス、消費税は含みません。

  2. 「AP7000/5A」及び「AP7000/80A」(VOS1/LS搭載モデル)
製品名 価格 出荷時期
AP7000/5A 620万円*9 2004年2月末〜
AP7000/80A 3,410万円*10
VOS1/LS (モデル5A) 15万円/月*11
VOS1/LS (モデル80A) 57万円/月*11
*9) 「AP7000/5A」一式(ディスク1.89GB x 2、メモリ128MB、内蔵DAT、外付けコンソール)の価格です。各種工事・サポートサービス、消費税は含みません。
*10) 「AP7000/80A」一式(メモリ256MB、内蔵DAT、UPS、システム監視制御装置、外付けコンソール、ファイバチャネルアダプタ(内蔵ディスクレス構成、別途SANRISE9570Vが必要です))の価格です。各種工事・サポートサービス、消費税は含みません。)
*11) 「VOS1/LS」 OS標準セット1(BCF E4、BSF E4、HCAM/TCP、HCAM/TCP/CSS560、IFIT-IEX E2、AOM)の価格です。サポートサービス、消費税は含みません。

■ 製品情報のホームページ
【AP8000E】 http://www.hitachi.co.jp/AP/
【VOS3/LS】 http://www.hitachi.co.jp/VOS3/
【AP7000】 http://www.hitachi.co.jp/AP7000/

■ 他社所有商標に関する表示
  ・ LTOおよびUltriumは、Hewlett-Packerd Company、International Business Machines Corporation、SeagateTechnology,Inc.の登録商標です。
  ・ その他の会社名、団体名、商品名は各社、各団体の商標または登録商標です。
問合せ先
株式会社 日立製作所情報・通信グループ
エンタープライズサーバ事業部 企画部[ 担当:庄山、中山 ]
259−1392神奈川県秦野市堀山下1番地
TEL:0463−87−6786(ダイヤルイン)
以上
このニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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